「これだけの題材で」インシテミル 7日間のデス・ゲーム アスカフェニックスさんの映画レビュー(感想・評価)
これだけの題材で
“時給11万2千の高額バイト”の広告につられて集まった男女10人が、奇妙で危険な究極のゲームを繰り広げるスリリングな心理サスペンス。
ある事がきっかけで全員が疑心暗鬼になっていきます。
ここから心理戦が始まるはずだったのだが・・・・・
全然心理戦になっていません。
徐々に伝わっていくべきはずの恐怖が感じられないのです。
非常に分かり易い展開で進みすぎます。
なんでこんなことになってしまったのでしょうか?
そもそも“恐怖”とは?
7日間の心理戦を描くのに107分で短すぎるのです。
原作では忍び寄ってきた恐怖が映画では全然伝わってこないのです。
もちろん人と人との間が全然ないのも問題です。
1日の中で夜という闇が重要な役割を果たすべきことなのに全く有効的に描かれていません。
ときおり登場するアイテムもちゃちな出来で更にムードを盛り下げています。
そして疑心暗鬼になっているにもかかわらず人を疑っていないような行動には全く理解できません。
最大の問題は矛盾だらけってことではないでしょうか?
あまりにも都合が良すぎるのも考え物です。
これらのことで物語がお粗末になってしまっています。
題材は面白いのに非常に残念な結果です。
コメントする