「死後の世界はあるんでしょう。きっと。」ヒア アフター ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
死後の世界はあるんでしょう。きっと。
うーむ。
イーストウッド。
アプローチをちょいと変化させただけで、スポットを当てるのは、やはり“人間”なんですね。
普通にヒューマン・ドラマしてました。
と云うかですね。
鑑賞前は何と云うか、所謂、心霊死後の世界輪廻転生霊能力の類を、イーストウッド流解釈で描く『オカルト映画』だと思ってたんですよね。
いや、勿論“それ”が中心であるのは間違いないし、“それ”で話は動くんですけど。
何だろう。だからと云って“それ”在りきではないというか。
キッカケ、発端というか。
人間同士の結びつきというか。
三つのエピソードに三人の主人公で話が進行するし、それぞれの描き方が丁寧なんです。
一見、無駄に思えるシークエンスも無駄なまま入れる。その分キャラの掘り下げが深く感じるし、人となりが分かる。
その証拠に、思った程にVFXが盛り込まれてなかったですし。
まあね、只、あのラストです。
「え?そっちに行くの?」という唐突感に賛否は分かれるんでしょうけどもねw
でも、ま自分は割りと好きな映画でした。
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