Lost&Found

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解説

東北のローカル線終着駅にある「落し物あずかり所」を舞台に繰り広げられる群像ドラマ。初老の寡黙な駅員・富樫は、新しく就任した若い駅員の萩野とソリが合わず、微妙な関係が続いていた。やがて荻野は意味もなく駅にやってくるサラリーマンに冷たく当たるようになり、それが悲劇的な事件へと発展してしまう。監督は新鋭・三宅伸行、主演は菅田俊。

2007年製作/75分/日本
配給:ブラウニー
劇場公開日:2010年2月27日

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映画レビュー

4.0アイツはなぜ風船を持ってない?

2024年7月22日
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When I am 75♥️

4.0探し物は、見つかりましたか?

2010年3月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

題材が上手いよなぁ 最後の最後のワンカットで 突然涙が溢れ出たんだけど、なぜ?? ~~~ 作品タイトルからして絶妙だと思うのですが、 物語の舞台は鉄道の駅にある落し物・忘れ物預かり所になっています。 だれかが失くしたものを届ける場所 だれかが失くしたものを見つけに行く場所 私も定期券や傘などを置き忘れてしまい お世話になったことがありますが、あまりにも 豊富な忘れ物の種類に驚いた記憶があります。 それだけの種類と量があるということは それだけのタイプの人々が訪れるということにも なるわけでして、脚本を執筆する上での着眼点に唸らされました。 ◇   ◇ 〈 大事なものほど、なくしてしまうものだ 〉 低予算の作品ですから、スクリーンに描かれる世界は狭いです。 その狭さを逆手にとって、登場人物を深く描くことにより、 ファンタジー系の作品じゃないはずなのに、幻想的な雰囲気を醸し出していました。 登場人物に誰一人として余分な人がいないのです。 全員、この先、どうなっていくんだろうと気になる人ばかり。 落し物預かり所の担当者、 菅田俊さんが作品上扇の要のような存在には なっており、全員と一度はかかわるのですが、 それは文字通りかかわるだけ。次々に失くしたものを 届けてあげるような、スーパーヒーローではない。彼は、責任を持ってただ預かるだけ。 失くした人も、捜す人も 必死で探す人もいれば、 たまたま寄ったからと、温度差がある。 失くしたものを、そこで取り戻すことは できないのに、居心地がいいからと、毎日のように訪れる人もいる。 落し物預かり所を通して、 喪失⇔発見 若者⇔熟練 勝者⇔敗者 信頼⇔不信 障害者⇔健常者 内向的⇔社交的 人生の対が繰り返され、 狭い世界で、狭い部屋なのに無限の広がりを感じさせる。 ラスト、 失くしたものを取り戻す人もいれば、 失くしたものを取り戻せない事実を見つける人もいる。 ハッピーエンドに見えるのだけれども、 登場人物全員に、これからも続いていく 人生で一体どうなっていくのだろうと、 エンドロールが流れ始めてからも考えさせられる。 最後、涙が溢れたのは 大事なものを見つけた喜びの笑顔と 大事なものに気づいた安堵感の振る舞いの コントラストが、私の琴線に触れたからかもしれない。 ☆彡     ☆彡 お目当ての2人の役者さん 見せ場も多くて大満足させてもらいました(笑顔) 特に菅田さん、 終盤の長ゼリフは拍手喝采ものです! 今作の三宅監督。 これが初長編作品だそうですが、 プロフィールを観ると今月公開を控える 『掌の小説』の監督も務められていました。 4編からなる映画で 4編とも監督が異なるのですが、 自己満足系の作品が多くて辛口のレビューを書いてしまいました。 ただ、実は4編のうち1編だけ大好きな作品がありまして、 『有難う』調べてみると、こちらを三宅さんが監督、寉岡さんも出演されていました。 う~ん、ちょっとこれは 次回作、期待大ですね(笑顔)

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septaka