ザ・タウンのレビュー・感想・評価
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ザ・ベーシックって感じ
ストーリー的な目新しさは無いものの、
しっかりした骨格を感じさせる作品。
やはりベン・アフレックは俳優としてより
監督としての方が良いんじゃないだろうか。
繰り返すけど、ストーリーは凡庸。
銀行強盗を繰り返す青年が恋をして、
それをきっかけに生まれ変わりたいと願うお話。
街の描写とか、派手すぎないアクションとか
地に足のついた演出に好感がもてた。
ラストまで観れる面白さ
ラストの花屋で始末する件で、これ一回観てる…って思ったけど、それでもやっぱり面白い作品は最後まで観れる。
単純にラストまで飽きずに観れる作品はやはり面白いってことにしたいと感じた。
ベン・アフレックもジェレミー・レナーもどちらよかった。ジェレミー・レナーは優等生役もいいけど、こっちはもっといい。フローリー役のジョン・ハムもよかった。いい作品だと俳優もみんなよく見えるってことかね。
街の描写
銀行強盗もので現実離れしているのかと思いきや、スポーツやギャングや警察やどこの街にでもいる表と裏がうまく描かれていてストーリーに親近感が生まれているように感じました。カーチェイスも実際はこんな感じになるんだろうなあというリアリティがあり良かったです。
ハッピーエンドではないが良いラスト
主人公は悪党。
悪党が綺麗に足を洗い恋を成就させてハッピーエンドなんて御都合主義の映画ではない。
たとえ主人公でも悪事を働けば愛する女はついてこない。
そんな希望を打ち砕くところがリアルで、それを静かに受け入れる主人公が不思議と後味悪くなく、また見たいと思わせてくれる映画。
ただクライマックスで仲間が一気にやられるスピード感、それもう自滅じゃん!お馬鹿なの!?と思わず突っ込みたくなる戦闘シーンはもう少しゆっくりやってほしかった。
派手でも地味でもなくどんでん返しもないちょうど良い映画、何でもいいから映画みたいなーという時にオススメです。
映画館にて観賞
大きく寡黙で演技をしないけどクレヴァーさが見えるその姿、無骨で塩味が効きつつも物腰は柔らかいその演出。
ベン・アフレックは、世間的リスペクトや政治的スタンスは真逆なれど、クリント・イーストウッドの後継者になれるのではないか、そう思わされた一作。
ミニマムな『ヒート』という感だが、あの作品より無駄は少なく、人物は熱い。ジェレミー・レナー好演で、亡くなる直前のピート・ポッスルスウェイト扮する悪党が花屋ってのが面白い。
ぐいぐい引っ張られる、ストーリー。
ベン・アフ監督ということで、あんまり期待しなかったのですが(脚本も共同担当のよう)。
マフィアじゃない「ファミリー物」ってとこか。ガンアクションもすごかったですが。親世代から続く、犯罪社会のタウン。そこから外に出ようとしても、いろんなしがらみで出れない。そのジレンマが見所ですね。
ジェレミー・レナーやクリス・クーパーも出てるとは。おおー。
哀しく淋しいラストが印象的でした。
ベンアフは、俳優兼監督のシーストウッド後継者になれるでしょうか。
超マザコンで女好き?
恥ずかしながら伏線のうまさってのを、この映画で初めて知りました。「晴れた日」「ネックレス」「花」「オレンジ」。死んだ母に恋い焦がれてたのに、母の死の真相を知り、ついに人を殺めてしまう。親友の妹に手を出し、パパでもある?だけどやっぱり知的な美女に恋い焦がれる。人生をリセットするための最後の強盗。まんまと一人だけ生き残り、もしかしたら、いつかクレアと…って想像が止まらない、いい意味で記憶に残る映画でした。
好きな映画
収容人物は全員いい奴なのに、強盗する側と捕まえる側に分かれてしまう。
生まれ育った環境の違いで善悪が決められてしまう、そんな世界の不条理さがよく描かれてた。
強盗チームは全員友情に厚く、それが悲しさを増した。
タウンの呪縛
犯罪が横行するタウンの一員として生きてきたダグ。タウンの外では生きられない彼の前に女性が現れ、その呪縛が解けていく。
地域社会のしがらみと犯罪者の苦悩をリアルに描き出していて、見ているこちらが悶々としてしまいました。
しかし…結局ダグだけ助かっちゃった感が納得いきませんでした。ジェムたちはダグのためにも作戦を決行したのにな…
これは私がジェレミーレナーファンだからなのか…
深層心理不安定
決して善な事はしていない。
これら強盗やそれに関わる殺人を正当化しているような気もする。
だが、ボストン・チャールズタウンで強盗班の父の元に生まれたが故に生きる道は強盗しかなく、それを商いとして営むしかない、この地域の社会が鮮明に描かれている問題作と言っていいのか、課題提起作と言ったがいいのか。
でもベンアフレックが描く作品は何か虜にされてしまう気がする。
ハッピーエンドとは行かないけど、産まれてその方子供の頃からアブノーマルな世界で育ち大人になり、違和感を感じながら強盗を続け、独りの女性に出会ったことから人生の転機を考え始める。
個人的には続編をっと思ってしまう作品だけど、この終焉の様子だと次作に繋げる要素が無いとも思う。
最終的には愛した女性へ善意的な取り組みを!っと大金を渡しスケートリンクを再生するのだが、そのお金は盗んだお金で他人のお金でしょ!ってなってしまう。
兄弟
ずっと楽しみにしてた映画。
予告編も一回しか見ず、批評も見ずに観た。設定がまずよい。でも主題が分かりずらい。結局その人質になった女の人とのことを描きたいんだろうけど、父親のことも大きいし、仲間とのことも大きい。結局どこを中心に観ればいいか分からなくなってきた。わたし的には仲間との関係を中心にしてほしかった。
最後のシーンでジェムが撃たれるところで、9年間刑務所に主人公のために入ったジェムを助けずに突っ立って見てるだけ。結束が強いんじゃなかったのか。仲間なんだし助けてくれたお礼を返せって思った。でもそこで助けたら死ぬのは分かってたしもうクレアに会えないからっていう。複雑。
あと気になるのは場面が変わり過ぎってこと。色んなシーン出てくるのはいいけど、コロコロ変わり過ぎだし、ジェムが出てきたと思ったら次はクレアでって。もう少し長いワンシーンがほしかった。
ブレイクライブリーだけど田舎の子の役もできるんだなあって。前半はいまいちだったけど、後半ちゃんと味が出てた。ベンアフレックはもちろんすごい俳優で監督っていうのは知っているけど、どっちかにしたほうが良かった。どっちも中途半端だった。こいつは愛は何か知ってるの?って聞きたくなった。ジェレミーレナーはうまかった。味が出てたし納得できるキャラクターで良かった。ベンアフレックより目立ってた。でも最初からその兄弟の絆の大切さをもっと出しておけばもっと良かった。さすがジェレミーって思えたけれど。いつも期待通りの演技。
ブレイクが田舎ギャル
ゴッシプガールみてから好きなブレイクライブリー、と妹の好きなジェレミーレナー、とアルゴのベンアフレック!と思って観ました。
強盗と恋。人生を変えたい男。
いつかどこかで会えるといいね。
やっぱりベン・アフレックは突き進む
『ゴーン・ベイビー・ゴーン』に続く、監督2作目! 前作で感じられた大きな期待をまったく裏切らない出来栄えに、ますますベン・アフレックの才能を感じさせてくれる作品でした!
なんというか、ベン・アフレックって悲しさを表現するのが絶妙にうまいと思うんですよね。アクションの底流に悲しさを常に忍び込ませることで、作品のテンションをしっかり維持している気がします。
また、なんて人物のキャラクター設定がうまいんだろうとも感じる作品でした。ジェレミー・レナーの暴走っぷりも危うさを感じさせましたし、登場する二人の女性の対比ももの悲しさを感じさせる配置だったと思います。しかもなんだか二人とも魅力的ですしね。
派手なだけではない、静けさを織り交ぜたアクションの緊迫感がとても心地よかったです。
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