劇場公開日 2011年5月7日

「よかった、感動しました。久々に人に勧めたくなるような日本映画でした。」岳 ガク Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5よかった、感動しました。久々に人に勧めたくなるような日本映画でした。

2013年3月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

映像がよかった。山の大自然がすごく美しかった。CGよりも何よりも、美しさは自然が一番です。

内容は、ほぼ原作どおり、原作は連続したストーリーでなく、一話完結の読み切り形式で、生と死を扱った、泣かせるストーリーが多く、その中のエピソードをうまくつなげた連続技にやられて、思わずホロっときてしまいました。

例えるなら、「三丁目の夕日」パターンかな?

最後だけ、盛り上げるためにつなぎ方が細かくなっていましたが、あくまで原作を重視して、はずさない程度でした。

ほとんどコミックスの最初の方の話なので、読んでから見に行っても楽しめると思います。

ただ、ちょっと抵抗があったのは、三歩が小栗さんだったところかな?

三歩って自分の中では、山の「寅さん」みたいなイメージだったので、小栗さんではちょっと合わない。

でも、演出で、ほとんど久美ちゃん(長澤まさみさん)が主人公みたいになっていたし、やべきょうすけさん他も出演していて、「クローズ・ゼロ」を思い出して、ちょっとおもしろかったので、映画的にはありかもしれないと納得しました。

音楽も、派手ではないけれど、映像や演出にマッチしていてよかったと思います。

ただ、原作もそうだけど、テーマ的に、山が趣味でない人にはわかりにくい部分がある。

技術的なことや、設定は、基本マンガなのでいいのですが、なんで危険を冒して山に登るのか?山には何があるのか?遭難したことを後悔しているのか?等、気になった。

それぞれ違うと思うけど、その辺を一般化して、見る人に納得させる演出があったら、もっとよかったと思いました。

Push6700