マネーボールのレビュー・感想・評価
全179件中、61~80件目を表示
ビジネスにも共通点のある映画
データ野球の走り。しかし最初は頭の堅い経験則で話をするジジイばかりだった。なぜ結果が出ていないのか何に問題があってどう解決するのか、これらが無視され「俺の目に狂いはない」論で話が進むからおかしくなる。これは実社会でも同じ論点を明確にしないビジネスマンは五流以下だ。
この映画の好きなシーンはピーターがレッドソックスからヘッドハントされた時に「お金で判断するのはやめた」といったシーン。過去の自分を悔い、お金でアスレチックスを判断しないこと。熱男
ビジネスマネージャーにとってのケースブック
映画の内容自体よくできているので、それだけでも十分に楽しめる。メジャーリーグ好きだったり、ブラピ好きならなおさらだ。
しかし、この作品はビジネスパーソンにとってビジネスケースとして観られてこその価値がある。ヘタなMBA本より、よっぽど学ぶべき点がある。
1)ファイナンス
選手のvaluationは、今までの実績(今でもベテラン選手ほど高額年俸の傾向は変わらず)ではなく、これからどれだけアウトプットを出せるかで算出されるべき。スカウトやトレードも、企業のM&Aと同じで、「安く買って、高値で売る」原則を外してはいけない。もちろん、選手を買うときは、valuationだけではなく、組織の戦術に合致しているか、シナジーを生み出せそうか、を検証する必要がある。
2)管理会計
選手を評価する指標は、選手だけではコントロールできない「結果指標(KGI)」で縛るのではなく、選手個人でコントロール(目標管理)できる「プロセス指標(KPI)」で評価すべきである。
そのKPI設定は、組織のミッションやKGIを達成するための、公平で具体的かつプロセスが可視化できる指標設定を行う。
3)有事の組織マネジメント
組織のミッションを達成するためには「誰をバスに乗せるか」を問い続けなくてはいけない。必要に応じて非情な意思決定をおこなわなくてはいけない。
リーダー自身と組織の人間が、各人の進退と組織の存続をかけてどこまで本気になれるか、を共有するためのコミュニケーションも大事。
業績が順調でリソース(財務面、人材面)が潤沢な組織においては、そこまで厳格な運用は必要ないかもしれない。
しかし弱小組織は、リスク(不確実性)をとらなければ、常勝軍団には永遠に勝てない。
徹底して課題を掘り起こし(What’s the problem ?)、業界の常識を疑い、競合とは違う戦略を実行できるか、本作には制約下でたたかうヒントがつまっている。
データ信奉者のBillyが、非科学的なジンクスを信じていて、自身のvaluationには興味を持っていないのが御愛敬。
もしも★6個を付けられるなら★6個
もしも★6個を付けられるなら★6個。今年最高の収穫だと思います。
観る人それぞれがみんな違う教訓を読み取るでしょう。
クリーブランド・アスレチックスを蘇らせた男のドラマ。
事実を基にしたドラマです。
お笑いは、ありません。
だから笑いを求めてこの映画を観るのは筋違い。
すべてを数字と金とが支配する野球ビジネスの世界。
その世界において、深く深く感動できるのは、数字を支配するのも、金を支配するのも、結局は人間であるからなのですね。
ブラッド・ピットの演技も素晴らしかった。
しかし、本当はこのドラマの元となってアスレチックスの感動劇を演出した本物のGM、ビリー・ビーンが素晴らしいのだと思います。
最後のロールアップには、これはあくまで現実を素材としたフィクションである旨の断り書きがあります。
現実も素晴らしい。
ドラマも素晴らしい。
素材が良くて料理人が良い映画だから、観る価値があると思うのでした。
公開初日の朝一番に観にいきましたが、それだけの価値はありました。
貧乏球団を強豪へ
大人の孤愁が漂うブラッド・ピットに惚れ直した
貧乏野球チームのGMが、セオリー無視の理論を採用して下剋上を狙う、という物語。
野球の事はてんでわからないが(すいません!)、主人公が、業界全体や自分のチームすらも抵抗する中で自分の信念を貫いていく様は素直にカッコいいと思えた。
本作が素敵なのは、主人公の苦悩の描き方。
何かに溺れるでもなく、ヤケになるでもなく、静かに逆境に耐える姿と、全く上手く行かない現実が淡々と提示されるのには、妙なリアリティがあって、自分を省みてしまう(笑)
もちろん、映画的な「逆転大勝利!」は待っているのだが、その「噛みしめ方」が、ブラッド・ピットの好演とあいまって、また良い。華やかではないのが素晴らしいのだ。
それにしても『リバー・ランズ・スルー・イット』のブラッド・ピットから「ここで辞めたらオレは中卒の四十代ってだけだ」(意訳)って台詞を聞くとは思いもしなかった(笑)
(役者とはいえ年齢を重ねるのは当たり前の事ではあるのだけれど。)
思わず画面を見直すと、普通に渋くカッコいいブラッド・ピットが!
…いやぁ、良い年の取り方をしてる役者ってのはいいもんですなぁ。
自分の考えを貫く。 上手くいかない時に感情を爆発させても、決して途...
原作と比較すると、厚みがなかった。
ブラッド・ピットの演技がしっかり堪能できる作品でした。この方の存在感はやっぱりスゴいですね♫
原作は、読んだことあるけど、内容はおぼろげです。原作のボリュームをコンパクトにしないといけない事情はあったと思うけど、具体的な数字がほとんど出てこなかったのが、残念でした。セイバーメトリクスという単語も、原作で登場した様々な指標もほとんどなく、出てきたのは出塁率のみ。投手指標については、1つも出てこなかったんじゃないかな。なので、特に投手に関しては、なぜその選手がいいのかがイマイチ伝わって来なかった。。選手の良さが伝わって来なかったから、いつの間にか連勝して、いつの間にかプレーオフに出て、いつの間にか負けてしまったという印象でした。
あと、ドラフトの選手選び、他球団との駆け引きがなかったのも残念・・。(原作ではここが一番おもしろかったので。。)
A'sと出塁率
弱小チームがジャイアント・キリングを起こす!大好きな設定!…のはずなんだが…
弱小球団オークランド・アスレチックス(通称「A's」)を立て直したGM、ビリー・ビーンの実話を基にした野球映画。
人気・実績ともに低迷していたA'sを復活させるため、ビリーは「セイバーメトリクス」という評価手法を駆使するピーターという男と手を組み、チーム再建を目指す。
主人公ビリーを演じるのは『セブン』『オーシャンズ』シリーズの、後のオスカー俳優ブラッド・ピット。
ビリーの相棒ピーターを演じるのは『もしも昨日が選べたら』『ナイト ミュージアム2』のジョナ・ヒル。
A'sの監督アート・ハウに『あの頃ペニー・レインと』『M:I:Ⅲ』の、オスカー俳優フィリップ・シーモア・ホフマン。
ビリーがスカウトした一塁手、スコット・ハッテバーグには『ウォンテッド』『ブライダル・ウォーズ』のクリス・プラット。
第77回 ニューヨーク映画批評家協会賞において、脚本賞を受賞!
ブラッド・ピット主演の野球映画。
とはいえ野球の描写は必要最小限に抑えられており、メインは弱小球団のGMであるブラピが、いかにしてチームを強化するか、そして彼の内面的回復・成長が描かれています。
弱小チームのジャイアントキリングかつ、負け犬達のワンスアゲインものという個人的な好みにドンピシャなテーマを扱っているはずなのですが、イマイチノれなかった…
いい映画だとは思います。ラストシーンにはホロっときましたし、クリス・プラット(今とイメージが違ってキャストを見るまで気がつかなかった…)が代打でかっ飛ばすシーンは熱くなりましたが、全体的に静かで正直つまらなかった。
ブラッド・ピット扮するビリーは傍若無人で粗野な男。キレやすくすぐに物に当たる乱暴なところがあるが、頭は抜群にキレる優秀なGM。
指パッチンとかホワイトボードに選手のネームが書かれたマグネットをなげて貼り付ける所とかいちいちカッコいい。まさにブラピのために作られたようなキャラクター。
野球選手として期待されながらも、活躍することが出来ず夢半ばでマウンドを去った経験が彼の心に大きな傷となって残っており、そのため野球への愛情を失ってしまっています。
そんな彼がデータに強い男ピーターと出会い、バディを組んでチームを強化し、リーグを闘っていくというお話し。
ピーターを演じるジョナ・ヒルの冴えない感じが凄く良かった。
映画はビリーに関する描写が多く、他のキャラクターは脇役と言っていいでしょう。そのためビリーとピーターのバディ感が薄くなっていたのが残念。
選手はチームを勝たせるためのコマとして一貫して描かれており、個々の選手の掘り下げなどはありません。
これがないのでアスレチックスというチームに愛着が湧かなかったのも、この映画にノれなかった理由の一つだと思います。
故・フィリップ・シーモア・ホフマン演じる監督の無能っぷりにイライラ。
まぁブラピに従えない気持ちもわかるけどさー。
チームが軌道に乗り始めるきっかけも描写が薄く、なんで急に調子良くなってんのかイマイチわからなかったのもよくないかなぁ。
全体的にはノれなかったが、ビリーのキャラクターは凄く良かったし、娘の歌がビリーの心境と重ね合わさるエンディングは美しい。
明日への活力をもらえるいい映画なのは間違い無いです!
野球好きはみるべし!
徳が高く見えるより、実際そうであるほうが重要なのだ
ビーンは、引退の決断を下した。退団を迫られたわけではなかった。自ら引退を決め、オークランド・アスレチックスの球団スタッフとなったのだ。この決断とその後に起きたことは、野球界のほとんどの人にとっては予想外の出来事だった。野球では見かけは成功を推測する良い指標にはならないという自らの経験に基づき、ビーンは、スカウトの際の採用決定プロセスに革命を起こしたのである。(中略) ビーンが探していたのは「今までの野球人生で、注釈付きでしか理解してもらえなかった選手だ。注釈には "この人物はメジャーリーガーには見えないので、たいした活躍はできない" と書かれている」。だが、そうした選手は活躍して成功した。なぜならビーンは見かけを超えた真実を見抜くことができたからだ。彼は「ユニフォームが似合うかどうかという最初のテストに失敗した若者」、つまり過小評価されていた若者を探していた。これこそ、ビーンをゼネラル・マネージャーとして大成させた理由だった。ビーンは、裕福なチームよりずっと少ない予算で偉大なチームを作り上げることができたのだった。───(みすず書房『第一印象の科学――なぜヒトは顔に惑わされてしまうのか?』)
あなたが生まれた日に、神様がコインを投げて賭けをしたとしよう。表が出たら、あなたは生涯究極の正直者を通すが、あらゆる人々からならず者だと思われる人になる。裏なら、常習的なうそつきなのに、模範的な人物と見なされる。さああなたは、どちらの人生を選ぶだろうか? 西洋哲学史で、人類にもっとも大きな影響を与えてきた書物の一つ、プラトンの『国家』は、表を選ぶべきだとする議論を長々と展開している。彼によれば、徳が高く見えるより、実際そうであるほうが重要なのだ。───(紀伊國屋書店『社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学』)
将棋に「成る」というルールがあります。上級者は、あえて「成らず」という手も使います。成らないことで、香車や桂馬や銀は、金よりは、動きが制限されますが、その駒独自の動きを、生かすことができるのです。成金になれる時でも、あえて「成らず」を選べば、人生の有段者。───(ソーテック社『目力の鍛え方』)
格好良すぎる
これジョナ・ヒル? フィリップ・シーモア・ホフマン?
野球好きな視点でも経済的な視点でも楽しめる
経済学にも通づるような理論
全179件中、61~80件目を表示