クレイジーズのレビュー・感想・評価
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クレイジーなのはゾンビ?軍隊?
2021年11月20日
#クレイジーズ (2010年)鑑賞
ゾンビを発生させてしまった軍隊はすべてをもみ消そうと襲ってくるし、ゾンビは襲ってくるしで、両者から逃げる主人公たち
設定はいいけど、ゾンビはあまり怖くなかった
ただ、洗車機のシーンはなかなか面白かった。泡とブラシで周りが見えないのが怖い
退屈
退屈だった。
軍が投入されて大袈裟になっている割には主人公たちだけで
ダラダラ逃げているので、大事になっている感じがなかった。
ゾンビ物が主流となっている中で、知性を持ったまま
凶暴化するというのは他と差別化出来ていると思うが
全然活かされていない。
出だしローリーを射殺シーンから家族を焼き殺すシーンへと
危機感が加速していくのに中盤から終盤にかけてのんびりとした
雰囲気はなんなのか?
リメイク版ということらしいけどオリジナル版は見たことないから
比べられないけど、オリジナルがこんな感じなら、なんでリメイクしたのか
と思ってしまう。
あ、そう言えば死霊のはらわたをリメイクしてたけど、
あれはオリジナルよりだいぶひどかったから、
必ずしもオリジナルが悪いとは言えないか。
まあ、文句もこのくらいで。
予告編の曲もいいですね♪
田舎町が舞台なのもいいですね、洗車場の戦いや最後のトラック休憩所?ダイナー?みたいな所のシーン好きです♪ せっかく脱出できたのに再び「掃討作戦?殲滅作戦?開始」とは・・
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自宅で鑑賞。オリジナル('73)の脚本・監督はこのジャンル、泣く子も黙るG.A.ロメロで今回も(共同)製作総指揮に就いている。アイオワ州郊外の田舎町オグデンマーシュが、徐々に混沌と混乱に侵食されて行く様をのどかな日常から描き始めている。“デヴィッド・ダットン”のT.オリファント、その妻“ジュディ”のR.ミッチェルのお二人も然る事乍ら“ラッセル・クランク”のJ.アンダーソンが印象的。展開にも無理無く、充分惹き込まれたが、背後にボンヤリ立つ“クレイジーズ”と云う演出が繰り返されたのはご愛嬌。70/100点。
・鑑賞日:2012年3月28日(水)
水から始まるクレイジーズワールド
冒頭、軍の輸送機によって町の水に“何か”混入する。
汚染した水を飲んだ人が異常に凶暴化するが、作品では一気に大人数が暴れだすシーンを見せず、単純に敵味方の区別が付かない様相となる。
会う人会う人が皆、疑心暗鬼になり不安感からヒステリックに乱暴になると最早誰が感染しているやら区別もつかない。
田舎町の閑散とした風景で少ない人間が凶暴化して襲ってくるのは結構怖い。
ラストは賛否両論あるかもしれないが、パニックホラーとしてはこれでよい。
あれほどのストレスに晒されたら、感染源が解っても、うっかり飲んでしまうほど、判断力を失う。水は人間に必要なのだ。
雰囲気の良い良作
ジョージ・A・ロメロ監督の「ザ・クレイジーズ」という1973年公開のホラー映画のリメイク版。残念ながらオリジナル版は観賞していない。よって予備知識はほとんど無く、ゾンビ映画だと思っていたが、実際はウイルスに侵され、精神を崩壊させた人々を描いた作品だった。こういう状態の人間をゾンビと言うのかもしれないが、だとすると本作に登場するゾンビは変わり種だろう。記憶や感情もあり、言葉を交わしてコミュニケーションをとる。襲撃シーンはゾンビそのものだが、感染後もさほど化け物感が薄いのには不気味さを感じる程だ。また、感染が徐々に体内で広まるにつれ、次第に性格が狂暴になり、理性を崩壊させていく様がリアルだ。この様な描写を丁寧に描くからこそ、作品の質も上がると思う。また、原因を作った軍が絡んでくるのだが、感染者よりも彼らの方が恐ろしい存在であった。
これらがテンポ良く描かれるだけでなく、カメラワーク含むあらゆる雰囲気が本作とマッチしており、世界観に入り込め易いと感じた。
おもしろーい!
面白いではないか!ゾンビをこの世に生み出したロメロ監督のリメイク作品。こんなこの言ってはなんなのだが、ドラマ『ウォーキング・デッド』の前日譚のように思えてきた。感染者の種類は違えど、終末の世界の序章、はじまりがとても上手く表現されている。最初の感染者から原因発見、そこから軍の出動と逃走劇と内紛、感染以上に恐ろしい人間…。いわゆるゾンビものの全てが詰め込まれており、90分という時間がウソのように感じる。カメラも見事に恐怖を煽るような動きをしてくれるので、無意識にビクついてしまった。最後のオチも終末の始まりに相応しい終わり方。その後の妄想が大きく広がる。どうしても納得できない点があるのだが、ネタバレになってしまう。最後に使われた兵器がなぜ最初から使われなかったのか、謎で仕方がない。
人間性の恐さ。
ゾンビ映画かと思い観たらあら?ウィルス感染映画だったのね。最初は期待してゾンビかと思ったのでちょいへこみ気味だったけど観てたら意外と面白い。ビックリ。リメイクみたいでオリジナルも観たくなった。しかもオリジナルは1973年の映画なんだね。その当時からウィルス感染映画を作ったのが素晴らしい。この映画の醍醐味はウィルス感染して狂暴になった人間の恐怖と法治国家のふりして
根こそぎ殺してしまう軍隊好きアメリカの恐怖。この2つの恐怖が上手く交互してる所が観やすかったです。
● 狂った感染者 ●
オリジナルは見てませんが、怖くて好きな作品です。
ティモシー・オリファントとラダ・ミッチェルも好き。
ゾンビ物では無く、感染者が狂って襲ってくるストーリー。
しかも生前の記憶も残っているという…
感染前と後の違いがあまり無い為、少し可笑しな行動をすると周りに疑われてしまい、挙句の果てに自分自身の事も疑ってしまう。
自ら犠牲になった彼が可哀想でした。
オリジナル作品も見てみたいですね。
校長先生が1番怖かった…
答えは、要らない
「サハラ/死の砂漠を脱出せよ」を監督したブレック・アイズナー監督が、ティモシー・オリファントを主演に迎えて描く、ホラー作品。
漫画「ドラえもん」の一編に、何とも不気味な作品がある。その道具を間違って使ってしまうと、使用した人間を見た他人が唐突に「いつもは隠していたけれど」と嫌悪感を示し、怒り狂って襲い掛かってくるという物語。道具の名前は忘れてしまったが、何とも言えず漂う気味の悪さ、改善する事を拒絶する物語の不条理感は、今でも心に深く残っている。
なんて事を思い出したのは、観賞した後に黒く、黒く残るイヤラシサが、その「ドラえもん」の一編にひどく似通っていたからだろう。観客は、冒頭からこの作品に対して明解に理解する為の要素を与えられない。そこに、本作の薄気味悪さが立ち上がってくる。
感染源は何ですか?・・・飲み水です。感染者は、どうなってしまうのですか?・・・「不安定」になります。一体、この現象の原因は?・・・ええっと、「細菌兵器」みたいなものです。
何を倒すか、何を手に入れれば良いか。誰が、感染したのか。大半のゾンビ映画において観客に提示される物語の指針に、本作では徹底してモザイクが掛けられてしまっている。これでは、世界を救う正義のスーパーヒーローも登場するタイミングを見つけられないままにゲームセットである。
この掴みきれない曖昧な世界観、不条理感を漂わせたままにモヤモヤと終わっていく物語。まさに、理解不能な社会、改善の手が打てない現代異常時代を象徴するために、制作される必要に迫られた作品に思えてならない。
洗車マシーン、ショッピングセンター、静寂の農場に、倉庫。ロメロ作品に多く持ち込まれる恐怖の舞台も取りこぼす事無く配置され、絶叫ホラーとしての完成度も高い本作。知らされること無く、抵抗する間もなく、誰かに支配されていく恐怖、違和感、絶望・・・他人事には思えない現代に、この作品は不気味に寄り添い、私達を嘲け笑う。
感染していても、いなくても。
73年のロメロ監督の作品は、見ていない。
リメイク作品なので、細菌によって人格が変わってしまい、凶暴化するというストーリーは、珍しくもない。
ウィルスに犯されていく小さな町の2日間を、スリリングに描いている、サバイバルホラーだと思う。
軍事衛星を使っての俯瞰図や、キャラクターの設定は良い。
感染しているのかしていないのか、よく分からない保安官助手の存在が良い。
正常なのか、感染しているのか。
感染していなくても、パニックに陥ると普通ではいられない。
感染していても、初期段階で人間らしさが残っていれば・・・。
どこが狂気の境目なのか。
そこが興味深かった。
安直なリメイクに終わらなかった良作。
以下twitter(@skydog_gang)への投稿に加筆――
軍の化学兵器に汚染された水で狂暴化した村人と、その事件の隠蔽の為に村を封鎖・制圧する軍の両方から逃げようとする保安官一行の道中がスリリングに描かれる。
ロメロ的な社会風刺の色は薄いがその分優れた娯楽作になっている。
感染者なのか、健康な人間なのかを巡る疑心暗鬼もお約束ながら効果的に盛り込まれていて、本当によく出来ている。
この手の映画だから許される後味の悪さも◎。
『バイオハザード』のように、ゾンビがうじゃうじゃ襲ってくるのはそんなに怖さを感じさせないものだなと思いました。
73年に公開されたオリジナルが、『バイオハザード』などの感染パニック作品の原点であり、今なお高く評価されている作品です。オリジナルに最新のCG技術を投入して、さらにスケールアップを図ったのが本作です。
定点に閉じ込められることが多いスリラーものに比べて、本作は感染領域に指定された街からの脱出というロードムービーになっていて、彼らを追いたてる存在は、感染者だけでなく、本来登場人物を救うべき米軍までもというところが特色となっています。
実は軍の目的は、感染症の対応ではなかったのです。軍の機密として密かに開発された細菌兵器であり、搭載した飛行機の墜落によって、感染症が広がったため、証拠隠滅のため感染症の広がった街ぐるみを焦土とする作戦を実行していたのでした。
米軍の情け容赦のなさは残酷無比でして、感染指定地域の住民を見つけると、感染の有無もなく、銃撃や爆破攻撃を加えて、遺体を火炎放射器で焼き尽くすのです。
軍隊が街全体を包囲するという壮大なスケールの設定で、迫力充分でした。それにしても原爆まで落としてしまうとは、そこまでやるのかと思いました。
感染源の元々は飲み水からでした。しかし、細菌時代の感染経路は空気感染のようなのです。そのため、普通のゾンビ映画のように噛みつかれることで感染するのに比べて、いつ誰が感染するのか解らないという恐怖が全編を包みます。感染すると、なぜか殺人鬼に性格が変異してしまい、そばにいる人間を襲うように凶暴化するのが、この感染症の特徴です。そのため汚染された街からの脱出を目指す主人公の保安官デヴィッドたちは、およそ3分に1度は、感染者に襲われるという恐怖を味わっていたのです。演出で優れているのは、襲っている感染者はいつも少数なのです。数は少ないけれど、無言で忍び寄ってくる様には、ぞぞぉ~とさせられます。神出鬼没で執拗な攻撃に否が応でもアドレナリンがドピュドピュと刺激されました。
こうしてみると、『バイオハザード』のように、ゾンビがうじゃうじゃ襲ってくるのはそんなに怖さを感じさせないものだなと思いました。だって、姿が丸見えなんですもん。本作のように、何もなかったはずのところに、ふと振り返るとヌメぇ~と感染者が、夜陰に紛れて独り立ち尽くしているところの方が余程怖いものです。本作を見ると『バイオハザード』のネタが尽きてしまっていることを実感されることでしょう。
演出面でも、大胆にスピーディーな展開がよかったと思います。最初に2名程度感染者を登場させて、一気に軍隊が街を囲ってしまうシーンを前半早めに置いているのです。よくあるゾンビや怪物がいるのかいないのか、チマチマと登場人物たちが議論するシーンをかっ飛ばし、脱出シーンに絞り込んだため、テーマが明確になったと感じられました。
それと、逃亡する主人公たちを襲う、様々なダメージや絶望的な設定は徹底しています。車で逃亡しても、軍事衛星で発見されて、即ミサイルを打ち込まれてしまうのです。こんな危機的状況をどうかいくぐったのかが、気になるでしょ(^。^)細菌兵器に詳しい研究者を主人公たちが捕まえて、解毒方法を聞き出そうとしても、あっさり衝動的に殺してしまうのですから、ホント救いようのないお話しでした。
保安官デヴィッド夫妻は、無事逃げおおせるのか。でもね、ラストで何気なく、デヴィッドの奥さんは医師のくせに、感染した可能性のあるペットボトルの水を飲んでいるのです。その先は描かれなかったのですが、きっとこの奥さんがきっかけで、まだまだ先のパニックが起こりえるようですね。
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