「GMの視点に徹した冷静さ」マネーボール αさんの映画レビュー(感想・評価)
GMの視点に徹した冷静さ
野球には興味ゼロな自分ですが、楽しめました。
まあ、野球そのものを描く映画ではないですからね。
マネーボール理論によってチームが強くなっていったという点も、あんまり実際のゲームでは見せません。
そこはあくまで主人公であるGMの視点に徹していていいなと思いました。作り手側の冷静さが伝わってきました。安易に感動的なスポーツ映画の要素をいれてない。
まあ、スポーツが感動するのはわかります。自分も野球以外で好きなスポーツありますし。でも、この映画はそういう話ではないので、これでよかったと思います。
製作スタッフなど作品背景に「ソーシャル・ネットワーク」と共通点が多いので、やはりどうしても比較してしまいますが……今まで誰もやらなかったことをやり通そうという主人公の苦労を描いている点は似ているけれど、「ソーシャル~」のザッカーバーグほど天才でもなく(むしろ野球選手になれなかった挫折者)、困ったちゃんでもなく。そういう点で共感も得やすいかな。
ブラピの演技も深みがあっていいですね。思い悩んでいるところとか。
「ソーシャル~」ほど圧倒されるものがないですが、それでも俳優、脚本まわりでアカデミー賞に少しからんできそうですね。
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