「三人は幸せになれたのだろうか?」ヒア アフター 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
三人は幸せになれたのだろうか?
東日本大震災が起きて上映中止になったため、劇場で観ることができなかった。でも、観て納得。あの津波のシーンはすごすぎる。つらすぎるよ。映画は何を描きたいのかが、観ている間はよくわからなかった。死に接した人たちは、普通でいられなくなることや、それを周囲の人たちが理解できないことはわかった。本人はすごくつらいだろうと思う。通り一遍の「大変だったね。」という言葉では想像できない何かが当事者たちにはあるのだろう。イーストウッド監督は、それをこそ描きたかったのかもしれない。彼はいつでも、弱者の味方だから。「許されざる者」も「チェンジリング」もそうだった。そう思ったら、最初は見えなかった映画の意義が見えてきた気がした。
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