劇場公開日 2011年2月5日

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「犯罪映画なのに考えさせられた・・・」ザ・タウン 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5犯罪映画なのに考えさせられた・・・

2011年4月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

自分が置かれている環境から脱却し、自分はどう生きたいのか? どう生きることができるのか考えさせられた。本当にそんな町が実在するのだろうか? 私には現実とは思えなかった。でも、どこの世界でも親の稼業があり、自分はそれを継ぐのか、それとも出てゆくのかという問題はある。私もかつて大学受験の折に悩んだので、主人公にすごく共感できた。親の仕事を継ぐには、学部が決まってくる。でも、私は違う学部に行きたかった。結局、親の仕事は継がなかったので、一代限りとなった。親には申し訳なく思う。でも、うまくできたとも思えない。親の仕事を必ず子がしなくてはならないという話はないと思う。子には子の人生があるのだから。でも、成行きとか何となくとかで、親の仕事を引継ぐ人が多いのもまた事実だ。そこのあたりの葛藤が私にはぐっときた。それ以外にもみどころはたくさんあった。アクションがハードでタイトなこと、役者がそろっていることなどだ。また、恋愛ドラマも魅せてくれた。「ゴーン・ベイビー・ゴーン}もおもしろかったが、またまた感心させられる作品を作ってくれたので、ベン・アフレックが見逃せない監督の一人に増えた。

瑞