「イーストウッドの予言」ヒア アフター SAOSHIーTONYさんの映画レビュー(感想・評価)
イーストウッドの予言
残念ながらヒットの予言とは行きそうにありませんが、なかなか大胆な作品を作ったと思います。全体的なリズムは私には早すぎず遅すぎず丁度いいくらいでした。あの大胆なエンディングが来るまでは・・・。
元霊能者のジョージ、津波により一時的にあの世を見たジャーナリストのマリー、交通事故により兄を失うマーカス。本編では3人の苦悩が描かれています。
注目点はオープニングの津波のシーンと列車爆破シーン。(爆破といってもちょっと爆破するだけですけどね。)特に津波のシーンは迫力満点。まるでイーストウッドがスピルバーグから教わったかのようなCG技術を駆使し再現したものは圧巻でした。改めて津波の恐怖を味わってしまいました。それから列車爆破シーンは一瞬で終わるものの思わず“うぉっ“と言いたくなる驚きの瞬間でした。まさかあんなところで来るとは思いませんでした。
見所はこんな感じです。後は地味で欠点というか弱点だらけの作品です。あんまり言うとあれなので3つほどにします。1.マット デイモンとブライス ダラス ハワードが料理教室(?)で目隠しをしているシーンが全体的に2人の演技がぎこちなかったという点。2.ジョージ、マリー、マーカスの出会いの仕方が強引過ぎること。そして、何より気になったのがエンディングです。もしジョージの予言どおりになったらマリーと最初に寝ていた男性は誰だったのでしょうか?それとも途中で二人が別れたシーンを見逃してるとか・・・まったくわかりません。
まあ、このくらいにしておきましょう。この作品は劇場で観ると眠くなる危険性があるのでDVDが出たらゆっくり観るのをオススメします。
はじめまして。
>もしジョージの予言どおりになったらマリーと最初に寝ていた男性は誰だったのでしょうか?それとも途中で二人が別れたシーンを見逃してるとか・・・まったくわかりません
その男性は、マリーの職場のプロデューサーだか、ディレクターだかで、別れる場面はちゃんとありましたよ(^.^)
レストランで食事中にちょっとした口論になり、マリーが中座してしまったシーンです。
周囲のお客さんが立ち去るマリーをガン見してたのが印象的でした。(そこまで見なくても・・・)
特に、「私たち、別れましょう」とは言ってませんが、「あー、もう終わりだな」ってのは分かる場面でした。
「ヒアアフター」を垣間見たせいで、マリーはキャスターの座も、恋人も失ったわけです。