「ビートルズ好きにも、青春映画好きにもオススメ。静かな感動。」ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ くるまどろぼうさんの映画レビュー(感想・評価)
ビートルズ好きにも、青春映画好きにもオススメ。静かな感動。
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ひとりの少年の心の成長と、偉大なるビートルズ黎明期のお話。
楽器もロクにそろわないところからのスタートだったんですね。
(個人的にはポール役の俳優さんが超・個性的で、登場シーンは多くないですが必見。)
エルビス・プレスリーやバディ・ホリーに憧れ、産声を上げたThe Beatles。
実際のビートルズ初期はこんな感じだったのかなぁ、と想像しながら観るのも楽しい。
が、コテコテの音楽映画ではないので、予備知識ゼロで充分ストーリーを楽しめる気軽さも良いです。
映画の宣伝を見ていた時は、「ちょっとイイ音楽とイケメンを楽しむ映画なのかな?」と思っていたのですが、実際には複雑な家族の事情がリアルに描かれ、女のコにモテたい気持ち、やり場のない思春期の感情など、見所たっぷりの映画。ジョン役の俳優さんのみずみずしい演技がピッタリで、ついでに声がすごく魅力的でした。幼いような、大人びているような、印象的な声の方です。
生母と叔母、そしてふたりの間に立たされるジョン。
登場人物のすべてが人間らしく愛おしく描かれており、誰が正しかったとか、誰が間違っていたとか、そういう話じゃない。そこがまたリアル。誰かのせいにしてもしなくても人生は続いていくし、続けていくよ、という素敵な映画でした。
イギリスの田舎町の美しい景色や衣装も、イギリスらしいユーモアも楽しめて満足です。
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