劇場公開日 2016年8月19日

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「ギャグ・ボケの1つ1つが、丁寧に確実にスベるのは逆に凄い。」ゴーストバスターズ ソビエト蓮舫さんの映画レビュー(感想・評価)

0.5ギャグ・ボケの1つ1つが、丁寧に確実にスベるのは逆に凄い。

2025年4月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

配信終了間際の駆け込み視聴。
駆け込み乗車と駆け込み視聴は、やっぱり危険だなと改めて痛感。
冒頭から主要人物3人組(後に4 人)が女性だとわかり、まず最初の嫌な予感。

以前「マンマ・ミーア!」を観た時の、女の3人組作品への、体験的不信感とトラウマが、
無意識のうちに植えつけられている事が判明。
セリフ1つ1つのギャグが、堅実に、そして確実に大スベリ。
福田雄一が脚本書いてるのかと勘ぐるレベル。

幽霊が出てきても恐怖より好奇心が上回る、感性への違和感。
科学者だからなのか、外国人だからなのかわからないが、
未知な存在は誰だって怖いはず、と日本人の私なら思う。

メインの主人公が大学をクビになった時の、
アッサリし過ぎな反応への違和感。仕事への思い入れを、微塵も感じない。幼稚過ぎる。

吹き替えを渡辺直美と友近がやってる事に途中から気づくが、
下手ではないし悪くもないが、
脚本ゆえのボケの1つ1つが確実にお寒い大スベリなので、
本業の芸人仕事に支障が出るのではと、心配になってくる。
加えて、やっぱり幽霊が出てきても恐怖心が伝わって来ない違和感。冷静沈着過ぎる。

男性の面接時の小ボケが1個1個、丁寧にスベっている。このシーンが最もスベっていた。
アメリカの笑いの感度の低さと、下品さで取り繕う感じに、嫌悪感が出始める。

幽霊と接触するたびに粘液が付着するのも、日米の幽霊イメージの差を感じる。
なんでネバネバなのかがわからない。化け物の延長線上に幽霊がいるらしい。
幽霊と化け物を一括りにしている感性が、どうしても解せない。

開始30分でこれだけ拒絶反応が出るという事は、没入感が皆無という事なのだろう。
違和感が多すぎて、無念の脱落。映画館で観たらもっとキレてたかも。

調べてみたら、シリーズでも例外扱いの作品らしい。
でも、他のシリーズ作品もちょっと怖くなってきた。
もしかしたら世界観の相性自体が悪いのかも。

あと、ケイト・マッキノンは自分の鑑賞時系列でいうと、
低評価の「バービー」にも出てたから、だいぶトラウマ女優になってしまった。

ソビエト蓮舫
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