「目新しさがない」インシテミル 7日間のデス・ゲーム Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
目新しさがない
総合65点 ( ストーリー:60点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:65点|音楽:65点 )
現実では有り得ないけれど、もしこのような設定の状況に人が追い込まれたら、という作品。そのような極限の状況の中で、人はどのような行動をとっていくかが見物。どんな異常な状況が出て、そこからどうなっていくのか。そのあたりの展開への期待でそれなりに楽しめた。知っている出演者が多いうえに彼らの年齢・性別・見た目も描き分けられていて、そのために登場人物がわかりやすかったのも良い。
だが「ライアー・ゲーム」「カイジ」などと良く似ているのだが、これらの後に登場した作品としては特に目新しさもなく平凡。突っ込みどころも多いし、謎解きもそれほど面白くはなかったし、設定や物語にもあと一頑張り欲しかった。主人公もまた平凡というか平凡以下であり、素晴らしい知恵があったり指導力があったり諦めない強い心があるわけではない。自堕落な生活をしていたけれど高給に簡単に釣られたという、ただの根は善良というだけの小人物。「カイジ」と異なり、ただただ異常な状況に圧倒され続けるだけという体たらくで、あまりの凡人ぶりのために魅力に欠けたし、この映画で一番がっかりしたのはこの部分でした。
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