ヒア アフターのレビュー・感想・評価
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未来のお話
大好きなマット・デイモン様の映画観てきちゃいました!
生と死を見た三人のお話が交差するお話だったんですが、
ハッキリ言って、最初から最後まで上がり下がりがない。
でも、最後ホロリと涙してしまった。
涙がとめどなく溢れました。
クリント、イーストウッド監督の素晴らしさ。
涙が自然に溢れてきました。
私的にはジャーナリストのマリーの書いた本の内容を
もう少し知らせて欲しかった!と思っていたのに、
そんな事はお構いなしに、涙が出て止まりませんでした。
それぞれの苦悩を抱えたまま、凄く自然に導かれるままに
3人が出会う。その無理のなさ。監督の才能に脱帽。
音楽まで手掛けるクリント、イーストウッドに乾杯!
そして、最後に...
マット、デイモン大好き!!!
新作にしてすでに古典
大津波をきっかけにパリ、ロンドン、サンフランシスコで同時展開するストーリーは、それぞれのグラーデーションを醸し出しながら、ときに激しく、ときにゆっくりと振れながらも、一点に向かって集約していく。
ラスト5%で一気にストーリーが集約していく手法は「グラントリノ」に共通しているが、より味わい深い。
筋書きを知っている古典落語を聴くような安心感と、それだけでは終わらないと予感させる精緻な演出。観客は淡々と展開するストーリーに集中したご褒美に、ラストで強烈な感動を得ることになる。
いわゆるスピリチュアルな題材を取り上げながら、胡散臭さや生温い印象は全く感じさせず、むしろ見えない世界をまっすぐクリアに表現していることにも好感が持てる。
映像にイーストウッドの姿はない。しかし観る人はこの映画の随所で彼の姿や人間性を見いだすことだろう。
エンドロールでカイルのクレジットを探したが、あったのは見つけたのはクリント・イーストウッド本人のそれだった。最後の最後にもう一度脱帽。
新作にしてすでに古典。絶対観たい、観せたい映画の一つ。
静かに沁みます。
3人のクロスしながらの話を、飽きさせることなくラストまでもって行く所流石です!!!
ラストは賛否でしょうが、私も「う~~ん↓↓」と思う気持ちもありながら、
「まあ、ありかな」と救いの部分に納得すること不満なしで帰れました。
硫黄島でガッカリしたので、イーストウッドにまた裏切られるのか~~?と
思っている方ぜひ観て欲しいです。
いい映画でした
衝撃的に始まり、最後は静かな穏やかな余韻でした。
受け入れ難さや恐怖感を感じなかったのは、特別視せず、それが"在る"ものとして淡々と描いている事と、それに向き合う3人が誠実だからなのでしょう。
日常生活を積み上げて見せるジョージの慎ましい誠実な人柄は素敵で、彼の能力が邪悪なものではないと信じさせてくれます。
マーカス少年の閉じた心が痛々しく、でも包むような誰かの気配。
ジョージとの会話を聞きながら、お兄ちゃんてどんな風に笑ったっけと思ったら、急に胸がしめつけられるようでした。ひどく悲しいような、とても温かいような。
やられました、さすがです。
生きてるのが辛いなら無理やりでも行動!
テーマと、ネタバレしない程度で言うと
死と生を背負った異なる国の3人が最後に重なっていく 最近よくある手法の映画って感じ?w
ハッピーになるかハッピーにならないか どちらでも ないのか
どんな映画なんやーと言われても それも答えにくい映画なんです その答えが物語の大筋だからなのです
観終わったあと、何を伝えたかったのか何を言いたかったのか 個人個人で捕らえ方違うと思いますけど 心に深い傷おってイツマデモ自分を癒せぬなら、英語でも話せるようになって もっと色々な人と出会えってことかな(考え浅いなw)
この映画では死後の世界とか出てくるけど あれは単に物語を分かりやすくしてるだけと思う 本当に言いたかったのは 生きていくのが辛い毎日で、それが試練に思えたとしても 内にこもらず行動すれば必ず人は救われるってことかな 単純だが案外そうだったりしてw
ちょうどNG地震ってので世の中ヒドイ事になってますが、被害に遭われた方の家族や恋人を この主人公達に置き換えるとしたらすごく複雑な気持ちになります
監督はこう思ってると思います。 (心)癒したり救われる方法なんて正直わかんないが、こういう事もあるんだよ だから立ち直る可能性もあるはずだ
頑張ろうぜ!と
今回の災害で亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
大胆な、自問自答
「硫黄島からの手紙」「父親達の星条旗」などで知られるクリント・イーストウッド監督が、「インビクタス」に続いてマット・デイモンを主演に迎えて描き出す、重厚な人間ドラマ。
生と、死。この誰しもが避けて通れない生きていく上での難問に真っ向から挑み、人間の弱さ、苦しみ、そして救いを丁寧に追いかけていく。世界的に高い評価を受ける作品を近年連発してきたリズムを崩さず、今のタイミングでまた新しい物語を届けてくれた。
だが、本作はこれまでのイーストウッド作品とは趣が異なる。戦争の悲劇、人種と偏見、そしてマカロニ・ウェスタンから描く男の格好良さ。明確なメッセージと声高な主張を真っ直ぐに叫んできた過去の作品群と比較すると、明らかにテーマが曖昧である。珍しく、観客の理解を無視した世界を作り上げている。
これは、どういうことなのか。本作を貫くのは「これで、いいのか?」という疑問と、「こうするしかないよね」という諦めの繰り返しである。映画という大衆的な芸術を用いて、イーストウッド監督は堂々と自問自答の物語を提示する。
本、チャールズ・ディケンズという極めて謎多き作家、そして変化し続けるメディアの内側、そして、死。徹底して掴み切れないテーマを物語の中に投げ込み、観客の理解をやんわりと否定する。というよりも、作っている監督自身、敢えて理解できない要素を持ち込んで世界をかき回している印象が強い。ここに立ち現れるのは、自己主張の名の元に、力強く観客を説き伏せてきた芸術家としての自分を改めて見直す視点ではなかったのか。「これで、良かったのか?」「でも、こんな考えだってあるけどね」と。
極めつけは、終盤、主人公の一人である少年が名のある霊能力者を訪ねてまわる場面である。それらしい言葉や道具を用いて、嘘を誤魔化している霊能力者たちはそのまま、手を変え品を買え観客を驚かせてきた映画監督としての姿に重なる。「これで、良かったのか?」立ち止まり、これまでの自分を振り返るイーストウッド監督の姿が垣間見えてくる。
主張を抑え、大仰な音楽を抑え、生と死の物語にくるんで自分自身の内的葛藤を開けっぴろげにした本作。マカロニから始まった映画監督としてのキャリアを汚す事無く、このようなプライベートな色を強く放つ作品を自信を持って発表できる監督は、非常に稀である。
「これで、いいんだ」観客は作品を真摯に鑑賞することで、作り手の背中を力強く押すことが出来る。本作をもって、イーストウッド監督の更なる映画への意欲と、挑戦が促されることを心から、願う。
死後の世界はあるんでしょう。きっと。
うーむ。
イーストウッド。
アプローチをちょいと変化させただけで、スポットを当てるのは、やはり“人間”なんですね。
普通にヒューマン・ドラマしてました。
と云うかですね。
鑑賞前は何と云うか、所謂、心霊死後の世界輪廻転生霊能力の類を、イーストウッド流解釈で描く『オカルト映画』だと思ってたんですよね。
いや、勿論“それ”が中心であるのは間違いないし、“それ”で話は動くんですけど。
何だろう。だからと云って“それ”在りきではないというか。
キッカケ、発端というか。
人間同士の結びつきというか。
三つのエピソードに三人の主人公で話が進行するし、それぞれの描き方が丁寧なんです。
一見、無駄に思えるシークエンスも無駄なまま入れる。その分キャラの掘り下げが深く感じるし、人となりが分かる。
その証拠に、思った程にVFXが盛り込まれてなかったですし。
まあね、只、あのラストです。
「え?そっちに行くの?」という唐突感に賛否は分かれるんでしょうけどもねw
でも、ま自分は割りと好きな映画でした。
音楽で泣く
監督は涙を瞳までもってくるが涙の滴をおとさせるのは音楽だ。
スピルバーグの言葉だったと思うが、そんなフレーズを思い出す作品だ。
むりむり泣かせるストーリーではないが、随所に流れる音楽でうるうるする。
さすがイーストウッド、センスがいい。
エンドロールの音楽に身をゆだねて、心地よく小屋を出ることができた。
今までのイーストウッド作品と違って観る人を選ぶ作品
私は死後の世界というのは存在しないと考えています。
「死」とは何かと問われたら
「電源のスイッチが切れて、はいおしまい」
だと考えていますし、他人にそう応えていました。
そういう考えの方も多いと思います。でも本当にそうなのかな?
というのが言うのがこの作品を観た感想です。
いえ、私は今でも「スイッチ切れておしまい」という考えは変わっていません。
んーっと、説明するのが難しいのですが・・・
これからどう生きていくのか?
という事を考えるとき、「死」のこと「死後」のことを考えるのは重要なことだと思います。
私は昨年兄と父を同時に亡くしました。結婚にも失敗しました。
幼少時に母を亡くしています。
このような人間は、この作品に感情移入しやすいと思いますが、今現在とても幸せな人や、希望に満ち溢れた若い人にとっては意味不明の作品に思えるでしょう。
肯定も否定もせず死後の世界を考えさせる
死後の世界がテーマだが、その存在を肯定も否定もしない。あくまでも、死後の世界があってもおかしくないというスタンスだ。そのため、背景には宗教観もなく、人が人として持ちうる純然たる価値観が根底にあり、テーマがすっきりしたものになった。
マット・デイモン演じるジョージも神がかりな存在ではなく、たまたま向こうの世界とコンタクトできる能力が備わった人物としか定義していない。そういうこともあるかも知れない、それ以上、観る側に解釈を強制しない。
スピルバーグが製作総指揮だが、SFでもファンタジーでもない。監督のイーストウッドらしく、人が生きるために必要なものは何か、人は人生の終着に向けて何をすべきかについて考える作風になっている。
また、いきなり大津波のシーンで観客を引き込み、少しダレてきたところでテロ事件を挟んでメリハリをつけるあたりは、もうイーストウッドの十八番といえる演出だ。
そうして終盤にマーカス少年に語りかけるジョージの言葉が、字面ではごく普通のありふれた言葉なのに、一言一言ぐっと心に染み入る重みを持つ。ここにきて、淡々とした物語の中に細かな伏線が幾重にも仕込まれていたことに気づかされる。
人が死んだらどうなるか? 人が昔から抱える疑問を取り上げつつ、亡くなった人のことを忘れず、残った人が前向きに生きることが大切なのだと、民族や宗教を越えて万民に共通する答えへと導いていく。この手の作品としては、思考に妙な足かせが無く、後味がいい。
p.s. ラストについて相方に、ジョージは未来も見ることができるのかな?って言ったら、相方曰く『アレは妄想だ!』そうな。
イーストウッドの新たな一歩
人一倍「死」に触れた3人が、それを乗り越え、新たな一歩を踏み出すまでの話。
臨死体験、死者との会話など、キワモノ的題材を、見事な人間ドラマに仕上げた手腕は、さすがイーストウッド。
ジャンル的にはイーストウッド作品としては異色、だが作り的には確かに真摯なイーストウッド作品、そして希望を感じさせるラストはイーストウッド作品の新たな一歩。
3人の登場人物と共に、イーストウッドも新たな一歩を踏み出した、と感じた。
2回は観ないな
2月20日、バルド9にて観賞。
それなりに期待して、まぁ過度には期待せずに観にいきました。
それなりに感動とかするんですけど、DVDになったらまた観たいとは思わないレベルですね。インビクタスと同じレベルかな?
ところで…料理教室で知り合った女のひとは父親に「近親相姦」されてたってことでいいのでしょうか?でもなんでそんなこ人に知られたくないような情報を「もっと知ってるでしょ?」みたいなこと言ってマット・デイモンに(霊視させて)言わせるのか?結果、料理も食べずに帰る→会談で号泣。何だこの女?
あと、マット・デイモンが兄貴に向かって「This is it!」って言うとこが、あまりにもインビクタスの時と違うテンションで笑えてしまったのは私だけでしょうか?
死がテーマだけど、描かれているのは「生」
パリと、サンフランシスコ、そしてロンドン3つの都市で別々の人間がそれぞれ異なったドラマを展開していくのですが、どれもそれぞれ深く丁寧に描かれてます。
どれもが臨死体験とか、死、死後の世界に関わる物語で、興味深い。
3組の物語がどう関わっていくのかなぁと思いながら、最後まで引き込まれてみてしまいました。
1年以上の長いスパンを描いていて、2時間とは思えないくらいなんかたっぷりあった気がします。
テーマは死が大きく関わっているんですけど、3組とも生きている、生活している中での人ととの関わりの方が実はテーマになっていると思いました。
双子の兄弟マーカスとジェイソンの話がツライというか、すごく悲しいお話なんですけど、前向きに生きていくためにどう決着をつけるのかが一番気になりました。マーカスの想いが切なくて涙が出ます。
マリーはすごくチャーミングで、個人的にも、対外的にも、社会的にも大変な体験をしている中で、前向きで、かっこいいなと思いました。
結構賛否両論あるみたいですが、私は最後は色々な意味で救いがあるなと。久々にほっこりいい映画でした♪
談志師匠の死に対する結論が『死神』ならば、イーストウッドの結論は今作である
霊能力者を肯定的・否定的を超えて、ありのままに捉えた手法は、最大のテーマ
「人間は死ぬとどうなるか?」
「真実の死後の世界とは?」
への答えを敢えて避けている。
故にオカルト特有のおどろおどろしい雰囲気や、客を驚かせようとする恐怖描写は一切無い。
霊への関心度の高い人々と主人公が、いかにして出逢い、結びついていくかを丁寧に綴る事に費やす構成と云えよう。
つまり、霊なんぞ信じようが信じまいが、両者が必然的な《需要と供給》であると客を納得させてしまうのだ。
イーストウッドの死に対する結論と評しても良い。
落語で、立川談志師匠の十八番『死神』を聴いた際、
「何で主人公だけ死神が見えるんだ??」
って誰も疑問視しないのと酷似している。
要するに、死後の世界なんて死んでから考えな。
生きてんなら、とりあえず今をじっくり生きてみやがれ。
そういう映画である。
そんな繊細な組み立てが可能なのは、映画の神様の成せる技なのかもしれない。
では最後に短歌を一首
『繋ぐ手の 扉を越える 伝言は 絆綴りし 孤独の傍で』
by全竜
結構難解です。
齢80を超えて、まだまだ健在のクリント・イーストウッド監督作品。臨死体験という、非常に深いテーマを扱っています。
物語の冒頭、いきなり津波のシーンから始まります。2004年のスマトラ沖地震に依る大津波を彷彿させますが、定かではありません。その後、物語中盤で、ロンドンでの地下鉄爆破シーンがあるんですが、こちらは、2005年のロンドン同時爆破テロを思い起こさせますが、それも定かではありません。
いつも派手なアクションを見せてくれるマット・デイモンですが、この作品では、自分の脳力に悩み・苦しむ人物を演じています。メラニーともねぇ、いい感じになりかけるのですがねぇ・・・。そういう事があるので、自分の脳力に悩み・苦しむんでしょうね。
マーカスを演じるのは、フランキーとジョージのマクラレン兄弟。どちらかがマーカスで、どちらかがジェイソンなのだと思いますが、明示はされていません。
マリーは、TVキャスターです。物語上の最後のあの役目には、一般人ではなく、有名人であると言う位置付けが必要なんでしょうね。中々微妙な位置付けですが。
クリント・イーストウッド作品だから見たと言って過言ではないのですが、中々解釈の難しい作品です。話は、特に物語に盛り上がりがあるわけでもなく、ジョージ/マリー/マーカスの3人の人生が並行して進んでいき、そして最後に交わるヒューマンドラマと言う仕掛けになっています。先にも記しましたが、臨死体験を描いています。宗教観のない日本人には判りにくいかも知れませんが、宗教に基づいた生活を送っている欧米人には、臨死体験は、単に死後の世界を垣間見たという意味以上の、重みが有るのかも知れません。それがわからないと、この映画の本質は理解不能だと思おいます。
心に沁みます
とても優しい、温かい作品です。。
イーストウッド監督からの優しいギフトのようです。
すべてのトーン、色彩、音楽が抑制が効いていて、とても品が良く、
温かなメッセージが押しつけでなく、
じわじわと時間が経つほどに心に深く沁みてきます。
途中、何度も泣けてしまったのですが、ラストシーンの温かいこと。
「希望」の文字が浮かびました。
エンドロールが終わっても、しばらく立ち上がる気になれず、暖かな余韻に浸っていました。
とても優しい気持ちになれると同時に、少しずつ力の湧いてくる素晴らしい作品です。
イーストウッド監督はどこまで進化するのでしょうか。
すてきな作品を送り出してくれてありがとうの気持ちです。
ちなみに音楽も秀逸です。
いい気分だ
こんにちは(いま2月20日10:00頃)
スピリチャルなものに接する時、僕はどうしてるだろう。
(映画には限らず、たとえば風水や神社にいくなんてことも)
そんなに深く考えずにいるといえる。そんなバカなと思う自分がいる。
でも、その雰囲気というか気配にはとても引かれるものがある。
クリント・イーストウッドの新作「ヒアアフター」は訳せば「来世」
この映画は「臨死体験」(立花隆著)の世界に似ている。
現実の科学と、なにかわからない世界の間を行き交うことになる。
常識と非常識。
科学とオカルト。
信じる人と信じない人。
でも、そんな区別よりも臨死体験したひとが、
より深く生きようとすることに興味をもったほうがいいと思った。
観てからもう1日以上経っているが、なにかいい気持ちだ。
縮こまっていた精神が解き放たれた感覚がある。
普通なら、なにやってるんだと攻めてしまうことが、
すこし笑いを含んで、許してしまう気持ちというのだろうか。
こういう感覚は長くは続かないんだろうが、
こんな気持ちにさせてくれたこの作品に感謝したい。
シットリ
閲覧専門だったのですが、今回初めて書き込みする事にしました。
この映画は本当に良い映画だと感じたからです。
全体の雰囲気もいいし、何よりも主演のマットデイモンがよかったなー。
まだ余韻に浸ってます。
映画館って高いからあまり行かない方なんですが、この映画は千円の価値あるとおもいます。もう一回みたいくらいです。
ぜひ見て下さい。見て良かったって思えるとおもいます。
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