ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつのレビュー・感想・評価
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ビートルズのビの字も出ないけど
結成する前のエピソードらしい。
厳格なミミ伯母さん。優しかった伯父さんの葬儀で母親を見かけるジョン。(友達、なんで家まで知ってたの?)
そりゃ人間楽な方に流れるよね。ミミ伯母さんがかわいそうにさえ思えたけど愛情表現が下手な人もいるのよね。反面母親が身勝手でおいしいとこどりして、最初は好きじゃなかった。
入り浸ったら旦那さんも居場所がなくなるでしょうに、と。
にしてもあちらの高校生って割とすぐにバンド結成するのかな?そういう文化なのか?楽しそう。
わりといろんなことが唐突なので、うーん?というシーンもあったけど、いろいろ知らなかったことがわかってよかった。
邦題はイマイチ。
ポールが満を持して登場!「ベイビー・ブラザー」の健気な弟君!ベビーフェイスで細いので幼く見える。
ジョンもポールも本物には全く見えない(ボヘミアンラプソディーは本物にえらく似せたけど)が、それはそれで良いのでしょうね。
アーロン・ジョンソンって、「ベイビー・ブラザー」ではトーマス・サングスターのお兄さん役で出てた人だよね?(そうよね?)
ベイビー・ブラザーはドラマとしての扱いらしくあまり話題にならなかった?暗くて(笑)良い作品なんだけど。
それにしてもお兄ちゃん、なんか顔が違って見えてしまって。トーマスの方は個性的だから間違いようがないけど(笑)
産みの親に育ての親
気品が素晴らしい
少しずつ変化する。
開放されたからこそ
イギリスが生んだモンスターバンド、ザ・ビートルズのリーダー、ジョン・レノンの青春時代を、現実に忠実に描き出す作品。
映画作りの基本に忠実、テクニックという面でも堅実に固め、羽目を外さない表現を一貫している。遊びに走るのか、黙々と語り続けるのか、どっちつかずの作品が乱発されている昨今にあって、観客側が安心して物語に付いていける良心的な作品に仕上がっている。
とにかくクラシックに、硬派に描きこむ作風を好むイギリスのお家芸ともいえる伝記作品にあって、心がざわつかない安心感を何故、この作品は生み出せたのか。そこには、イギリスが世界に誇る「ザ・ビートルズ」の雄姿を描くという絶対的なルールを巧妙に避けるために、ジョン・レノンの「少年期」を題材に選び出したことが大きく関係している。
ある程度、ジョン・レノンのもつ先天的な魅力、音楽的才能と、ザ・ビートルズの前身となるバンドの活躍を持ち上げておけば、この作品はジョンというスターが生まれる前の「少年期」。あとは好きに物語に味をつけても良いという、縛りの緩さが、大きな安らぎと柔らかさを物語全体に作り出している。伝記作品という硬派に作りこむことを義務付けられたようなジャンルにあって、本作のような意欲的な作風は興味深い。この作品をきっかけに、もっと自由に、もっと乱暴に、「ヒーロー」の物語を色づけていく伝記作品への挑戦が増えていって欲しいと願う。
主演アーロン・ジョンソンのへなちょこ坊主ぶりもまたご愛嬌。彼をかき回してく二人の母もまた、自由に、繊細に物語を魅力あるものに変える。これは、わくわくしてしまうではないか。
「ヒーロー」を格好良く描くという呪縛から開放されたからこその魅力。ゆったりと心落ち着かせて楽しみたい。
ジョン・レノンたらしめる所以
全編を通して、ジョン・レノンを描くぞ!という気負いがなく、彼を伝説、神格化してない物語運びに好感が持てました。
シーンの繋ぎが唐突だったり、ワル?に目覚めるのが唐突だったり、唐突尽くしで若干の荒っぽさも目立ったんですが、話が進むにつれ、この『手法が功を奏した』とまではいかないけど、話自体に独特のリズムが生まれて、中盤終盤は全く気にならなくなりました。
まあ100分枠に手堅く納めるなら、仕方ないっちゃ仕方ないですし。
でも、これはやっぱりジョン・レノンの映画なんだな、と興奮したのも事実で、ポール・マッカートニーとジョージ・ハリソンが登場した時には「おお!」となりました。
「ジョン・レノン」てだけで、この映画は勝った様なモンですw
前述した様に、この映画、彼を神格化したり伝説として描いてはいません。
話にしたって「2人の母がいる特異」な点を除けば、波乱万丈でも、激しくドラマチックな展開がある訳でもない。
「ジョン・レノンも1人の悩める青年だった」という、若者特有の苦悩を描いた映画に過ぎないんですよね。
人となりを知るというか、等身大に出逢えたというか。うん、良かった。
終盤あたりの、怒涛の泣かせる展開に、3回ほど目も潤ませられたしw
ジョン「エルヴィスになりたい」
母「神はジョンをお与えになった」
でしたっけ?あのセリフのやりとりはゾクゾクしました。
「ジョン・レノンの映画」になっていない所が素晴らしい。
こうして名曲は生まれたのか
そうだったんだ...ジョン!
叔母さんの気持ちもわかる!
少年から青年へ
spell on you
11/17 新宿ピカデリーで観賞。水曜ということもあり女性の客が異常に多かったし、予想以上に観客が多かった。
自分はビートルズはあんまりなんですが、バックビートと違って非常に作品のクオリティも良いし、見ごたえがありました。
来月観られる「キック・アス」の主人公がここまでジョン・レノンに似てるとは思いませんでしたね。完全になりきっていました。
それとミミ伯母さんのクリスティン・スコット・トーマス が相変わらず綺麗な方です。
ちょっと久々の満足感に包まれながらの帰りのエレベーターで熱狂的なビートルズファンと思しきおばちゃんが「ここが違うのよね、ジョンの服はもっと小汚かった」など思いの丈をしゃべっていたのを見ながら帰りました。
no whereなのか、now hereなのか。。。
「ジョン・レノン」になる前のジョンの青春を楽しむ映画
ジョン・レノンと二人の母親の物語。母の姉夫婦のもとで育てられたジョン・レノン。父親代わりだった伯父が亡くなったところから映画は始まる。
ジョンの音楽活動のきっかけは、実の母親との再会。ロックンロールを実の母親から伝授され、才能が開花。ビートルズの前身になるバンド「クオリーメン」のコンサートでポール・マッカートニーと出会う。
ビートルズ誕生前史であり、曲がかかるだけでぐっとくるので、十分楽しめる映画なのだが、実はあまり「ビートルズ誕生物語」の色彩は強くない。ジョンの天才ぶりよりも、ナイーブな少年が青年になり、二人の母親を受け入れられるようになるまでの、ジョンの感性の成長が描かれている。
自分の居場所を見つけられなかった若者の姿を淡々と描いたところ、そして、それだけで映画が終わってしまったところが、逆にこの映画の魅力になっている。
ビートルズを知らない人こそ見るべき作品
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