「自分と対峙できる作品」ヒア アフター kakerikoさんの映画レビュー(感想・評価)
自分と対峙できる作品
テーマの重みがストーリーにも反映しています。最初の大津波シーンはとても生々しくて観ているのが苦痛でしたが、それ以外はひたすら主人公たちの内面を地道に確実に描き出しているというか、気持ちが分かるだけに観ている側も自問してしまう感じ。無駄なシーンは一つもなかったように引き込まれていきました。マット・ディモン演じるジョージが初めて自分自身の未来を感じ取れた二人の晴れやかな最後のシーンは、ロンドンの街並みの美しさと重なり合って、穏やかな心持にさせてくれました。それまでがつらい感じの連続だったのでほっとしました。
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