マネーボールのレビュー・感想・評価
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ものすごく上品で格好いい(^O^)/
ビリー・ビーンの立ち振る舞いがとてもかっこいいΣd(゚∀゚d)イカス!
「この選手はなぜいいかというと・・・」
「この選手のいいところは・・・」
のジェスチャーが非常に様になってて(・∀・)イイ!!
その上でマグネットのネームプレートをホワイトボードに投げてばちーんって貼り付けるあたりの仕草もすごくカリスマ感があっていいなあ~。
ジョナ・ヒルも普段のコメディー映画でのコミカルな演技とまた違って、非常に繊細でシリアスな演技をしててオォォー!!w(゚ロ゚)w
メジャーリーグの選手の評価で、付き合ってる彼女が不細工だから駄目とかいう愚にもつかない理由で点数を低くすることがまかり通ってたのが何とも以外。
そこで年俸は安くても、徹底的に選手の成績データのみにこだわって選手を獲得するという、至極真っ当な方法で弱小球団を強豪にのし上げていくという実話は、考えてみれば相当なもんだと思う。
そういう数字やデータを徹底的に信頼する合理主義者であるにもかかわらず、自分が試合を見るとチームが負けるというジンクスを信じてて、あえて試合を見ないというキャラクターも、人間の不条理さを見事に描いてると思う。
そしてクライマックスでチームが優勝するけど、そこでもあえてお涙頂戴的な展開に持っていかず、徹底的に冷静に描くのもすごく上品(゚∀゚)
選手を容赦なく首にする場面とかプロの厳しさもしっかり見せてるのも好感が持てる。
飛行機で「GMは何で選手と一緒に移動しないんだ?首にする時に後ろめたいからか?」と会話してるところで、安全ベルトを取ってもOKのサインの音が鳴る演出とか、ところどころ挟む笑えるところも良かった
必要以上に感動を喚起させるシーンを作らず、至って冷静で全体的に静かなトーンで大感動させる秀逸な映画です(^_^)
私の頭では、難しすぎた?
映画として見た場合、特に見せ場があるとかじゃない、現実の話しなので、
面白かったとは言えない。こういう事実があったんだなと思っただけです。
野球も特に詳しく知っている訳でも無く、好きでも無いので実に坦々と描いていて、途中で眠くなってしまった。でも、野球の好きな人には、良いんではないですか。
新理論も今やふつう
弱小貧乏軍団を独自の理論によって強化、常勝軍団へと変えていった、というと、何かスポ根もののように聞こえるがそうではない。
言わば経営指標に基づく経営哲学の実践編みたいなもので、仕事に専心しながらも仕事と家庭の狭間で苦悩するGMの姿が見て取れる。
セイバーメトリクス理論はこの時急に生まれたものではなく、1980年代から世に知られていたそうだ。
一部の愛好家には人気があったものの、球団経営には生かされなかった。
1983年ビリー・ビーンの前のGMであるアルダーソンがマイナーから適用し始め、1990年代半ばに球団経営が苦しくなってからはメジャーでも使うようになり、現場との対立が激しくなった。
1997年、GMとなったビリー・ビーンはこの施策を推し進め、実際には徐々に効果を発揮したということで、2001年から2002年に急に強くなったわけではない。
*
従来指標では「不当に低く(安く)評価されている」選手がいるわけで、その分安い年俸で得点能力の高いチーム編成ができる。
「新しい指標」はパラダイムシフトでも特許でも何でもなく、評価基準が変わるだけで、各チームが評価の指標を同じように変えてくれば、また同じベースになり、金持ちが有利になるのは自明。
事実、アスレチックスは2001年、2002年、2003年と続けてプレーオフに進出したが、地区シリーズで敗退。
2004年、2005年はプレーオフ進出ならず。
2006年はリーグチャンピオンシリーズで完敗し、その後は低迷。
映画に出てきた連勝記録は感動的だが「新」理論は普遍的なものとなり、GMのいう優勝は遠い夢。
大変興味深い
スポーツ映画的な派手さはなくて、数字とお金でチームを強くしていく、本当にゲームみたいな感じ。
人気のある選手ばかりを大金をかけて集めていくのが主流のメジャーの中で、彼のやり方っていうのはすごく革新的だったんだろうな。。。
日本の某人気球団のやり方を思い出してしまった。
でもこの映画を見る限りでは、真の成功者というか、立役者は、ビリーじゃなくて、ピーターのほうだと思う。
ピーターの選手の能力を分析する能力だとか、データベースなんかがなければ、この成功はなかっただろうし、逆にビリーのGMとしての、あと選手時代の知名度と顔がなければ、ここまで進められなかったのではないかとおもう。
映画作品として面白いかというと、微妙だけど、実話の話、再現ドキュメントとして、事実としては、大変興味深いものだったと思います。
データ(過去)ではなく、データの奥の可能性(未来)を信じる
いやー最近、ブラピ出演作がハズレだった記憶が無いです。
今回も良い映画でした。
マネーボール理論とは、いわゆるひとつのデータ野球だそうで。
必要な勝利数から必要な得失点を計算、
各選手の統計データを取り、打率や出塁率を見て必要な選手を抽出……
うぐう、なんか小難しい。
まあ野球にも統計学にも詳しくなくても大丈夫。
まずは出ている役者さん皆が堅実で良い演技。
ブラピもジョナ・ヒルも◎だが、特に印象的だったのはフィリップ・シーモア・ホフマン。
同監督作『カポーティ』の時とはまるで別人!
インテリな役だけでなく、こんな頭の固そうな役もイケるとはね。
(出番少ないのが残念)
更に印象的だったのは主人公の娘役ケリス・ドーシー。
他のレビュアーさんと同じく、あの歌声にやられた。
話を本筋に移そう。
チームを優勝させるべく主人公ビリーが駆使したのは統計データだったが、
結局、一番重要なのはデータではなかった。
どうやって人を勇気付け、100%の力を引き出すか?
それには統計データ以上に揺るぎない信念が必要だった訳で、
それは人から見限られる悔しさを誰より知り、
見放された選手の持つ可能性を誰より信じる、
ビリーならではの信念だった。
「自覚は無いだろうが、君らは優勝チームなんだ」
選手と人間的な接触を避けていたビリーが
選手と向き合い始めてから、チームは変わる。
実話というのが信じられない程の連勝に次ぐ連勝。
そして、あの一打。
引き出された選手の実力が、遂にデータ(過去)を凌駕したあの一打!!
全身が鳥肌立つような感動だった。
こっちまで拳を振り上げたくなるほどに熱いシーンだった。
……マネーボール理論は是か非か。
データとか統計とかいうヤツは非人間的な臭いがしてどうも苦手だが、
結局そんなものは単なるツールだ。大事なのはそれをどう使うかだ。
端的に言えば、ビリーも敵対する他のGMも、やっている事は同じだった。
どちらも自分のやり方で、選手達の持つ可能性を信じていた。
マネーボール理論は選手の持つ可能性を拡げる“視点”が
ひとつ増えたのだと歓迎すれば良いんじゃないかしら。
濁った泥溜まりも、視点を変えれば青空が見えてくる。
色々な方向から見れば、どんな人間にだって可能性はあるんよ。
一度は見放された人間にも、今は落ちぶれてる人間にも。
これは、万人に勇気を与えてくれる映画。
<2011/11/13鑑賞>
無駄のない脚本
脚本がソーシャル・ネットワークでアカデミー賞をとったアーロン・ソーキンだと鑑賞後に知って、ああやっぱりなと思った。
ソーシャル・ネットワークと共通する点が多いのである。
まず、無駄なセリフがないのである。それによって集中を最後まで切らさずに観ることができる。脇役のキャラ作りができているのも同様。ソーシャル・ネットワークでは、悪役・エドゥアルド兄弟の存在が大きかったが、今回はピーター・ブラントに注目したい。ピーターは映画化に伴って作られた架空人物だというが、本作に非常に大きな役割を果たしている。
最後のオチも含めて、うまくまとまっているという印象を受けた。
GMとは?
こんにちは(いま12月21日Pm6:00頃です)
僕がこの映画を観たのは封切り初日だった。
それが今ごろになって投稿しようとしてるってことは、
なにか割り切れないものを感じたってことだ。
この映画の舞台はメジャーリーグのアリーグ西地区。
そう、僕が敬愛しているイチローのいるリーグである。
チラッとイチローもでてくるけどね。
あのストーリーはイチローが移籍2年目のことだ。
前年、記録になった勝利数を稼いだシアトルマリナーズが
後半に逆転されてそれ以来万年ビリ球団になってしまった。
その逆転優勝を勝ち取ったチームがアスレチックスだったわけだ。
そのオーナーのビリー・ビーンだった。
確かに主力がいなくなって弱体化した球団を、少ない金で、
立て直したというのは話題になっていた。
ビリーの新理論は有効だったようだが、
それはカネがないので、別の基準をつくったということだ。
まともに打率、ホームランの上位者を補強できるカネがなかった。
それゆえの苦肉の策ともいえる理論を仕方ないのでつくった。
というのが、僕の考え方である。
追い詰められた選手たちが、勝ちというものを知ったとき、
ま、人間集団、のりだせば、のるもんだと思うのだ。
でも、決して否定してるのではないのだが・・・
PS)
GMという職業について、言っておきたい。
例の巨人の会長ーGMの醜い抗争があったから、
ひとこと言いたいと思う。
アメリカと日本ではGMという職業も違うのだろうが、
巨人GMだったひとのほうに分はないと思う。
確かにGMとは監督を含めた球団経営をすべて任される
ことになるのだが、オーナーの意向は絶対なのも間違いないのだ。
W氏がオーナーではなく、会長というのがまた紛らわしくしてるのだが、
まず、W氏が実権を握っているのは間違いないだろう。
だから、よっぽどことがあったのだろうが、
K氏の言い分は正当のように見えて、よくあることだと思う。
いままではW氏のパターナリズムに服従してたひとが、
突然、反旗を翻したというのはいかがなものか?
でも、こうしてあたらしい風が吹き込んでくるのかもしれない
とは思う。
オレ流の算盤で球を弾く舞台裏
ジオンビーetc.スター選手を他球団に次々と引き抜かれ、絶えず選手層が薄い深刻なチーム事情を抱えながらも、皮肉たっぷりに叱咤激励するブラピGMの反骨精神は落合博満を凌ぐオレ流を貫いていて興味深い。
選手出身で球団を冷静に分析するGMってぇっと、西武・ダイエーの根本睦夫やロッテの広岡達郎をダブらせる一方で、口が悪く喧嘩っ早い性格は日ハムフロント時代の大沢親分的なニュアンスも匂わす。
選手や上層部、他球団etc.誰彼かまわず「喝!」を入れる鼻っ柱の強さ、そして、意外と情にもろいのも親分っぽくて、映画を観ているのに、プロ野球オタクの血が騒いで仕方なかった。
トレード期限最終日に他チームにトレードを持ちかけ、交渉する傍らで、構想外の選手にリストラを告げる対人術に、GMの人生観が集約している。
相手に遠慮せずに意見を述べ、繊細にチームワークを維持していく姿勢の大切さと難しさを実感した。
しかし、今作の致命的な欠陥は、トラブル続きの貧乏球団がなぜ20連勝を成す強豪チームに躍進できたのか過程が把握できない点である。
開幕前から提唱していた出塁率重視主義の理論を全く証明していない。
大リーグの歴史に疎いと交渉戦術が理解し辛いし、第一、当初の補強がほとんど補強になっていない。
選手とのコミュニケーションはしない主義で、監督の方針なぞ聞く耳を持たず、傲慢で場当たり的すら思える。
でも、憎めない不思議なキャラなのは実際のGMがああいう性格なのか?
それともブラピが演じたからだろうか?
不明瞭のままだが、たとえ、つまづいても最後まで持論を諦めない、あのリーダーシップを学んで、自分の職場に活かせたらエエなぁ〜…
っと、未だに頼りない副主任の了見で最後に短歌を一首
『塁を読み Vの駆け引き 統計す 底を打つべし タマを揃えて』
by全竜
こだわり続けるビリーに敬意を表する!
短気ですぐ物を壊すところが難だが、ビリーの生き方はすてきだと思う。たとえ思い通りの結果が出なくても、努力し続ける姿はかっこいい。マネーボール理論は賛否あるが、私はひとつの方法としてありだと思う。日本でも金満球団が下位球団の4番打者を手に入れたらしい。アメリカだけの話ではない。だからこそ、貧乏球団が金持ち球団から勝ち星をあげたら、めちゃくちゃクールだ。ブラッド・ピットは「ツリー・オブ・ライフ」とはまた違った父親像を見せてくれた。実生活でも父親だから、いろいろな顔を見せることができるのだろう。それにしても、アンジーとの関係は、当初は否定的な意見が多かったように思うが、正解だったのでは? ブラッドは自信にあふれ、輝いている。アンジーは「あげまん」だったのか。最近さえないビリー・ボブ・ソーントンを観るたびにそう思う。
やっぱり、データ分析だけじゃないよ
ジンクスを気にして、自チームの試合を観戦できない彼。
でもGMとしてチーム運営を考えたとき、必要ない選手に
即座に解雇通告する
決して完璧な人格者として描かれている主人公でもなく、一人のビジネスマンの心の葛藤を感じることができて楽しめました。
良い映画です。
プロスポーツが抱える問題点(ここでは、単純に運営資金の大小が描かれますが。。。)を
データ分析によって乗り越えようとする内容を軸に、上手に描かれていたと思います。
年棒により自分を高く評価されるチームを渡りあるく選手
良い選手をお金でかき集める球団
そんなバックグランドが透けて見えるのが嫌ですが、しようがないですよね。世の中お金なのかな?
プロスポーツチームを高い志で所有しているオーナーが居てそれに賛同する経営陣が存在している
そこにはみんながロイヤリティーを感じていて、若手を育成して
見本となるベテランが居る
全員がチームの勝利を願ってそのために自分のできることを実践している
そんなチームに地元や周りのファンが集まり、愛するチームとして
存続していく。
そんなの夢物語なのでしょうか?
GMの視点に徹した冷静さ
野球には興味ゼロな自分ですが、楽しめました。
まあ、野球そのものを描く映画ではないですからね。
マネーボール理論によってチームが強くなっていったという点も、あんまり実際のゲームでは見せません。
そこはあくまで主人公であるGMの視点に徹していていいなと思いました。作り手側の冷静さが伝わってきました。安易に感動的なスポーツ映画の要素をいれてない。
まあ、スポーツが感動するのはわかります。自分も野球以外で好きなスポーツありますし。でも、この映画はそういう話ではないので、これでよかったと思います。
製作スタッフなど作品背景に「ソーシャル・ネットワーク」と共通点が多いので、やはりどうしても比較してしまいますが……今まで誰もやらなかったことをやり通そうという主人公の苦労を描いている点は似ているけれど、「ソーシャル~」のザッカーバーグほど天才でもなく(むしろ野球選手になれなかった挫折者)、困ったちゃんでもなく。そういう点で共感も得やすいかな。
ブラピの演技も深みがあっていいですね。思い悩んでいるところとか。
「ソーシャル~」ほど圧倒されるものがないですが、それでも俳優、脚本まわりでアカデミー賞に少しからんできそうですね。
良くも悪くもソーシャルのスタッフ
この映画、ソーシャルネットワークの制作スタッフで作ったとの事ですが、まぁ基本的に実話を元にってところが一緒ですし、物語の展開も、要所要所に過去の映像を混ぜて「なぜ、こう思うか」って感じで進むので、こういう手法は映画ならではでいいのですが、ちょっと混乱する時があるので、もう少しわかりやすくして欲しいです。
映画は野球の経営陣のお話しです。いわゆるフロントってヤツですね。野球に興味がない人はわからないってわけではないので、あまり気にしないでください。世の中には金持ち球団と貧乏球団があり、その金持ち球団が強いのか?お金がないと勝てるチームは作れないのか?って、感じのお話しです。ちなみにわたくし、結構野球好きですので、この映画を見たあとオイラだったらあの選手を獲って、この選手を外してって妄想にふけてしまいました(σ・∀・)σ
まぁサクセスストーリー的なお話しなので、見終わった後の爽快感はなかなかです。ただ実話を元にってところなので、若干の消化不良は否めませんが、オススメの映画です。
映画としては結構好き。でもマネーボール理論は好きじゃない。
この映画は、もっと野球そのものを写す映画かと思っていましたが、とある野球チームのGMを描く為の物語でした。まぁ、それはそれで良かったんですけどね。
とある貧乏球団を、全く新しい理論でお金が無くても勝てるチームを作ろうとするんですが、周りからは理解されず、しかも中々勝てず、それでも信じた事を貫き通すGMさんの苦悩や葛藤を、ブラピが見事に演じています。プラピが一人で車の中で考え事をしているシーンなんか見ていると、「うわぁ、めっちゃイライラしてるのが、伝わってくるわぁ」って思わず魅入っちゃいました。
それと唯一のブラピの味方役のジョナヒルの演技も良かったですね。口を半開きにする演技とか、結構好きですw
ただこの映画の褒めるべき所は、役者の方ばかりで、内容の方はちょっと不満店があります。
というのは、GMの事ばかりを描いてしまっている為に、マネーボール理論により、チームが強くなっていく過程の描き方が、凄く希薄になってしまっています。せっかくそんな新しい理論を使って、チームが強くなっていくのに、(今現在は新しく無いですけどね)その部分を削ってしまっているのは凄く勿体無かったように思いますね。まぁ多分編集の問題のような気がしますが。
でもまぁ、そういう不満点がありながらも、結構楽しめました。しかしこれ、野球好きな人じゃないと楽しめない気もします。多分、僕が4点という高得点を付けたのも、野球好きだからであって、野球好きじゃなければ、3点だったと思いますね。
それと最後にひとつだけ言いたい。
映画は好きだったけど、マネーボール理論は好かん。確かに勝てるかも知れないが、野球をつまらなくする気がする。
俺って考え方古いのかなぁ。
短気は損気
ビリーは高校卒業時5拍子そろった選手としてメッツからドラフト1位指名される。3拍子は走攻守だがあとふたつは何?知性と見た目か。だが、ビリーは選手としては成功しなかった。原作では、能力の高い選手の中には失敗とうまくつきあっていけない人間がいる、とある。ビリーはそのひとりだった。ビリーは最後のチームアスレチックスで引退し、アドバンススカウト(日本では先乗りスコアラーか)になる。その後GMになり、セイバーメトリックス(ベースボールのデータ研究)をもとにしたチーム強化をする。奇跡的連勝をするがワールドチャンピオンにはなれなかった。日本で中小企業がどれほど効率的な生産をしても大企業に勝てないのと同じだ。だが、チームはチャンピオンになれなくてもGMとしてのビリーの評価は高い。レッドソックスが高額の契約を提示する。ピーターは迷うビリーに「金額が示す価値に意味がある」と移籍を勧める。しかし、ビリーはアスレチックスにとどまる。ビリーは娘の求める生活に価値を見出したのだ。
ブラピはマネーボーイ。
野球にはぜんぜん興味がない…(というよりスポーツ全般^^;)
なのでこのマネーボール理論も初めて聞いたし、アスレチックスの
名を知っていたくらいで、そんな逸話があったとは知らなんだ~(汗)
しかし俄然観たい!と思った理由はあの「ソーシャルネットワーク」
の感動を味わえるかもと思ったから。この事実は作り話より面白い。
製作も兼ねたブラピが主演とあって華がありすぎ(顔面的にも)だが
ご本人もそう悪くない顔をしている(あ、失礼^^;)
ただこのビリー・ビーンという男、本当に短気で直情的なヒトらしい。
私は劇中で試合を観ない彼に対して、何かジンクスでもあって?と
思っていたが、ただ単に腹を立ててモノをぶっ壊すから!だそうだ。
妻(ロビン)との離婚原因もソレなんだそうだ。あ~そういうことか…。
しかし一人娘、可愛いなぁ。っていうか歌上手すぎ!歌手か?(爆)
日本でもどこぞやの有名球団がコーチの人事でモメにモメていたが、
ああいう話を聞くと、スポーツに対する爽やかさが吹っ飛んでしまう。
どうしてもその軍に入りたいと一浪までしてドラフトに懸ける選手も
いる一方で…しかしそれって、知名度あるチームだからだよねぇ?と
思ったりもする。今作で描かれる貧乏球団には、欲しい選手を迎える
資金がない。トレードまたトレードでホント選手なんて小道具か商品?
と思えるくらい動かされる。結局はビジネス、爽やかなうえに腹黒い。
(まぁ映画界だってそうですからねぇ。売れなければ億単位の損失。)
元・ドラフト一位指名だったビリーは、その選択を過失の如く抱える。
あんなに期待されて入ったのに何の成績も残せない新人君。
いや、これって野球界だけじゃないでしょう。会社だってそうですよ。
私は彼が選択を云々言うのは間違いだと思う。所詮時期をずらしても
彼には運が向いてなかった。どれだけ過去に大勝利を納めていようが、
ここぞ!で役にたたないヤツは会社では要らないヤツなのだ、仕方ない。
だけど彼がそこで腐らずに(爆)球界に留まった精神力を高く買いたい。
自分の能力なんて結局自分にしか分からない。自分を認めない人間が
他人を評価など出来るはずがないのだ。だからここで登場するピーター
(J・ヒルいいぞ~)含めて、本人だけが根拠ある自信(爆)を持った理論、
それを行使する姿に、いいぞ!やれ~やれぇ!と思った。
スポーツっていうのはそういうもんじゃない(って皆言うよね)と能書きを
垂れるベテラン老人勢に聞いてみたいのは、じゃあどんなもんなのか?
是非細かな過去からの分析データに基づいて説明賜りたいと思うのみだ。
もうダメだ、と思った選手を掬いあげるシーンがある。
感謝に堪えない、という面持ちで選手と涙を流す家族が羨ましく思えた。
好きこそものの…とはいっても、使いモノになるのは(スポーツでなら)
やはり若いうちなんだろうと思う。第一線を退くのは思いのほか早い。
だけどどんな形であれ、自分が好きだと思うものに執念を持てることと、
更にそれを支えてくれる家族がいる幸せ、というのは何物にも代え難い。
ビリーという男は最も輝きたい場所で輝けなかった存在だが、
その何万倍もの功績を認められた価値(金額)にこそ意味があると言った
ピーターの言葉は勲章もんだな、と思った。それで今のビリーがある。
(映画でいえば、ブラピはマネーボーイだよねぇ。俳優やめちゃうの?^^;)
plan-do-check-act!!
実話を基にした映画。
既存の考え、既得権益と戦う。
新しいことにチャレンジして、成功に導く過程が
テンポ良く映像化されている。
ブラッドピットじゃなくても良かったけど、
別に悪くない。
たまたま実話が野球をだから野球の話だが、
他のビジネスに通じる話で勉強にもなる。
PDCA(最近はPDCサイクル)を短期間で繰り返す。
これを実行するのは本当にエネルギーが必要。
特に既得権益が絡んでくると大抵、新しいものは否定され潰される。
その中で孤軍奮闘して成功する話は
観ていて単純に楽しい。
元気をもらえる映画。
よくまとまったいい作品だと思います
最初から最後まで入り込んで見られたし、役者の芝居も素晴らしかったので、星4つでもいいかもしれませんが、いくつか気になる点があったので星3つにしてみました。
私は、既存の常識にとらわれず新しい考え方を導入して成功していく、イノベーション的なストーリーには感動しやすい傾向があります。
でもこの作品では、その新しい考え方についての説明がかなり端折られていて、球団のGM(ジェネラル・マネージャー)がその考え方を導入することを決めてからの、周りとの確執を中心に描いています。
私にとっては、もう少しその理屈を教えてもらわないと共感しづらいと思いました。
この作品の主役は、もちろんブラッド・ピット演じるGMのビリーで、彼が球団改革を推進した当事者なのですが、実際に新しい考え方「マネーボール理論」に基づいた分析を行っていたのはピーターという人物です。
もしこの人を主役としてストーリーを構成していたらだいぶ違うイメージの作品になっていたと思います。私としては、その方が好みの作品になったような気がします。
実在の人物の、現在進行中の取り組みが映画化されるというと、facebookについて描いた「ソーシャル・ネットワーク」があります。映画の最後に、その人物の現在の状況を字幕やナレーションで説明するという処理方法も共通。でも、こういうタイミングで映画化するのが本当にいいことなのか疑問を感じます。数年後に映画を見たら、もしかしたら全然見当違いの話になってしまうかもしれないのに…。
まあともかく、よくまとまったいい作品だと思います。
音のない快感
少しでも野球好きなら十分見ごたえはある。
この映画は無駄な音楽がない、だからこそ娘の歌が際立ち
そして観客の歓声、ラジオの解説に鳥肌が立ちます。
無駄な場面に無駄な音楽を入れない、これだけで評価に値します。
エンターテイメントではない。
ドキュメンタリーです。
だからこそ、静かでいい。
思ってたよりよかった
みなさんのレビューを読んでから映画を見ました。
中盤でなかなか話が進まないところでは、少し退屈でした。
選手や監督が変わって行くところが面白かったです。
アメリカナイズな映画だと思いました。
野球というテーマも、アメリカっぽいですよね。
思ってたより面白かったです。
日本でもカープやベイスターズが勝ったりすれば面白いのにな。
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