「愛と哀しみのテロリスト・ライダー」仮面ライダーW(ダブル) FOREVER A to Z 運命のガイアメモリ syu32さんの映画レビュー(感想・評価)
愛と哀しみのテロリスト・ライダー
「東映特撮YouTube Official」で鑑賞。
ちょうど個人的に「仮面ライダー」シリーズから離れていた時期だったのでテレビシリーズは観ていなかったのですが、事前に発表されていた基本設定などは聞きかじっていたので何とか着いていくことができました。
探偵と言えば、ハードボイルドと相棒が付きもの。というわけで、そこへのオマージュを忘れずにいながら、ちゃんと“仮面ライダー”らしさも忘れておらず、上手くミックスさせているのが秀逸だなと思いました。
ふたりでひとりの仮面ライダーに変身するのは当時斬新で、「めちゃくちゃ面白いことするやん!」と大胆な試みに驚いたものですが、今回初めてWに変身する様子を観ました。
地域密着型の仮面ライダー、という設定なのも初めて知りました。風の街“風都”を守る伝説の存在という位置付けなんだなぁ、と…。みんなが“正義の味方”仮面ライダーを知っていて、悪に立ち向かう様子を応援する…。昭和シリーズのテイストに原点回帰したような演出があって、胸が熱くなりました。
テロリストと戦うというストーリーに引き付けられました。時代だなぁ…みたいな(笑) 結局は怪人に変身しますが、その犯行動機が結構切ない…。
企業の技術抗争によって“NEVER”にされてしまった彼らですが、自分の意志に反して捨てられてしまった苦しみが胸に刺さりました…。だからといって、風都の人々を怪物にしようと企むなんて許せん!
テロリストのリーダーが変身する本作限定登場の仮面ライダーエターナル…。カッコいいヴィランでした(笑) 演じる松岡充は棒演技でしたが…(笑)
何と言っても、ブレイク前夜の菅田将暉…若いです。9年も前の作品なんですねぇ…。感慨深いものがありました。
現在の目覚ましい活躍の原点が「仮面ライダーW」。そこでの経験が今でも活きている、という趣旨の発言を何かのインタビューでしていました。
特撮ファンとして、「仮面ライダー」シリーズからブレイクした俳優たちが、後々もそのことを誇らしく語ってくれることが、何だかとても嬉しいです…。
【余談】
仮面ライダーオーズが何の脈略も無く突然登場したことに驚きました。最近の劇場版では、次に放送開始される仮面ライダーが先行登場することをすっかり忘れていました(笑)