エンター・ザ・ボイド

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エンター・ザ・ボイド

解説

「アレックス」で物議を醸したギャスパー・ノエ監督が、東京を舞台に固い絆で結ばれた兄弟を描く作品。東京にやってきたばかりのドラッグ・ディーラーの兄オスカーと、ナイトクラブでストリッパーとして働く妹リンダ。ある日、オスカーは警察の捜査に遭い、拳銃で撃たれてしまう。遠のく意識の中、リンダのことを強く思ったオスカーの魂は現世にとどまり、東京の街をさまよい出す。

2010年製作/143分/R18+/フランス
原題または英題:Soudain le vide
配給:コムストック・グループ
劇場公開日:2010年5月15日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第62回 カンヌ国際映画祭(2009年)

出品

コンペティション部門
出品作品 ギャスパー・ノエ
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(C)2010 FIDELITE FILMS – WILD BUNCH – LES FILM DE LA ZONE - ESSENTIAL FILMPRODUKTION – BIM DISTRIBUZIONE – BUF COMPAGNIE

映画レビュー

3.575点ぐらい。新宿とドラッグとストリッパーと死者の書

2024年10月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

開始そうそう、気持ち悪い形した光の触手っぽいモノが蠢いていたり、チカチカ光の点滅が続いたり、キツイ人にはキツイかも… たぶん、ドラッグをキメると見えるモノを描いていて、トリップ状態を表現し、疑似トリップを体験させてるんだと思います。 ドラッグ経験者なら分かるのでは(笑) 僕は、ドラッグどころかタバコも吸わなくなったし、風邪薬も頭痛薬も飲まず、お酒をたしなむ程度なんで分かりません(笑) 舞台は東京の新宿で、主人公は歌舞伎町のマンションに住んでる設定らしい。 日本が舞台でも、キャストは9割が外国人。 上から俯瞰してるアングルが多いです。 エロくて胸クソ系だけど、最後は真面目に考えさせられました。

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RAIN DOG

4.0トリップとトリップが融合した世界

2024年10月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

ギャスパー・ノエ監督作を観るのは「アレックス」に続いて2作目だ。その「アレックス」もかなり前に観たので何も覚えていない。 しかしこの作品を観るだけでギャスパー・ノエ監督が鬼才だとか異色の才能だとか言われる理由だけは分かった。 オープニングから激しく明滅するクレジット。 ドラッグによって見える不思議な映像と、死者の視点による不思議な映像の融合。 カメラは主人公オスカーの視点でずっと進み、繋げているとはいえ、その多くが途切れることのないロングカット。 舞い上がる視点。壁をすり抜ける視点。回転、寄り、引き。 気持ち悪くなるような映像の連続は、映画を割と映像表現で観ている自分としては、これだけで面白かったといえる。 言いたいことは映像表現のことだけなので終わりでもいいが、一応、内容についても書こうと思う。 チベット死者の書の輪廻転生を題材にした物語で、死してしまった主人公オスカーの魂はどうなってしまうのかを焦点に過去と現在を行き来するものだ。 どうしてこのような物語を紡ごうと思ったのかを考えたとき、なんとなく想像できるのが、転生は良いことではないというところかと思う。 転生は苦である。生は苦なのだ。つまり生まれ変わらないほうが良いのだ(仏教的にはもっとちゃんとした意味があるが)。この考え方が面白いと思ったのかもしれない。 他の宗教観でも死後は天国や楽園へ行き(あるいは地獄)そこで生きる。 現世での生は苦であるという考え方は共通しているように見えるが、前世の記憶などはなくとも生き返れるのに、それは「苦」であるというところに興味を惹かれたように思える。 不老不死とはもちろん違うが、輪廻転生も魂の永遠の生という意味においては同じだろう。 不老不死の捉え方は個人や国民性によって違う。例えば日本だと永遠の生は苦しみと捉えるのが多数かと思う。 しかし場所が違えば(あるいは個人)もちろん捉え方は変わる。永遠に生きたいと願う人々にとっては、生まれ変わる苦行という概念に興味を持つのも分かる。

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つとみ

3.5オノデンが懐かしい

2024年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

採点3.6 東京を舞台にSEXとDRUGと輪廻転生を描いた作品。 実にギャスパー・ノエらしい作りで、カメラも凝ってます。 作品全体がLSDによる幻覚を思わせ、その映像世界はとても面白い。 日本の街も、ちょっとやりすぎですが中々良い雰囲気。あと オノデンが懐かしい。 会話にも遊びがあって「友達って?」「ギャスパーだ」には笑いました。 ただ尺が長い(実際よりすごい長く感じる)のと、やはり合う合わないがハッキリしている作風なので、この映像に身を委ねられれば楽しめると思います。

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白波

3.0"チベット死者の書"

2024年4月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

寝られる

萌える

観る側を刺激させるギャスパー・ノエお馴染みのエンディングを兼ねたオープニングロールからテンポ良く、かと思いきや物語は至って単純で淡々と進む話に退屈感は否めなく、トリップ映像から成仏しない死後の感覚的映像に命の神秘的映像からのフラッシュバック、混沌とした世界観は非現実的ながら現実として描かれるネオンサインの看板が印象的な東京は歌舞伎町。 ギリギリに一線は超えない兄と妹の関係性が異常にもアレックスから渡された「チベット死者の書」からの"輪廻転生"はオスカーにとって強い影響下のもとにリンダから生まれ変われる願望としてオスカーの都合が良い変態性がより強く炸裂したマザコンでシスコンなジャンキーが現実を彷徨う死後の世界!?

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万年 東一