「日本の映画特有のこれでいいかという監督の妥協がたっぷり詰まった作品...」インシテミル 7日間のデス・ゲーム つとむっくさんの映画レビュー(感想・評価)
日本の映画特有のこれでいいかという監督の妥協がたっぷり詰まった作品...
日本の映画特有のこれでいいかという監督の妥協がたっぷり詰まった作品です。
それと、邦画でちょっとでも非現実感を出そうとすると一気に特撮臭がするのは
なんなのでしょうか。
予算がないとかじゃなくてよくわからないデザインでゴテゴテした装飾を付け
ることで一気に特撮臭が出てきます。
この謎の予算の掛け方は何なんだろう。
特にロボットのデザインが物凄くショボい。
ストーリーに関しても常に矛盾点や違和感が付きまといます。
悲鳴が聞こえてみんなが駆けつけて大変だ!ってなった直後に、ここは扉を閉めていれば音が聞こえないという旨の発言が入りわけが分かりません。
少し経ったシーンならまだ演出のアラとして脳内保管してスルーすることもできますが事象が起こってから矛盾するまで30秒も経っていません。
監督や脚本の人は何を考えてこのセリフを入れたんでしょう。
逆に伏線を疑ったほどでした。
基本、登場人物の行動や言動に矛盾がありすぎて登場人物が
みんな馬鹿に見えます。
本編中ひたすら「それはいいの…?」や「その理屈はおかしくない…?」という
ポイントの嵐でした。
ストーリー展開上無理やりにでも進めていかないといけないのはわかりますが
だったらその矛盾をちょっとしたセリフのやり取り等で解消してほしかったです。
ラストシーンに関しても大金の入ったバッグを投げ捨てるシーンがあるのですが
それもどうなのと思います。
勿体無い云々じゃなくてあれほど壮絶な体験をした主人公が前後のやり取りからもその金を持ってトボトボ歩いていくシーンの方が
人間臭さが強調されていいと思うのですが…。
投げ捨てることで一気に嘘臭く薄っぺらいシーンになりました。
まぁ、ここの部分は人それぞれの好みもありますが。。
演出面に関しても全体的にわかりやすい感じで子供向けの特撮映画を見ている
気分でした。
当時は大々的に広告も打たれ、大変なお金をかけた映画のようですが
正直映画館に見に行かなくてよかったと思います。
この映画はいい年した人間が見る映画ではないです。
扱っている題材自体は決して子供向けではありませんが
多少ショッキングな特撮映画程度のクオリティーかと思います。
せいぜいが中高生向けがいいところです。