「命の尊さ」インシテミル 7日間のデス・ゲーム kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
命の尊さ
すっごくつまんない。人を殺すということ、命の尊さ、重要な問題は単なるゲームにしてしまい、犯人探しだけを楽しむストーリー。次は自分が殺されるかもしれないという恐怖も感じないので、この映画の良さは・・・なし。
『バトルロワイヤル』以降、『デス・ノート』や『カイジ』など、こうした無意味な殺人ゲームを主題とした漫画や映画が作られてはいるけれど、その中でも最低レベルの設定。生に対する執着は北王子欣也に若干見られるが、簡単に死んでゆくメンバーたちにはどうでもいい世界。
ホラーやミステリーにもメッセージ性や社会性を盛り込まないと、いくらトリックが巧く仕込まれていても単なる謎解き短編のような頭の体操と同じ。そのトリックさえも、10人の個室には自由に出入りできる時点で推理欲が失せてしまうのだ。誰が犯人であってもおかしくない!この論理性の欠如が致命的だな。また、最初の殺人においてロボットが犯人であることに誰も思いつかないことダメダメ。また、二人目の殺人からは探偵と多数決のルールが無視されているし、犯人も探偵も被害者もボーナスとして報酬が倍になるなんて・・・バブル期じゃないんだからやめろよ。
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