「リアル「もしドラ」?苦肉の策?ブラピがよかったです。」マネーボール Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
リアル「もしドラ」?苦肉の策?ブラピがよかったです。
マネーボール理論かどうか知らないけど、昔レッドソックスが松坂と一緒に岡島をとった時に、三振数÷四球数みたいな式を使っていたのを思い出した。
よく使う式なのかもしれないけど、当時は聞いたことがなかったので、メジャーにはすごいこと考える人がいると感心した。
私はマネーボール理論というものを知らないのですが、本格派の一番がとれないのなら、本格派の二番手、三番手とってもまず勝てないのは明白で、それなら苦肉の策として、邪道の一番とろうとするのは当然なのでは?昔よく近鉄がやっていたような気がする。
ただ、それをスカウトにやらせようとすると、邪道ぶりに目がくらんでうまくいかないから、リスクはあるけど、きっちり理論的に、数字で判断してとろうということになったのだと思います。
ドラッカー理論だと、組織は人の強みを伸ばし、弱みを中和するものだから、邪道の一番の人達でも、うまく組み合わせれば、本格派一番の人チームに勝てることになる。
そして新しい価値を創造するという意味では、イノベーションと言えなくもない。
ただ、統計は昨日と今日と明日の環境がまったく同じでなければならない。
その前提そのものが崩れてしまうと、まったく意味がなくなってしまうのと、数字化できない部分の方が圧倒的に多くて、本当はそっちの方を中心に管理しなければならないのでは?というところが疑問でした。
でも、野球は夢を売る商売、どっかの国のプロ野球みたいに、金、金、金と言っていれば、結局見ている方も、応援しても儲からないし損するだけ、勝手に自分達でやってくださいということになる。
お金でなくて、統計で勝とうとするチームがあっていいし、そういうチームがなければプロ野球は存在する意味ないような気がしました。
内容的にはブラット・ピットがよかった。
でも地味な映画だから主人公まで地味にはできないのかもしれないけど、いい男すぎてちょっと違和感が・・・・。