「父親捜査線。」復讐捜査線 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
父親捜査線。
度重なるお騒がせ歴で、映画界からはもう干されちゃったのか!?と
思っていたメルギブの完全復帰作^^;かと思わせる仕上がりに驚いた。
おそらく劇場でチラシを目にしなければ、ナンだこのB級なタイトルは?
とスルーしてしまいそうな作品だった。どうしようかなぁ~なんて悩んで
観たものの、いやいやなかなかの面白さ。そしてメルギブ、老けたけど^^;
まったく勢いが衰えてない。マッドマックス、リーサル・ウェポン、と当時
飛ぶ鳥を落とす勢いでガンガン攻めまくったメルギブの雄姿が懐かしい。
今作はそれとは違うけど^^;いや、まだまだやるぜって顔してるのがイイ。
もともとはこの作品、英の傑作TVドラマだったらしい。
そして本作はその演出を手がけたM・キャンベルが自ら監督してリメイク。
ということは、勝手知ったる何とやら~♪で面白くならないはずないわね。
確かに時代が時代、その当時を想い浮かべながら、つまりこの作品で一番
ウケまくるのは、私のようなご当時世代だけなのかもしれない^^;けど、
玄人な年寄り(すいません)名優に囲まれて、自らも加齢による皺が目立つ
ギンギラ顔をチラつかせながら、娘の復讐を虎視眈々と狙うところがイイ。
ただ、脚本的には粗が目立つ部分もかなりあって、説明不足な展開もある。
最愛の娘…といいつつ、なぜか疎遠になっていた感のある実態、ベテラン
刑事なら、娘の仕事くらい掴んでおけよ!!と突っ込みたくもなったが^^;
どう考えてもこの娘、おかしいだろう?その体調…と思ったらあっという間、
ドッカーン!!な展開の早さに呆然。でも、そこから謎に包まれた巨悪との
闘いが始まるわけで、もう観ているこっちは興味深々。まぁハッキリいって、
犯人はすぐ分かると思うけど。込み入った謎も蓋を開ければ込み入ってない。
でも押し込み強盗的に(得意だよね~このヒト^^;)捜査を続けるお父ちゃんに、
加担したくなるのはこういう展開でしょう。型破りな人情がいかにも昭和的!
なぜか殺し屋とも友情を育んでるし…。(今回はいいヒト、R・ウィンストン)
冒頭ですぐ…だけど、娘も可愛い顔してますしね~。
後半がギャング映画みたいな展開になっちゃったのがチト残念^^;ながら、
なかなかの充実感が味わえる。お父ちゃん全開のメルギブもけっこうイイ。
(今の日本にはタイムリーな内容。巨悪の根源はやはり使う側にあるんだな)