シリアスマンのレビュー・感想・評価
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アリ・アスター監督のお気に入り
「ボーはおそれている」を観て、アリアスター監督のお気に入り映画だと知りました。
めちゃくちゃ面白かった。
最初から最後までずっと笑いっぱなし。
良い映画を教えてもらえて本当に良かった。
主人公に訪れる不幸が、面倒臭いとか嫌がらせレベルなのが絶妙に鬱陶しいです。
神の御心やらシュレディンガーの猫やら絡んでくるから人生がややこしいことになっているが、結局、何があっても自分の考え方次第で幸にも不幸にもなりますよ、ってことだと思う。
その「何があっても」が劇中でどんどんエスカレートしていくので、もう笑うしかないですね。色んな意味で。
コーエンマニア用
一般的には全く何を言いたいんだかさっぱりわからず、つまらないことこの上ない、という感想を持つのが正常です。
100%コーエン支持者のための作品です。
コーエン兄弟の作品は、斜に構えた毒とブラックと視聴者を嘲る性格の悪いクセが特長ですが、それでもファーゴやバーバーなどは幹になるストーリーがあるので、それなりに鑑賞可能な、言ってみれば大衆文学的コーエンです。一方、この作品は前記の特長だけが際立っていて、お話がまるでない純文学的コーエンです。
ですからコーエンマニアが「ああ、またこれね」って言って悦に入ればよいだけで普通の人にはウケません。
大体何を言いたいのか?ラストは何を表しているのか?色々分析している人もいるようですけど、何か狙いがあるのか?狙いがあるフリをしているだけなのか?そもそも何も考えていないのか?全くサッパリなんだかわからない、考えるだけムダです。
とにかく、このひねくれた余人を以って替えがたい作風を快感に感じるかどうか、だけですね。
もしも何らかの意味があるのだとしても、一つだけ確かに言えるのは、ユダヤ教の教義を知っているから理解できるというものではありません。もっと日常的にユダヤ人と接しているアメリカ人だから何となくニュアンスを体感できるのであって、日本人に理解なんかできるわけありません。
"JOLLYROGER"
とにかく理不尽な災難ばかりが巻き起こる様にどう克服するのか、ラリーの行動や周りにイライラしながらも同情したり面白おかしく楽しめる。
JeffersonAirplaneの「SomebodytoLove」が印象的に流れながら、終盤はトラブルも回避で事が良い方向に向かうかと思いきや何も解決されなかったかの如く、とてつもない大災難が怒涛のように溢れ出しそうになりながら、唐突に終わってしまう物語が興味深く!?
主人公であるラリーを演じた俳優さんがホアキン・フェニックスに似ているのは気のせいか、ホアキンが演じる筈だったのでワ?って位に寄せている感も!?
やはり兄弟仲良く映画を作った方が良い、何があったのかは知らないが。。。
ユダヤ人コミュニティで真面目に生きる大学教授ラリー。突然様々な不幸...
ユダヤ人コミュニティで真面目に生きる大学教授ラリー。突然様々な不幸が容赦なく襲い掛かる。容赦なさすぎてかわいそうに感じた。
宗教の知識がないからか、ようわからんかった。
ただこの話のように苦難にただ耐え続けなくてはならないのなら人生は地獄だなと思った。
コーエン兄弟らしい作品 「不条理」 主人公が動く事でストーリーが進...
コーエン兄弟らしい作品
「不条理」
主人公が動く事でストーリーが進展するのではなく、主人公の周りの人がストーリーを進展されるかんじ。 主人公に問題が降りかかる。自分とは全く違うロジックを持つ人々に翻弄される話。
I didn't do anything!
と電話で怒鳴る様に、まさに彼は何もしてない。のに問題が次々に起こる。
ただ少しづつ、何もしてないことが問題ではないのか、というような要素も入れている。
コーエン兄弟話色んな作品があるが、上記の様な要素、つまり不条理なブラックコメディ、はコーエン兄弟作品には必ずあって、その濃淡に違いがある。
今作は超濃い。
彼は数学の教師
数学には答えがある
神は答えを教えてくれない
歯のメッセージにも答えがない
敬虔なユダヤ教徒の彼は混乱する
でも彼は不確定理論を教えている
ゴドーを待ちながら に通じるものがある。
神の元で翻弄する人間を描く、といったかんじ。
笑えないノリツッコミ
じんわりと来る不幸の連鎖と、なのに余り感じない悲壮感。
そしてコメディでないからこそ笑ってしまうシニカルさ。
当の主人公は悲壮感たっぷりなんでしょうがw
相変わらずの万人受けを許さない作風、予定調和を愛さない「ああ何時ものコーエン兄弟」だな、という作品でした。
で、今回のコーエン映画、いつも以上に何処へと転がるのか全く予測不能。一難去って(去らないけどw)また一難やってくる不幸が、もう笑ってしまうというか、笑うしかない、というか。
不幸(ボケ)に一回乗っかっといて「何でやねん!」とツッコム主人公が兎に角、可哀相でウケルw
丁寧な笑いの図式。笑いはないんだけど。
でも笑ってしまう。結局、笑うんかい!
それで、あの冒頭の『悪霊』の件は、一体何だったんでしょうかね。
え?雰囲気で入れてみただけ?
何でやねん!
性に合わない
真面目に生きたいだけの普通の男性に、次々と降りかかる不幸。
主人公ラリーの態度があまりに歯痒くて、コメディとして笑える(苦笑?)というよりはイライラするかも。
しかも、終わりが近づいてもまだまだ新たな不幸が現れ、金銭難から賄賂を受け取りそうになる描写と、深刻な病気の仄めかし、最後には大きなハリケーンが来て終了。
それぞれの不幸への手当てはなく、放置。
人生は不幸の連続ということ?
冒頭の妙な短編部分もちょっと理解し難い。
コーエン兄弟の作品はあまり性に合わないかも知れない。
形骸化した民族性にぶらさがって、
2009年アメリカ映画。106分。今年8本目の作品。1年以上前にアメリカで公開されていたコーエン兄弟の作品がようやく日本初上陸。しかもこれを観に行った当時では公開されていた映画館が渋谷にあるヒューマントラストシネマだけでした。
内容は;
1、時は1960年代後半、大学教授の主人公は人生を無難にこなし、妻子もちのごく平凡な人生を過ごしていた。
2、そんな彼の元に妻が離婚の申し出をしてくる。
3、不幸の防波堤が崩れたかのように、それから彼に災難が押し寄せてくる。
公開前からこれまでのコーエン兄弟の作品のなかでも本作はかなり難解だという評判どおり、本作の肝を理解するのはとても難しかったです。というのも、本作の底に流れている題材はユダヤ民族についてであったりするからです。
ところが本作はなかなか魅せるんですね。それはひょっとしたら、これまでのコーエン兄弟の全作品を観てきて、スタイルの変遷を知ってるからこそ分かるおもしろさなのかもしれません。
冒頭の意味不明なおとぎ話ちっくな中世の逸話は意味が分からなくても笑えるし、主人公をとりまく人々の描き方もコーエン兄弟ならではのシニカルな笑いがあって退屈しない。みんな善良な心の持ち主であるかのように振舞うが、どこか嘘っぽい。そんな人々が織りなすコメディ群像劇。本作の魅力はこれだと思います。
たぶん、本作の描かれている1960年代後半から民族性というものが形骸化していく様が1つのテーマのように感じる。形だけで民族性にぶらさがってても、それを実行出来る人間がいつだって偉いのだが、とにかく嘘っぽい。そう考えると今の自粛ムードってちゃんちゃらおかしい話です。
しかし、これだけで終わらない広がりが、本作のようなこじんまりとした作品なのに感じさせられるのはやはりそれ以上の力があるのだと思う。
このDVD、買っていいかも。
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