「テレビ局の映画は、なぜこうつまらないんだろう」インシテミル 7日間のデス・ゲーム nickname2010さんの映画レビュー(感想・評価)
テレビ局の映画は、なぜこうつまらないんだろう
原作と違うからこの映画は面白くない、というのではないんです。
原作の良さが、どこにも活かせてないという意味で、金返せの類の映画でした。
タダのちょっとグロい2時間ドラマにしかなっていない。
テレビ局ではなく、誰かちゃんとした製作者に映画化して欲しかった、と思いました。
原作が面白かったのは、過去の殺人の共通点、残っている(or 死んでしまった)人の言動を観察したり思い出しすることで、想像する次の展開への興味や恐怖だと思います。さらに、このオーソドックスな謎解きからは、想像できない最後のどんでん返しによって、見てきたことや考えてきたことを一挙に揺さぶられる部分です。
そうしう、人間の面白さ・怖さがこの映画には無いです。単に、人形の不気味さとか殺人そのものの残酷さとか映像と音で作った表面的なものだけ。「あー、そーなんですね、はぁ?」みたいな感じ。原作にあった、体の芯から沸いくる感情を、映画館でも体験したかったです。
コメントする