劇場公開日 2011年2月5日

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「大人が故の暗さ」ザ・タウン オイラさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0大人が故の暗さ

2011年2月9日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

それが信じられないコトとして扱われない『タウン』という一角で、強盗を生業としている男と、
予定外の行動から人質となった銀行支店長の女性、強盗チームの仲間たち、家族、恋愛…。

これは『クライム・サスペンス』じゃないね。

それぞれに陰をもった、人間の思いや生き方を映し出した『ヒューマンドラマ』でございました。

冒頭から、犯罪ハラハラシーンながらも登場人物のキャラクターが明確に表現されていて、すぐに物語に入り込めた。

徐々にサラッと明らかにされていく事実や人間像とその関係には、

驚きに目を見張ったり、切なさが込み上げたり、また静かだからこそ深い恐怖に襲われたりした。

渦巻きまきまき絡み合い、もつれてちぎれていく…悲しい宿命を感じもしたよ。

ホントに展開が見事で、思わずため息をついちゃうくらいだったわよ〜!奥さん!

面白かった!

でもね、普段『思うツボちゃん』なオイラなんだけど、
ど〜ういうワケか、イマイチどぷんと感情移入まではいかなかったんだな…。

きっとそれは(自分でも解らないけど)、
例えば『俳優の顔がなんか好きじゃない〜』とか『服がへ〜ン』なんていう、個人的かつ些細なコトで、
作品には直接関係ない部分なのかもしれない。

その点と、クライマックスに結構突っ込みドコロを感じてしまったのが、ちょっと残念だったかな?

まぁ、オイラが面白いと感じた『ドラマ』の部分には、そう影響ないトコだから良しとするか…な〜んてね。

オイラ