「映画としては結構好き。でもマネーボール理論は好きじゃない。」マネーボール green condomさんの映画レビュー(感想・評価)
映画としては結構好き。でもマネーボール理論は好きじゃない。
この映画は、もっと野球そのものを写す映画かと思っていましたが、とある野球チームのGMを描く為の物語でした。まぁ、それはそれで良かったんですけどね。
とある貧乏球団を、全く新しい理論でお金が無くても勝てるチームを作ろうとするんですが、周りからは理解されず、しかも中々勝てず、それでも信じた事を貫き通すGMさんの苦悩や葛藤を、ブラピが見事に演じています。プラピが一人で車の中で考え事をしているシーンなんか見ていると、「うわぁ、めっちゃイライラしてるのが、伝わってくるわぁ」って思わず魅入っちゃいました。
それと唯一のブラピの味方役のジョナヒルの演技も良かったですね。口を半開きにする演技とか、結構好きですw
ただこの映画の褒めるべき所は、役者の方ばかりで、内容の方はちょっと不満店があります。
というのは、GMの事ばかりを描いてしまっている為に、マネーボール理論により、チームが強くなっていく過程の描き方が、凄く希薄になってしまっています。せっかくそんな新しい理論を使って、チームが強くなっていくのに、(今現在は新しく無いですけどね)その部分を削ってしまっているのは凄く勿体無かったように思いますね。まぁ多分編集の問題のような気がしますが。
でもまぁ、そういう不満点がありながらも、結構楽しめました。しかしこれ、野球好きな人じゃないと楽しめない気もします。多分、僕が4点という高得点を付けたのも、野球好きだからであって、野球好きじゃなければ、3点だったと思いますね。
それと最後にひとつだけ言いたい。
映画は好きだったけど、マネーボール理論は好かん。確かに勝てるかも知れないが、野球をつまらなくする気がする。
俺って考え方古いのかなぁ。