「真摯さこそ、最も大切なものではないか?」神様のカルテ しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
真摯さこそ、最も大切なものではないか?
クリックして本文を読む
「神様のカルテ」シリーズ第1作。
「金曜ロードSHOW!」で鑑賞。
原作は既読です。
福士蒼汰主演のスペシャルドラマを観たので、ちょうどいいから本作を思い出しレビューしようかなぁ、と…。
地域医療が抱える問題や現場の状況がリアルに描写されていて、さすが原作者が現役医師なだけあると思いました。
医師の数が絶対的に不足する環境でも、患者と真摯に向き合い続ける主人公・栗原一止が成長する姿にグッと来ました。
そんな一止を見事に体現した翔ちゃん。本来の頭の良さが役に反映されていたからなのか、医師役は板についていたし、古風な口調にも違和感が全くありませんでした。
役者としての櫻井翔のことを見直しました。これまではイマイチだなと云う感想しか抱きませんでしたが…やれば出来るんじゃん! ―髪型はヘンだったけど…www
妻・榛名役の宮崎あおいとの相性も抜群でした。ふたりの関係性をセリフだけでなく、動きのひとつひとつ、仕草の端々からも読み取れるような細やかな演技が秀逸でした。
ドラマの風吹ジュンの安曇さんも良かったけど、本作の加賀まりこ版もすこぶる良かったです。心に沁み入る名演でした。
――
医療の最前線において尽力する医師や看護師の葛藤のドラマは、コロナ禍の今だからこそ、余計に心に響いて来るものがあるし、改めて感謝の念が湧いて来ました。本作も見直したい。
コメントする