あしたのジョーのレビュー・感想・評価
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金かけてドヤ街出来ました
いまの技術なら、CGでドヤ街再現できるし、ボックスシーンもCGで迫力あるように描ける
しかしな
あしたのジョーはそもそもボクシング漫画ではない。
がんばる方向が違う。
CGのさりげない使い方は上手いのだが、見せ場(と勘違いしている)のCGはまあ、ひどいことになってる。
どうせCGまみれなら、豚脱走やろうぜ!これがあればずっと印象が違う。失笑でもいいから、笑わせてくれよ~。
音楽はさらにひどい。くどい、くどいぜ、最後にウタダだし。
役者もくどい。山下さんぐらいがちょうどいい。これは収穫。伊勢谷さんはそうせざるを得なかったんだろうな、これもボクシング映画として企画した製作陣の勘違い。あ、それとサチがしみったれててどうすんだよ。
結局さ~、あしたのジョーをこういう形でボクシング映画にするってことはさ、創れる技術はあるのに、何のために、誰のために、どう見てもらいたいっていうのが、ゴソっと欠けてんじゃねえのかな。
うーん、うちの会社みたいだ。
そのなかで、山下さんは与えられた仕事をきっちりこなしている。歯車としての自覚すら感じる。だからプラス0.5点
これ系にしては面白い
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ジョーが刑務所の中でプロボクサー力石徹と出会う。
刑務所内で試合をし、クロスカウンターで引き分けに持ち込む。
やがて両者出所し、力石は世界クラスのボクサーになる。
ジョーもボクシングを始め、ある程度の実力を身につける。
自分の方が圧倒的に格上ではあったが、力石はジョーとの再戦を望む。
そして階級が下のジョーに合わせるため過酷な減量の末、ゴング。
力石がクロスカウンターを返して勝つが、その後で死亡。
ジョーはこれを機に1年間ジムから姿を消すが、やがて復活。
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最近ジャニーズ主演による古いアニメの実写化が多い。
そしてそのほとんどが残念な事になってしまっている。
今回もそのパターンかと思いきや、面白かった。
理由は簡単、余計なイジリなしに原作に忠実だった事。
もう一つは役者が実際に体を作ったり、かなり本気度が高い事。
実際、過酷なロケだったらしいとの前情報もあったしね。
やっぱりあしたのジョーは名作だなと思ったわ。
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自宅(CS放送)にて鑑賞。スチール等の先入観から色眼鏡で鑑賞するが、思いの外、しっかり作られていた。雰囲気のあるドヤ街を始め、細部の作り込みも佳い。全篇ほぼ原作に忠実だが、思い入れのあるシーンがサラッと流されている感が残るのと香里奈の“白木葉子”はやや違和感有り。“ジョー”は温かい人間味溢れる微笑や口数が極端に少なく、ニヒル過ぎる印象。ただ特撮を差し引いても“矢吹丈”の山下智久、“力石徹”の伊勢谷友介はよく演ったと思う。“力石”がリングに誘うラストやスタッフロールのモノクロ描写も佳い。65/100点。
・ほぼ原作コミックの儘の造形の“丹下段平”を違和感無く演じた香川照之は流石、他にもキャスト面では“安藤洋司”の杉本哲太、“花村マリ”の倍賞美津子等、ベテラン勢が脇を固める中、“西寛一(マンモス西)”の勝矢が控え目乍ら印象的だった。
・製作に11名、エグゼクティブ・プロデューサー1名に加え、更にアソシエイト・プロデューサー3名にライン・プロデューサー、企画・プロデュース各1名とスタッフはプロデューサーだらけ。
・鑑賞日:2013年6月26日(水)
熱がとんでもないオォォー!!w(゚ロ゚)wが・・・
俺はあしたのジョー世代ではありません。
吉田豪さん、コンバットRECさん、掟ポルシェさんとかの影響で、梶原一騎と真樹日佐夫兄弟の大ファンになった者としては、絶対これは観なきゃならんと思ったv( ̄Д ̄)vイエイ
山Pと伊勢谷友介の肉体がとにかく半端ない((;゚д゚))ス、スゲェ
これだけでもう観る価値はあるΣd(゚∀゚d)イカス!
さらにジョーとの試合を組むためミドルからライトに体重を落とすために実際に演技でもリアルな減量をするという離れ業をやってのける(((;゚д゚)))
そしていざ計量となった時の力石の体の薄さ!!!工工工エエェェ(゚Д゚)ェェエエ工工工
まじかよこれ(;・∀・)
何でここまでできるんだ?
観てて恐怖を感じましたガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル
ボクシングシーンも実際に殴り合ってるし、これジャニーズ良くOK出したなと感心した(。_。(゚д゚(。_。(゚д゚ )ウンウン
香川照之の丹下段平の暑苦しさとそっくりさも良かったな~。
でも言いたいことがないわけでもなく・・・
まず子役の使い方が下手(;´∀`)
最初に出てくる時の演技の適当さもそうだし、ラストに紙飛行機が飛んでくる時なんて全然違う方観てるしヾ(゚Д゚ )ォィォィ
白木葉子の香里奈の立ち位置がどうも微妙だな~。
生い立ちを孤児院出身で金持ちの家に引き取られていくっていう描写はまあいいとして、その後ドヤを潰す流れに至る動機が弱い気がする。
「女にだって、拳はあるのよ」の台詞は良かった(・∀・)イイ!!
そしてマンモス西。
鼻からうどんは(゚⊿゚)イラネ
ただ原作を真似した記号的な描写で何の意味もない(;´∀`)
マンモス西は丈の退去に位置するキャラクターとして、減量中誘惑に負けて食ってしまうという時にあの鼻からうどんを出すシーンがあるのに、それを単に少年院の食堂の乱闘シーンで使うな!!!!( ゚Д゚)ゴルァ!!
あと丈は確かにノーガード戦法で勝ち進むわけだけど・・・もう少し見せ方を工夫して欲しかった。
あれじゃ同じ描写を何度も見せてるだけでいい加減飽きてくる(;´Д`)
そして丹下段平は演技は素晴らしかったんだが・・・いかんせんかつらの禿げ頭だからどうしても後頭部にしわができちまうのが気になるな~(;・∀・)
香川照之本人も頭が蒸れて大変だったと言ってたけど、丈と力石の肉体を観るにつけ、リアルさと言うか本気度を示すなら頭剃った方が良かったんじゃないか?
あとあしたのジョーのテーマ曲をボーカル入りで流せ!!!
それからドヤの描写はもう少しリアルに描いてほしい。
全然そこの住人が貧乏そうに見えん(´Д`)ハァ…
とまあだらだら書いたけど、内容は総じて良かったと思います(゚∀゚)
EDの宇多田ヒカルの曲も良かった(・∀・)
良く出来ている、監督も俳優も。だが・・・
往年のボクシング巨編の実写化作品。
遅ればせながらやっと観れました。
観終わっての感想は冷静に受け止めている自分が少しいやだった。
一言でいうと良く出来ているし、俳優も頑張っている。
山下智久もアイドルの枠を超えて顔変形させながらすごい肉体を作っているし、本当にボクシング学んだんだって事が良く分かる方の入ったパンチ打ってる。伊勢谷友介の役者魂には本当に感服するし、香里奈の演技も悪く無い。香川照之さんは本当にボクシング好きが表れている感が溢れている。
脚本も原作に忠実だし、監督も原作を忠実に作っていると思う。
しかし、しかし、何かが足りない。
うまく言えないが心を揺さぶる原作の感動が入ってこないのある。
多分、私の頭の中のジョーとこの作品のジョーは、微妙にずれている。自分勝手な感想なのは承知しているのだが・・・。
野生児っぽいジョーに対して端正な顔立ちの山下智久はルックスが良すぎる(無理言ってるとは思いますが・・・)伊勢谷友介はスマートすぎる、香里奈は純日本人の清楚なイメージのお嬢様と異なるし、香川照之さんの丹下団平は少し若すぎる。といった少しずつのずれが自分がこの作品に感情移入できない理由なのかも。
なので-0.5としていますが、原作のファンはイメージを崩さずに実写化されただけでもOKです(同時期のヤマトはひどかった)
好き勝手いいましたが。いい作品であることは間違いない。
最後に賛同派の方やファンの方ごめんなさい。
女にだって、拳(こぶし)はあるのよ
映画「あしたのジョー(2011)」(曽利文彦監督)から。
漫画「あしたのジョー」ど真ん中世代の私には、
ちょっと物足りないストーリーだった。
映画化された場面だけ評価すれば、それなりだが、
やはり、永遠のライバル、力石徹死後の矢吹ジョーも、
私たち世代は、しっかり覚えている。
リングサイドで「真っ白」に燃え尽きるシーンまで。
だから、今回は覚えていないフレーズをメモした。
力石との試合をしないよう哀願する「白木葉子」に、
矢吹ジョーが、はねのけるように
「これ以上、男の世界に立ち入るんじゃない」と叫ぶ。
面白かったのは、この後、白木葉子がジョーにパンチ。
「女にだって、拳はあるのよ」
そして、物語後半、今度はジョーが白木葉子に呟くシーン。
「あんたも、いいパンチ持ってんだから、
使い方、間違えんなよ」
この2つの台詞が対になっているのに気付いた時の喜び、
メモ魔の私にしかわからない楽しみなのだろう。
有名な漫画の実写映画化としては、
香川照之さん扮する丹下段平役を始め、どれもがビッタリ。
「立て、立つんだ、ジョー」の名台詞も、合格点かな。
もう一度、原作の漫画を読み直したくなった作品であった。
香川さんの台詞に…!
私の一番の見所は
山P演じるジョーと伊勢谷さん演じる力石の試合前に
香川さん演じる(丹波?)がジョーに言ったセリフで
「大事な試合前にかける言葉も見つからねぇ」↑というニュアンスだったような…はっきりと覚えてはいないんですが(汗)
その言葉にはジーンと、胸が熱くこみあげてくるようなものがありました。
そこには這い上がってきたジョーと、伊勢谷さんが生身で作り上げた力石の体つきや、筋肉、精神、それを見てきた香川さんの想いが
ギュッと一言(台詞)に詰め込まれているように感じました。
最初と最後のシーンは時代のギャップ、展開の淡泊さに共感を覚えることができませんでしたが、(原作を見ていないからかもしれませんが(汗)
試合(戦う)シーンの前後は、役柄としても個人としても、人間の本能がとても良く映画に映し出されていたように感じました。
「あした」って何時代だっけ?
『ヤマト』でも書いたのだけれど、映画界の構想力ないんだろうな。
昔社会現象を起こした作品だから、山P出てるからって以外で集客できないんだろうな。
この作品、正直、ドラマで感動させるとか、ストーリー展開でうならせるとかとは違う作品である。自分もついつい乗せられて(だまされて?)、映画ではどのように表現するのだろうって興味だけで見に行ってしまった。
またまた、お金をかけた大人の遊び(コンピュータと豪華キャスト使ったら、どこまでマンガを表現できるかな)に付き合ってしまった。
豪華キャストなのだが…。
金持ちの大御所風な人物は津川雅彦、エキセントリックで準主役級な人物は香川照之ってのは、ついでに言って主人公はあの事務所ってのはやめませんか。スポンサーのためか、何の影響か分からないけど、監督や演出家の創造力が欠けているように見えてしまう。
ストーリーは、ジョーが刑務所に入って……力石と対戦して、力石が死ぬまで。ジョーが一旦街を離れるものの、戻ってきて次への展開も予感させますが、まぁストーリーは、皆さんご存じのとおり。
よせばよいのに、マンガチックな表現にこだわったり、小ネタを挟み込もうとするから、(2時間という制約の中で作るから、いろいろ大変なんだろうけど)アラばかりが目立ってしまう。
他のレビュアーも書いていますが、見所は力石だけかな…。本当のところは、白木お嬢様が香里奈で、けっこういい感じと思えたからなんだけど。
アラについて、箇条書きで…。
○顔だけならいい線行っていた香里奈。しゃべったら、動いたら…。上品さにかなり欠けました。とても残念。これが、(原作にはないエピソードだと思うが)ドヤ街で育った影響を演出したのなら、すごいかも。
○ジョーの使うクロスカウンターは、本当の競技で使うものとは違うらしいのだが、(マンガもそうなので、それをいったら酷になるのだけど)何故相手のジャブに合わせるの?相手の利き腕ではないパンチに合わせたら、大して威力ないじゃん…。最初に力石とクロスカウンター決めたのは、マンガの表現に忠実で…私には微妙でした。
○マンモス西。映画版では、牢屋の中でもすっかり地位の低いマンモス西。ジョーと一緒にトレーニングしても、まったく体の締まらないマンモス西。サボってんじゃないの?かの有名な「鼻うどん」を、ムショ内の乱闘シーンで使うんですか?本来、マンモス西の意志の弱さを表すよい描写なのに…。
○力石すごい。格好いい。伊勢谷友介すごい。ジョーとの対戦に向けて、よく減量にも耐えた。でも、一日であんなに体が戻るの?すっかり戻ってしまった体で試合に臨んだので、ジョーとの対戦における悲壮感が少し欠けたな…。
○そして主人公のジョー。山Pファンには悪いけど…、微妙…。よく鍛えたし、格好いいし…それは問題なし。でも、髪の毛が、鬼太郎状態。アレでは試合に集中できん。原作がアレなので仕方ないのだろうけど。ついでに言うと、タンポポは根が深い草なので、力石の墓前(砂利の部分)に供えても根付きません。供えるとしたら、墓石の上がよい。
○一番困ったのは、時代感がないこと。路面電車、ドヤ街の雰囲気、物価…昭和30年代か40年代だよな。ドヤ街はこだわって描いたのだろうけど、周囲の描写は気を抜きすぎである。ちらちら新しい建物が見えたり、バリアフリーへの配慮が見えたりする。それに気付いたのは、ムショ内でのジョーと力石との対戦中だが、リングの周囲に現代のマンションが見えるは見えるは…。全体の雰囲気が、かなりぶち壊されます。
あしたの筋肉。
比べてはいけないが^^;あの沈艦ヤマト…の後である。
しかもジャニーズ俳優、山Pが丈ってどうなの…(汗)
ものすごい不安を抱えた公開待ちだった。
原作ファンというほどではないが、アニメは観ていた。
幾つ…だったんだろ?かなり子供のはず^^;なのに、
しっかりと覚えている。丈のお調子者で屈託のない顔。
山Pはハッキリいって丈と似ていない^^;
あの帽子も山Pは頭が小さいからすっぽり入ってしまい
丈のように頭に乗っかっているイメージではないのだ。
では力石はというと、あの身体作りはたいしたもの!!
伊勢谷の肉体に見惚れてしまった^^;カッコいい~vvv
アニメの力石はもっと目が怖くてオッさんぽいというか、
貫録があるというか…まぁ凄みでどっこいどっこいかな。
今回は二人ともかなりの役作りで臨んだことが分かる。
で、丹下のおっさん。。特殊メイクをやり過ぎ^^;なくらい
香川の顔が分からなくなっていたが、やはり上手かった。
もう、成りきり丹下♪という感じであの台詞回しも完璧、
リングサイドで「立て~!立つんだぁぁ~!じょおお~!」
っていう今時の若者でも一度は聞いたであろうあの台詞、
私は(また下らない話です)大泉洋が、水曜どうでしょうの
「試験に出るどうでしょう」の中でやっていた楯状火山(爆)
を思い出してしまうのだが…^^;
監督・曽利文彦はスポーツ漫画専門監督になればいい^^;
なんて思うほど、漫画から抜け出してきたような描写が
いっぱい。カウンターパンチを食らった顔の凄い歪み方や、
そこから飛び散る汗や血しぶきを、見事に再現していた。
まるでコマ割りをふったようなスローや静止のかけ方に
感動する間もなく、二時間の上映時間内で話はどんどん
佳境に入る。そして訪れてほしいんだけど欲しくない(汗)
あのシーンに…。
その瞬間、隣で観ていたオバサンが「あっ!どしたのっ?」
と叫んだ。え?何オバサン…この話を知らないで観てたの?
あんなに有名なシーンなのに…(でも観てない人もいるよね)
そこまでの、力石の減量の過酷ぶりを観てきた鑑賞者には
…(原因はリング禍)哀しみが走る。あぁこれがボクシングか
と、何が何だか分からない子供心に強烈に残ったシーンだ。
(以来、ボクシングをすると死んじゃう!と本気で思っていた)
たかが少年漫画では終われない、ストーリー性の強い物語。
辛い汚い野蛮が付きまとう世界の中で、懸命に生きる魂の
叫びを、これだけ体現した物語を今の映画で作れるだろうか。
あの時代性、もあるんだろうが、過酷さの中になぜか愛橋を
たたえた場面が多く、走り回る子供たちや、ドヤ街の荒んだ
日常が夢物語のような世界観を持っている。だからといって、
白木葉子のオリジナルエピソードが必要だったかどうかは^^;
思えば香里奈もまったく似てないんだけど(汗)今回はだいぶ
力を抜いていて良かった(だって彼女、自分で闘いそうだもん)
で、もちろん続編を希望します。そしたらホセ、誰がやるの^^;
(いつも思うことだが、オリジナル尾藤イサオの歌が聴きたい!)
予想以上にキチンと出来上がったボクシング映画
期待値ゼロで観に行ったためか、意外と面白かった。
皮肉屋でひねくれ者やけど、人懐っこくて憎めないキャラクターが持ち味の矢吹丈やのに、山P丈はひたすら無口かつ陰気で、
「わぁ〜〜、めちゃめちゃジョー暗いやん」ってイメージの違いに戸惑ったものの、世界に入り込めたのは、彼を支える他の登場の圧倒的な存在感に尽きる。
強烈な風貌とテンションでコントの塊みたいな丹下段平を強大な表現力とボクシング愛で笑わせに走らず、一コーチとして言動に説得力を持たせる香川照之はやっぱりただ者ではないなと実感した。
泪橋の由来を熱く語る場面なんざぁ哀愁すら漂う。
また、最大のライバルである力石徹を渾身の演技で魅せつけたのは伊勢谷友介。
原作でも語り草になっている過酷な減量に挑む地獄の体験を身を持って体現したのはストイックの域を超えている。
水一滴すら受け付けず、苦闘の果てに出陣した計量で肉体を露わにする場面なんざぁ、観客一同、思わず「おぉおぉ…」と息を呑んでしまった。
かつて『ピンポン』にてCGとスピードでスポーツの迫力を造り上げた曽利イズムは今作でも健在し、格闘シーンは観る者の血を湧かせていく。
スローモーションと顔面ドアップを多用し、各ボクサーのパンチの威力を鋭角にスクリーンから浴びせ倒してくれる。
特に、矢吹の必殺技《クロスカウンター》にその美学が集約化されており、ボクシング映画の新たなる表現方法の飛躍を実感した。
紀子が登場しないため矢吹の恋愛エピソードが削除されていたり、力石の死のトラウマ克服etc.が大幅にカットされていたのは物足りなかったが、《大掛かりなモノマネ大会》と言い切ったらそれまでだが、香川照之の丹下や伊勢谷友介の力石etc.尋常でない成りきり度は凄まじい。
キチンと銭を取れるボクシング映画に成っているので、引き続いて、丈が灰になるまで描き切って欲しいなぁ〜っ期待感に溢れた。
では、最後に短歌を一首。
『明日のため 夕日打つべし 泪橋 削る拳は 相打ちを待つ』
by全竜
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