ザ・タウンのレビュー・感想・評価
全77件中、41~60件目を表示
兄弟
ずっと楽しみにしてた映画。
予告編も一回しか見ず、批評も見ずに観た。設定がまずよい。でも主題が分かりずらい。結局その人質になった女の人とのことを描きたいんだろうけど、父親のことも大きいし、仲間とのことも大きい。結局どこを中心に観ればいいか分からなくなってきた。わたし的には仲間との関係を中心にしてほしかった。
最後のシーンでジェムが撃たれるところで、9年間刑務所に主人公のために入ったジェムを助けずに突っ立って見てるだけ。結束が強いんじゃなかったのか。仲間なんだし助けてくれたお礼を返せって思った。でもそこで助けたら死ぬのは分かってたしもうクレアに会えないからっていう。複雑。
あと気になるのは場面が変わり過ぎってこと。色んなシーン出てくるのはいいけど、コロコロ変わり過ぎだし、ジェムが出てきたと思ったら次はクレアでって。もう少し長いワンシーンがほしかった。
ブレイクライブリーだけど田舎の子の役もできるんだなあって。前半はいまいちだったけど、後半ちゃんと味が出てた。ベンアフレックはもちろんすごい俳優で監督っていうのは知っているけど、どっちかにしたほうが良かった。どっちも中途半端だった。こいつは愛は何か知ってるの?って聞きたくなった。ジェレミーレナーはうまかった。味が出てたし納得できるキャラクターで良かった。ベンアフレックより目立ってた。でも最初からその兄弟の絆の大切さをもっと出しておけばもっと良かった。さすがジェレミーって思えたけれど。いつも期待通りの演技。
ブレイクが田舎ギャル
ゴッシプガールみてから好きなブレイクライブリー、と妹の好きなジェレミーレナー、とアルゴのベンアフレック!と思って観ました。
強盗と恋。人生を変えたい男。
いつかどこかで会えるといいね。
やっぱりベン・アフレックは突き進む
『ゴーン・ベイビー・ゴーン』に続く、監督2作目! 前作で感じられた大きな期待をまったく裏切らない出来栄えに、ますますベン・アフレックの才能を感じさせてくれる作品でした!
なんというか、ベン・アフレックって悲しさを表現するのが絶妙にうまいと思うんですよね。アクションの底流に悲しさを常に忍び込ませることで、作品のテンションをしっかり維持している気がします。
また、なんて人物のキャラクター設定がうまいんだろうとも感じる作品でした。ジェレミー・レナーの暴走っぷりも危うさを感じさせましたし、登場する二人の女性の対比ももの悲しさを感じさせる配置だったと思います。しかもなんだか二人とも魅力的ですしね。
派手なだけではない、静けさを織り交ぜたアクションの緊迫感がとても心地よかったです。
人生を決める町
総合80点 ( ストーリー:80点|キャスト:80点|演出:85点|ビジュアル:75点|音楽:65点 )
犯罪者集団をただの犯罪者として描くのではなくて、町が持つ気質を人々の人生に反映することによって彼らの人生を浮き彫りにするという手法を上手く用いていた。町に住み続けてこの気質を受け入れている者がいて、町を出ることを決めてこの伝統に別れを告げて人生を変えようとする者がいて、その対比によって犯罪活劇だけでなく人生の変遷までも描こうとしていた。家族や組織に加えて、彼らを追跡するFBIのほうもしっかりと描かれていた。
そして何よりも迫力のある演出が気に入った。犯罪現場の場面は言うまでもないが、カフェでの食事の場面といった何気ない部分でも緊迫感を盛り上げてくれていた。わざとらしい演技や演出が少なくて現実感のある場面が続いていた。
手に入れにくい自動小銃や警察の制服や救急車をどうやってそんな簡単に調達したのだろうかというような突っ込みどころはあるものの、全体としては十分に楽しめる映画になっていた。同じベン・アフレック監督の「ゴーン・ベイビー・ゴーン」もそうだったが、このような犯罪作品を撮らせればこの監督はかなり上手いようだ。監督自身がボストン育ちということで、街並みの撮影の仕方といいボストンに対する愛着も感じられる。
チャールズタウンにはバンカーヒルや旧海軍工廠といった観光客が大勢訪れる場所があり、私自身もこの映画作成前に訪問した時に治安が悪いという印象がなかったので、気になって外務省海外安全ホームページを調べてみた。それによると治安の悪い場所もあるようだ。今でも親から受け継ぐ伝統の職業としての強盗団がいるのかどうかは知らないが、昔はもっと治安が悪くて犯罪組織もたくさんあったのかもしれない。
外務省海外安全ホームページより
ジャマイカプレーン地区、サウスエンド地区、バックベイ地区、チャールズタウン地区
これらの地区の全域が危険な場所というわけではありませんが、近年、一部で強盗、強かん等の凶悪犯罪が発生しています。富裕層の多く居住する住宅地、高級ブディックやレストランが建ち並ぶ繁華街と人気が少なく麻薬密売の温床となっているような危険地域との色分けがはっきりしており、近年、後者の危険地域の範囲が徐々に拡大しています。土地勘の無い人が事情を知らずにこれらの危険地域に迷い込むと思わぬ被害に巻き込まれる恐れがあり、また、「昼間は安全な地域でも夜間の顔は別。不必要な夜間の行動は慎む」という心構えが必要です。
ベンアフレックが監督!?
ボストンの一角。街ぐるみで泥棒稼業で親子代々暮らしている人々。米国で最も治安の良いとされるボストンにもこんな場所があったなんて知らなかった。
親子代々泥棒稼業の主人公をめぐるヒューマンドラマ。ヒューマンドラマではあるが、犯罪、FBIとの攻防などのディティールも念入りに作られており、どの場面にも安っぽさを感じさせない。
陽気でノウ天気なアメリカ映画ではないが、一人の人間ドラマとしての扱い方はすごくアメリカンで自由な雰囲気に満ちている。俗な「アメリカ万歳」ではないけれど、アメリカの魅力みたいなものが作品全体から染み出してくる。
ベンアフレックという俳優にあまり好印象はなかったけれど、この作品での演技、そして監督ぶりを見ると相当な才人であることが理解できた。
おかしな場面、変なところが全くない作品。犯罪物なのに作品全体に心地よい静けさが漂っている。映画に対する愛情であるとか、ある種の尊厳のようなものを感じさせる非常に良くできた作品でした。
悪党が主役です
今回は「ザ・タウン」をレビューします。視聴はDVDです。
この映画は、悪党を美化するストーリーですが、見ごたえのある映画です。
まぁFBIの行動には謎が残るというか、ツッコミどころが満載でしたけどねo(^▽^)o
しかし、感心したのが敵対するFBIは憎まれ役なはずなのに、そんな感じ方をさせない表現力は素晴らしかったです。
また、少し考えさせられたのは人との絆でした。相手を信じる力は何気ない会話から生まれるのだと感じた。そういう部分でのトータル的な脚本は見事でした。
まぁテーマが自分の好みではないため、オススメ度は低めですが、ヒューマンドラマ的な仕上がりなので、暇があれば見ていただきたい映画です。
過去は消せない・・・
ゲオに行ってさっそく借りたのがザタウン
ブレイクライブリーが出てるということで目をつけていた作品だったし監督と主人公を見事にこなしたベンアフレックも見たかった
犯罪を起こすときの豪快さだけじゃなく警察に捕まってもあの余裕さ・・・
さすがプロと思った
こんなド派手にやっちゃう?みたいな
最後の変装も感心しちゃった
それにブレイクライブリーの演技最高!実力を感じさせられたしやっぱかわいい~マジ好き
そういや本命の彼女とのお別れ・・・
それでも心は通じていてお互い愛していてんだと思うと少し温まった
最初にダグが犯人だと知った時のショックはやばかったんだろうなって思うしこっちまで心が痛んだ
この映画で考えさせられたのは過去は変えられない
でもこの先の人生は自分の手にかかってる
ダグには仲間の分まで生きてほしいとおもった
うーん。。。
犯罪物でテンポは良いので、単純に面白くはあった。まあ、DVD版だと150分強になるが、劇場版の2時間くらいで丁度いいかも。
しかし、本人は最後は乗り気でなかったとはいえ、銃撃戦を含め散々なことをしでかしたにもかかわらず、その汚いお金を彼女に残して悲惨な街から抜け出すという妙に清々しいエンディングは正直うーんといった感じ。
ハッピーエンドでなくても、主人公が死んで終わるのが素直だし、自分の弱さもあって街から抜けられなかったということでストーリー的には落ち着くと思うのだが。
勧善懲悪にしろとは言わないけれど、アメリカ的・自己中心的な面が感じられて、作品が急にチープになった気がする。
ただ、ハート・ロッカーのジェレミー・レナーははまり役。
犯罪映画なのに考えさせられた・・・
自分が置かれている環境から脱却し、自分はどう生きたいのか? どう生きることができるのか考えさせられた。本当にそんな町が実在するのだろうか? 私には現実とは思えなかった。でも、どこの世界でも親の稼業があり、自分はそれを継ぐのか、それとも出てゆくのかという問題はある。私もかつて大学受験の折に悩んだので、主人公にすごく共感できた。親の仕事を継ぐには、学部が決まってくる。でも、私は違う学部に行きたかった。結局、親の仕事は継がなかったので、一代限りとなった。親には申し訳なく思う。でも、うまくできたとも思えない。親の仕事を必ず子がしなくてはならないという話はないと思う。子には子の人生があるのだから。でも、成行きとか何となくとかで、親の仕事を引継ぐ人が多いのもまた事実だ。そこのあたりの葛藤が私にはぐっときた。それ以外にもみどころはたくさんあった。アクションがハードでタイトなこと、役者がそろっていることなどだ。また、恋愛ドラマも魅せてくれた。「ゴーン・ベイビー・ゴーン}もおもしろかったが、またまた感心させられる作品を作ってくれたので、ベン・アフレックが見逃せない監督の一人に増えた。
最高の映画
強盗シーンや暴力シーンは見ていて清々しいほどためらいがない。
ためらいがないと、見ている方も罪悪感を抱かないで済みます。
悪事を行う主人公たちにもちゃんと感情移入できるし、ダグやジェムの友情にも気持ちが入ります。
悪いことをする社会に生まれたから、今までの人生に何の疑問もなかったけど、ダグはある女性と出会って生きなおそうと言う決意をする。
生きなおそうとしながらも、裏社会のしがらみにとらわれてずるずる家業を続けてしまう点にもちょっと涙が滲みます。
完全なhappyendじゃないですが、そらそうかと思う終わり。
見たことになんの不満もなく、満足できる映画だった。
短歌を一首『覆面(マスク)脱ぎ 晴天遠く 愛に撃つ 懺悔と希望 包囲する街』by全竜
ベン・アフレック自身はとても温和で、女性にも紳士的に振る舞う優しい男である。
しかし、銀行を襲撃し、銃をぶっ放す事でしか生き甲斐を見いだせない悲しい男でもある。
彼の背負った影の重みを目の当たりにした時
「いかに本人が変革したくても周りの地域や環境が協力してくれなきゃ、難しいんやな…」
と、人間が孤独を恋しがる構造が解った気がした。
その一線を飛び越える勇気が大切なんやろなぁ…。
まあ、銀行強盗やりまくれるなら、相当勇気ある男やろ!というツッコミは敢えてしない。
オチが寛大すぎたのが、残念やったけど、これからの自分を見つめ直す良い機会になった映画やったと思う。
地元・由比に悶々と居続けている我が身と主人公を照らし合わせると胸が痛い冬の帰り道であった。
アメリカらしい映画
こういう映画こそどんどん作って欲しいなぁと思いました。
アメリカ社会の根底がそこにあるって感じですよね。
のほほんと過ごしている日本じゃ考えられないけど、
こういう現実もあるのですよね。
"その街"の薄暗い場所
地味な印象でしたが、"その街"の薄暗い所に上手く焦点を絞っていると思いました。
クライムシーンは緻密で大胆、最初から緊張の連続でした。
ダグの心情の変化は、彼女との出会いより前からなのかな。そんな時出会った、街の外の香りの彼女に宿命的に惹かれたのでしょうか。その辺りや、ジェムや両親への想いがもっと深く知りたかったです。原作は前後編2冊の大作みたい、読んでみたくなりました。
演じるジェレミー・レナーの力量でしょう、ジェムというキャラクターがピカ一良かったです。
映画監督ベン・アフレック
何と言っても、映画監督ベン・アフレックの非凡な才能を改めて見せつけてくれた。
決して派手な内容ではないが、犯罪の町で生きる男たちの性をリアルに描いていたし、そのドラマもじっくりと丁寧。
抜け出したくとも抜け出せない、苦悩も伝わって来た。
そんな中で清涼剤となるクレア=レベッカ・ホールは実にイイ女だった。(ナイスキャスティング!)
強盗シーンは一転して臨場感満点。メリハリの付け方もイイ。
ベン・アフレック監督3作目も大いに期待したい。
オスカーにノミネートされているジェレミー・レナーは勿論だが、故ピート・ポスルスウェイトに改めて合掌。
漂白剤で顔洗って出直せ
ボストンといえばレッドソックス。レッドソックスといえば松坂大輔。
アンジェラ・アキが住んでいたとも聞く。
チャールズタウン?知らん。
銀行強盗が多発する街?知らん。
ダグは銀行襲撃で人質にとった支店長に惚れる。もちろん支店長は女性だが、なぜ?
人を殺したことがないダグが、たとえ悪人といえボスを簡単に撃ち殺す、なぜ?
ダグは4人組でただひとり生き残り街を出て行く、なぜ?
なぜそうなるのか。なぜそうしなければいけないのか。
都合よすぎて共感できない。
故郷(過去)を捨てるのは難しい
前作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』が絶賛された
ベン・アフレック監督の監督第2作。
前作はその年の私的ベスト10に入るくらいに大好きな映画だが、
今作もサスペンスアクションとドラマをうまく両立させた良作だった……
けれども「よく出来てるな」と思う映画と
「面白いな」と思う映画は必ずしもイコールでは無い訳で。
なんだろ、今ひとつ気分が乗らないとゆーか、釈然としないとゆーか。
“タウン”に縛られた女クリスタを演じるB・ライブリー
(やさぐれた感じが良い)、
優しい顔して残虐な“花屋”P・ポスルスウェイト
(先日逝去。素敵な役者さんでした……合掌)、
そして主人公の父親を演じるC・クーパー。
サブキャラは皆、抜群の存在感なのだが……
主要な登場人物らが今ひとつに思える。
“タウン”を抜け出そうともがく主人公だが、
「生き方を変えたい」という彼の願いが何故か心に迫ってこない。
きっとヒロインとの関係を描き過ぎて、
故郷に抱く愛憎の念が弱く感じられたせいかもしれない。
彼は単なる生き地獄を去る訳じゃない。
慣れ親しみ、思い出の詰まった故郷を去るのだ。
なのに「離れたい」という描写が強過ぎて、
慕情の念はあまり伝わらない。
そして、見事な演技を見せながらも残念なのは、J・レナー演じるジェム。
“タウン”の生き方・絆を誰より重んじ、
狂信者のように危険極まりない人物である彼は、
確かにサスペンス要素として機能してはいるのだが、
主人公と共に人生を生き抜いてきた兄弟のような絆=
人生を変えたいと願う主人公にとっての大きな“しがらみ”
という側面は終盤になるまで殆んど描かれない。
そして妹同様、“タウン者”としてしか生きられない、
哀れな男としての側面も。
それらが全編でバランスよく描かれていれば、彼の最後の姿に
もっと心を動かされていたかもしれない。
だがサスペンスアクションとしての演出はかなりの高レベル。
見事なまでに計算された手際に唸る冒頭の強奪シーンや、
警官隊の包囲網をかいくぐりながらのクライマックスの銃撃戦など、
アクションシーンはどれもよく練られている。
なかでも物語後半のカーチェイスは手に汗握る迫力だ。
車一台通るのがやっとの街路を逃げまくる前半と、
混雑した大通りを猛烈な勢いで疾走する後半。
かなりハラハラします。
以上!
ちょっと厳しめだが3.5判定で。
<2011/2/5観賞>
全77件中、41~60件目を表示