「仕方ないのかな、と。」インフェルノ 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)
仕方ないのかな、と。
シリーズものはさすがに3作目ともなると、新鮮味が薄れるのは仕方ないですね。それを補うように、あのインディ・ジョーンズシリーズも『最後の聖戦』ではとっておきとも言える、ショーン・007・コネリーとの親子関係を絡めることで(そういえば、インディが蛇嫌いになるエピソードもありました)、前作までとひと味違う味わいや楽しみを与えてくれました。
本作でも、新味を出すという意味では、謎の便利屋さん?(実在するのかどうか、池上彰先生に教えて欲しいくらいです。原作では大機構って言いましたっけ)やWHOの特殊部隊⁉︎(あんな強い組織を持っていたんだ‼︎)などが活躍してましたが、いかんせん、それらに関する予備知識が無いためか、登場頻度や役どころの重要性の割には存在感とか切迫感を持てませんでした。もしかしたら、天使と悪魔に出てきたCERNとか反物質などの方が、日本人のノーベル物理学賞などの話題を通じて、比較的馴染みがあったのかもしれないですね。
本作で初めてラングドンシリーズに触れた方はとても幸せです。このレビューで期待ほどではなかったとおっしゃっている方が多いということは、第1作、第2作は本作より面白かったということですから。原作も未読だったらこの先どれだけこのシリーズの世界を楽しめることか、羨ましい限りです。
ハドソン川の奇跡のレビューでは、あれほどまでに称賛されているトム・ハンクスさんが本作レビューでは、やや痛ましく評されていることが多くて、ちょっぴり淋しさを覚えましたが、これも仕方のないことなのですね、きっと。
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