マネーボールのレビュー・感想・評価
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多くの人が知らない野球の醍醐味
めっちゃ打つ選手。超早い球を投げる選手。その選手達が実力をぶつけ合うのが野球。その選手達のプレーに多くの人は野球の楽しさを感じているが、この映画では野球というゲームをプレーするプレイヤーとしての楽しさを知れる。選手達のスキルを数値化しパラメータ化し最適な組み合わせを考えチームを作る。戦略ゲームだ。だから選手一人一人の感情は考慮せず、ただ最適なチームを作ることだけを考えゲームをプレーする。そして自分の戦略通りにチームが動き勝つ。それを楽しむ。そんな新しい野球の楽しみ方を知れる映画
ちゃぶ台返しや物に当たり散らす人は…
この作品は、キネマ旬報ベストテンで
「ゴーストライター」
「ソーシャル・ネットワーク」
「英国王のスピーチ」
がベスト3を占めた年に
第6位に選出されるという高評価ながら、
全く知らないでいた作品だったが、
昨年鑑賞した「カポーティ」の
ベネット・ミラー監督作品とも分かり、
興味が高まる中で初鑑賞となった。
しかも、「カポーティ」の
フィリップ・シーモアが監督役という
嬉しいおまけ付きだった。
アスレチックスには約50年前の
Wシリーズ3連覇の黄金時代をはじめとする
20世紀の輝かしい戦績があったが、
この作品はその後の21世紀に入ってからの
話だった。
現在下位に低迷するアスレチックスは、
21世紀に入って、この作品で描かれたように
幾度か地区優勝の栄冠は得たものの、
Wシリーズは元より、
リーグ優勝も果たせない状態にあるようだ。
この作品での統計学の活用というと、
野村ID野球が思い出される。
時代的には野村の方が先だが、
このGMが日本の野球からヒントを得ていた
可能性などはあるのだろうか。
この時代の一時的なチームの躍進は、
GM視点で描かれた。
しかし、実際は
チーム全体の工夫によるものだったろうし、
作品冒頭での
“野球の奥の深さには常に驚かされる”との
ミッキー・マントルの言葉もあるものの、
一方、野球は正に“マネーボール”の世界で、
ヤンキースやドジャースを見ても
分かるように、
実際は“金次第”の要素も大きく、
それだけに、“金次第を超える”要因で
この作品も受けたのだろう。
ところで、私はちゃぶ台返し等、
物に当たり散らす人間は好きではない。
(誰が片付けるんだ!、自分で片付けろ!)
これがドラマ化での設定ではないとしたら、
周りの方々にとって、このGMは
扱いにくい人物だったのではないだろうか。
作品の程度以前に
そんな好き嫌い感覚が頭をもたげ、
この作品の評価に影響したかも知れない。
忘れない為にレビュー
GM視点は初めて見ましたね。これは面白かった。
他の大型球団が眼中にない選手を安値でスカウト&探して統計にかける。問題は勿論あるがケースバイケースでトレードや指導補助を行う。勿論データを基に。
また敵のデータも分析をし、苦手なコースを把握しより勝率を上げる。
これがマネー・ボール理論、ざっくりと。
この映画では最後良い所まで行けたけどワールドシリーズには届かなかった。だけどこの理論の強みがレッドソックス(大型球団)の目に留まる。
最後GMがスカウトされるが拒否。このままアスレチックスで頑張って証明したいけど結果が出せず、逆にレッドソックスがこの理論を使って勝利を手にした。よって理論が正しいとレッドソックスにより証明された。
結局、強い金のある球団がこの理論を使ってより強さを増す、鬼に金棒状態で現実を容赦無く見せつける後味の悪い最後だったけど、そこが無慈悲で面白い。GMには同情するけどね〜笑
自信さえつけば本物になる
アスレチックスのGMビリー・ビーンをブラッド・ピットが好演。人好きのするブラピの表情、ナチュラルな演技が光る。
イエール大で経済学を学んだピーター( ジョナ・ヒル )を補佐役としてスカウトするシーンがいい。
スカウトマン達のやり取り( 「 顔もいい 」←ルックスも評価対象とは! )、引き抜きの交渉シーンが興味深い。
イチロー選手の姿も映像に 👀
ー チームが勝てる選手を探せ
ー 最後の一戦で負けたら全て帳消しに
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕)
うん、よかった、
見応えあり!野球ファンならたまらない作品
CSで録画視聴。
CSでたまたまブラッド・ピッド特集があり彼の作品が放送されていて、ブレッド・トレインは、映画館で観ているので、見逃したマネーボールを観た。
本作品は大リーグアスレチックスのGMビリー・ビーンが、プロ野球選手からGMに転身し、低予算で強い球団を作るために掟破りの独自理論を実践し始めたが。
見応え十分の作品だった。野球ファンならたまらない作品。弱小球団がどうやって低予算で強い球団を作るか。ワクワクしながら観たが期待通りだった。実話だと言うのだから更に驚く。面白い作品に出会えた。
ブラッド・ピットの作品ではマネー・ボールとブレッド・トレインが個人的には好み。
野球をプレーするのか好きな名監督は東京メ◯ツの岩田鉄五◯なり♥
野球をプレーするのか好きな名監督は東京METSの岩田◯五郎なり♥
負けても絵になる。興行が成り立つ。
『プロ野球は誰を必要だとかではない。勝たなければ駄目なんだ。だから、得点が取れるチームを作る必要がある。』こんな趣旨の話をピーターはする。
言葉を返せば、プロの興行であれば、必然でしょう。この時期はこう言った時期だったような気がする。イチローさんが安打記録を打ち立てたのも21世紀初頭。つまり、意外な者の意外な活躍がそれまでのMBLの歴史を塗り替えた次期。つまり、やはり、興行に於ける集団スポーツは、チーム力なんだと思う。イチローさんもそれまでの怪物な打撃手とは言えない。チームが勝つ為にこまめな動きをする選手。
さて、
現在は二刀◯とかもてはやしているが、弱小のチームならいざ知らず、優勝を争うチームだと、興行を下げてまで個人の成績は取り立ててもらえないと思う。
そうでなければ無理がある。
何しろ、『勝てば官軍だ』だが。少なくとも、短い間なら、活躍も出来るし、派手にもふるまえる。しかし、興行として、果たしてレジェンドになれるのだろうか?
また
野球だけで考えても、スポーツ全般では、これからの興行の継続は難しい。他のスポーツが入ると、MBLは横ばいか右肩下がりの時代になったと思う。
そもそも、日本人が大リーグの勝ち負けになぜ一喜一憂しなけりゃならんのだ。
2011年11月11日公開ってイチローさんの活躍を予想していたのかなぁ♥?まさかね。
余り表には出て来ない実力のあるスポーツ選手
谷亮◯
中田英◯
千代◯富士
まだ、まだ、沢山いるよね。
柏原竜◯さんとかね。
データは裏切らない
悪くない映画だよ。フィクションに近いからかな。まあ、ある意味、普通。
"データ野球" 革命
Netflixで鑑賞(吹替)。
原作(マネー・ボール)は未読。
野球(と云うかスポーツ全般)に疎いのでルールはさっぱりだしメジャーリーグのチーム名等よく知らずに観た。
先駆者ビリーが苦悩しつつ、古い考えの野球界に痛烈な革命を起こす様が痛快。ドラマティックな実話に感動した。
ピーターとの間に醸し出されるバディ感が良く、ラストでビリーの背中を押したピーターの優しさにグッと来た。
個人的にクリス・プラット演じる選手の物語が観てみたかった。20連勝がかかった試合の終盤、逆転の一打を放つシーンが痛快なだけに、作劇上視点がブレるのは承知の上で、この選手が掘り下げられていればな、と感じた。
[以降の鑑賞記録]
2025/07/02:テレビ大阪「シネマクラブ」(録画)
※修正(2025/07/02)
スカウトマン
当時としては斬新だったんだろうな。
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金無し球団アスレチックスのGMのブラピはピーターと出会う。
彼は独自にセイバーメトリクスのような理論を持っていた。
さっそく彼を雇い、出塁率重視のチーム構成とし、見事プレーオフ進出。
そこで敗れて、世間は統計学に否定的な見方をする。
でもレッドソックスのオーナーは彼を認め、大金でオファーを出す。
しかしブラピは断り、アスレチックスで2年後またプレーオフ進出。
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史実をもとにした映画みたい。
今ではメジャーでは当たり前のセイバーメトリクスも、
当時としては斬新で、それで強いチームを作る余地があったんやろうな。
日本の野球も左右病とかバント偏重でなく、もっとこういう見方が必要。
戦略の常識は日々進化
貧乏メジャー球団のGMが、斬新な指標を基にチーム作りに挑む物語。
ブラッド・ピット主演する実話を基にした作品ですね。今では、常識になっているセイバーメトリクスを本格的に導入した逸話を中心に描きます。
周囲、特に自チーム内との軋轢、そして軌道に乗らないチームに癇癪を爆発させる主人公。
成功のカタルシスや心地よさよりは、成功迄の息苦しさを中心に描きます。
そこから20連勝に繋がることでカタルシスを得られる展開なのですが、その転機の描き方が中途半端で、カタルシスを感じ難かったのが残念。
転機は分かるんですよ。でも、その描き方が不十分なので、メリハリなく感じてします。その結果、いつの間にか20連勝が始まっている印象となってしまいました。
例えば、ミーティングでの鼓舞を契機として描くとか・・・
例えば、監督との激論・和解を契機として描くとか・・・
例えば、一人の選手(例えばスコット・ハッテバーグ)にフューチャーして、出場機会をえられない苦しみをしっかりと描写し・・・出場し始めての活躍を契機として描くとか・・・
事実を基にしているので難しいとは思いますが、もう一工夫が欲しいと思います。
この作品を鑑賞して比較してしまうのは、メジャーリーグ。フィクション作品ではありますが、基本プロットは同じ。弱小チームが前半苦労して、後半巻き返しを図るストーリー。この作品は、オーナーというラスボスがしっかりといて、逆襲の契機となるミーティングがしっかりと描かれているので、後半の快進撃にとてもカタルシスを感じることが出来ました。
この作品も、そんなカタルシスを感じることが出来たら、評価はもっと上がったのかもしれませんね。
私的評価は普通にしました。
貧者の野球理論で旋風を巻き起こした野球チームの一場の夢
1 映画の背景
野球の本場・米国メジャーリーグで、貧乏球団のオークランド・アスレチックスは2000年代初頭、ヤンキースなど金満球団をよそに勝ちまくって旋風を巻き起こした。この実話を基にした、痛快なスポーツ成功譚が本作である。
チーム編成を行うのはGMだが、いい選手を集めるには巨額のカネがかかる。いかんせん、このチームにはカネがない。どうすればいいか?そこで導入したのが「セイバーメトリクス」と呼ばれる野球に統計学を導入した方法論だった。
野球選手は野手なら打って点を取ること、投手なら投げて点を取られないことが評価の基本になるが、それをデータ化したさまざまな評価の尺度が年俸の上下を決定していく。例えば本塁打数、打率、打点、勝利数、防御率等々。
ところがアスレチックスは当時、さほど重視されていなかった出塁率、長打率、与四球率の低さ等を重視することとし、打点や盗塁、防御率、勝利数などの評価を軽くすることにした。根拠にあるのが統計データである。
他球団が重視する尺度Aとは違う尺度Bで評価すると、Aによっては低評価の選手もBによって高評価となり得る。したがって貧乏球団でも低年俸で優秀な選手を集められるということになる。要は埋もれている才能を発掘して、活躍させるという「貧者の野球理論」がアスレチックスの方法論だった。
2 作品の面白さ
この方法論で、他球団からお払い箱になった選手を獲得する過程が面白い。選手宅に突然押しかけ、予想外の契約をオファーすると、野球人生を諦めていた選手は家族と抱擁し合って喜ぶ。アンダースローの投手は、「メジャーで投げる機会を与えて貰って大変な名誉」と感激する。この選手集めの面白さが一つ。
それ以前に、他チームにトレード交渉に出かけたGMは、選手ではなく、この方法論を教えてくれた他の球団職員を獲得してくるというのも愉快だ。
次に面白いのが、チーム内での古い方法論者たちとの対立である。20~30年のキャリアを持つスカウトは「俺たちの仕事を無視するのか。ふぁっくゆー」とGMを罵倒し、即座にクビになるw
監督も「一般的にはボロい」選手を起用せず、「一般的にはそれよりマシな」選手ばかり使って負け続ける。しょうがないからGMはそのマシな選手をトレードで出して、無理やりボロい選手を起用させるように仕向ける。すると途端に連勝街道を突っ走り始め、20連勝という球史に残る成績を残すのである。
このトレード戦略がかなり巧妙で、欲しい選手を獲るために、その選手を欲しがっているチームに同ポジションの自チーム選手を押し付けて、前記選手にお呼びが掛からないようにした上で、おもむろに買い叩くのが笑える。
映画のハイライトがこの20連勝で、結局、ワールドシリーズどころかリーグ優勝も出来ないで終わるのが、ややシュンとしてしまうところか。
3 成功の夢の後…
アスレチックスの方法論の弱点は短期決戦に弱いところにあり、レギュラーシーズンでは勝利数が多いものの、ポストシーズンではからっきし。だからこの時期は地区優勝どまりで、リーグ優勝、ワールドシリーズにはとんと無縁という状態にとどまった。
また、貧者の野球理論は金満球団が同じことを始めた途端、通用しなくなってしまう。他球団が見向きもしなかった選手だから安かったのに、その選手に金満球団が目をつけて、年俸が上がったら貧者には手が出せなくなるからだ。
その実例がレッドソックスで、貧者の野球理論を使った金満球団はベーブの呪いを解き、2004年のワールドシリーズ・チャンピオンになった。
成績不振に陥ったアスレチックスは、2010年代には従来軽視していたバントや盗塁を重視した補強を行うなど、方法論にも修正が加えられているようだ。
2023年には全30球団中、最低勝率に止まり、2年後にはラスベガスへの移転がほぼ決まっている。
この映画は2012年のアカデミー賞で6部門に、ゴールデングローブ賞で4部門にノミネートされたが、何一つ賞は獲れなかった。アスレチックスがワールドシリーズで勝てていたら、結果は違っていただろう。残念ながら一場の夢だったのである。
2度目の鑑賞
実は、約10年前に、劇場で観たときは、あまり
よくわからなかった。
今となればよくわかる。弱く、金もない
アスレチックス。ビリーは、元選手でGM
ある時インディアンズでデーターで選手を見るピーターと出会い。相棒にして、再建していく。
ビリーは、「人は野球に夢を見るんだ」と言ってたなあ。やる気のない選手のデーターを屈指して
ビリーは、勝ち進む。彼は自身では、試合は見ない。
ブラッドピットの寂しさも感じる。
ソーダーバーグが監督する予定だったね。
ようやく理解できたな。
選手が実力を発揮できる勝利を買う作戦!
パッとしない割には
最後まで見れたのでまあまあ だったんじゃないかと思った。 この監督は人物アップが非常に多く 演出としては 分かりやすかった。ブラッドピットの魅力で全面的に押していったのが良かったように思った。 悪かったのは1つ1つのドラマが昇華してないというか ドラマになりきれてなくて 「こういうエピソードがありました」 って感じで進んじゃってる点かな。あと、どこが クライマックスなのかわからない。 一応連勝していくところあたりだと思うんだけど、 やったー!来たっー!ていう感じが出てない。・・・ 少しずつ 手ごたえが出てきて 選手たちのモチベーションが上がっていくシーンなんかあれば良かったと思った。野球選手ってのは基本、監督が好きになって監督を胴上げしたいっていう気持ちが高まってチームがまとまっていくもんだと思うけど監督に全然スポットライトが当たってないもんだからその盛り上げができてなかったんじゃないかな。てか、初めから映画化するのが難しい原作だったような気がする。その後のシーンがまたやたらにダラダラ 長い。 何を伝えたいのか絞りきれていないピンボケ みたいな映画だと思った。
統計学を基にオールスター級の選手を放出して、他球団のお荷物的な選手...
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