オカンの嫁入りのレビュー・感想・評価
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【”私の人生を私らしく生きる事。”ワンシーンを除いて母が娘を、娘が母を思う姿をコミカル要素を絡ませ描いた作品。W主演のお二人は勿論、桐谷健太、國村隼が良き味を出しています。】
■ある日の深夜、母・陽子(大竹しのぶ)が酔っぱらって金髪のリーゼントの若い男・研二(桐谷健太)を連れて帰って来た。 「この人と結婚することにしたから」と言われた娘の月子(宮崎あおい)は、あまりに突然のことに戸惑い、家を飛び出してしまう。 大家のサク(絵沢萠子)らのとりなしなどで、月子の気持ちは和らいでいくが…。 ◆感想<Caution! 内容に触れています。> ・宮崎あおいさんや、大竹しのぶさん、そして脇を固める桐谷健太、絵沢萠子、國村隼ら演技派俳優の存在感が良い。 ・母の突然の歳の差婚の宣言に困惑する月子(宮崎あおい)。 ー だが、後半明らかになる母の想い。”白無垢を着て見たかったんや・・。” ■今作のキーパーソンである研二を演じる桐谷健太の善性溢れる男の造形が良い。金髪リーゼントにした理由や、月子の遠慮して、家では眠らない姿。(で、庭で寝ている。) ・月子も会社で、薄気味の悪い仕事は出来ると言われている妻子持ちの男から、非道なる行いを受け、会社に行けなくなる姿。 ー 列車に乗れない彼女の姿・・。- <今作は、密かに病を抱えていた母・陽子(大竹しのぶ)が見た目はともかく、善性溢れる男と出会って、残り少ない人生を自分らしく生きたいと願う姿と共に、それを許容して行く娘の姿が印象的な作品である。 この作品を支えている桐谷健太、絵沢萠子、國村隼らの演技も、この作品に温かみを与えている作品である。>
あたり前にある日常がずっとあるとは限らない。 今ある時間を共に大切...
あたり前にある日常がずっとあるとは限らない。 今ある時間を共に大切に過ごしたい。 そんな風に思う映画。 親子2人、共に乗り越え前進していく姿は心温まる。 すごく自然で本当の親子のようだった。2人を支える周囲の人々も良かった。 大竹しのぶがすごく可愛らしかったです。
突然若い金髪男を連れてきて結婚するという母。娘、月子(宮崎あおい)...
突然若い金髪男を連れてきて結婚するという母。娘、月子(宮崎あおい)の混乱ぶりが面白い。しかしこの月子には抱えている大きなトラウマがあった。このトラウマ事件がなかなか衝撃でこの先どうなっていくのかドキドキした。 しかし母親への理不尽な反抗あたりからどうも雲行きが…そして話は定番のお涙頂戴モードに。それならそれで最後までいってほしかったがそうはならず。ちょっと中途半端。 宮崎あおいがひたすら可愛い。こんな娘がいる家に若い男を連れてくる時点で間違っていると思います(笑) J:COM
大阪の下町
何よりも良かったのは、大阪の長屋風な住まい。鬱陶しさもあるかもしれませんが、いいですよね。私も板橋の生まれなので、こういう下町のノリで育ちました。けんちゃん、いい男じゃないですか。國村隼もいい味出してた。疲れた日にほっこりできた作品です。
日常の中で起きる、非日常な出来事たち
前半はなんて起伏のない映画なんだろうと思ったが、後半からは引き込まれた。桐谷健太の素顔が見えていく筋書きは心に響く。宮崎あおいは熱演。この人がいないと成立しない映画かも。
☆☆☆★★ ※ 鑑賞直後のメモから 冒頭のクレーン撮影が魅力的。格...
☆☆☆★★ ※ 鑑賞直後のメモから 冒頭のクレーン撮影が魅力的。格子戸を通って散歩に行く場面は。まるで溝口健二の『浪華悲歌』や、『祇園の姉妹』『祇園囃子』の舞台の様だなあ〜と感慨に浸る。 すると、画面にいきなり溝口健二の『雨月物語』が映った時は本当に驚いた。 やはり意識的な演出だったのだろうか?でも舞台は、溝口が得意にし描いていた京都祇園界隈ではなく大阪。(詳しい位置関係は、都内在住なので分からない) 突然母親が若い男と「結婚する!」と宣言し周囲が慌てる。 終始不機嫌な顔で画面に現れる宮崎あおい。映画の中の殆どでそんな顔をする。 宮崎ますみと言えば、笑顔の可愛さが持ち味なのだが。映画の中ではそれを最後まで封印し、終盤で一気に表情が変わる。その違いを演じさせるのが演出上の狙いでもあったと思う。 母親役の大竹しのぶと宮崎あおい。 この母親にしてこの娘あり…とゆう。似てない様に見えながらも、やはりその血は争えない関係。 面白かったのは、この母娘の2人を取り巻く人達。 大竹しのぶと結婚する若い男には桐谷健太。 大家さん役の絵沢萌子。 それに、以前大竹しのぶにプロポーズしながらも振られた経験を持つ。整形外科の医師の國村隼。 この3人を加えたアンサンブルがとても良かった。 この母娘共に問題を抱えていながらも、暗くなる訳でもなしに、お互いがお互いをきっちりと見守っている。その関係が実に好ましい。 題材的には暗くなりがちなのをカラッと処理しているからこそ、観ていても救われる。 ところでこのラストは?…ひょっとして《或る意味》とんでもない程の大どんでん返しだったの、かも知れない…と、観終わって暫くしてから思えて来た。 どうだったのだろう?人によっては様々な解釈が出来る秀逸なラストだったのではなかろうか。 世評は「2時間ドラマで充分…」との言われ方をしている様ですが。確かにその様な意見も分からないでは無いが、この作品の本当の面白さは、このラストシーンにこそあるのでは? 考えれば考える程に、数多くの解釈が可能なスリリングさがある。 あの朝、父親の写真は果たしてあったっけ? もっと注意深く見るべきだったと後悔している。 因みに、酒井家の母親の友近が友情出演しています。 2010年9月4日 TOHOシネマズ西新井/スクリーン8
月子が電車に乗れなくなったという設定がおかしい。 痴漢にあったとか...
月子が電車に乗れなくなったという設定がおかしい。 痴漢にあったとかならまだ納得できるけど 会社にいく手段の電車にそこまで恐怖する? まだ自転車とかのほうが納得できる。
お京阪沿線、京都の設定ちゃうの?
みんな大阪弁が上手で安心 オカンが死ぬフラグは40分過ぎにみえたけど 娘のパニック障害は予想出来へんかった 春やすこが肥えてて馬場園梓かと思った 絵沢萠子が効いてる 西川美和かタナダユキかと思ったら呉美保とは
もう少し人間模様をしっかり描いてほしかった
決して悪い映画ではないが、脚本が少し物足りない印象を受けるのと、演者に頼り過ぎかなという印象を受けました。ラストの白無垢のシーンもとっても感動的なシーンだと思うんですが、感情移入しづらいというかそこに至るまで描写に感銘する箇所が少なく、最後まで話に引き込まれることはなかったかな。
オカンが嫁入りする話。
総合:61点 ストーリー:40点 キャスト:60点 演出:60点 ビジュアル:70点 音楽:75点 呉美保3作品目。大竹しのぶ・宮崎あおい 初共演作。 病気がキッカケで親子が繋がるお涙頂戴な作品は多いけど、そこに母親の結婚をぶち込むのは斬新。まあ監督もそれが分かっててぶち込んだのかも。呉美保監督にしては駄作。 ⚠️以降ネタバレ有り⚠️ 母の陽子(大竹しのぶ)が突然元板前見た目ふんわりヤンキー(けんちゃん)と結婚すると言い出すが、娘の月子(宮崎あおい)が受け止められない話。 会社の人にストーカーされ男性に不信感を持ち、電車に恐怖を感じる月子とそれを気にかける母。母は実は体をガンに蝕まれ、余命1年であったにも関わらず、治療ではなく今まで通りの生活をする道を選んでいた。 ラストのメガネを探すシーンは何気ないことが幸せななんだなあと。 まさかつるかめつるかめで一歩踏み出せるとは。 黒パグなのにハチ。
風は冷たい:陽は暖かい
主人公の宮崎あおいが、酔っ払ったまま廊下で寝込んだ母親を、ゼェゼェ言いながらコタツまで引っ張っている—— 映画冒頭のシーンで、大竹しのぶに本気でイラッとしてしまった。だってあのオカンの感じ、うちの親父が酔っ払った時にそっくりだったんだもの(笑)。 この映画、飯を食べたりクダを撒いたり、ほんわかしてて少し笑える、フツーの日常を見せるのが巧い。 特に幾度も登場する、食卓を皆で囲むシーンが印象に残る(タラノメの天ぷら、旨そうだったなあ)。 主演の2人はやっぱりほんわかした役が良く似合うが、脇を固めるキャストも素敵だ。飄々としてるが優しい國村隼、家族みたいにお節介な絵沢萌子、暑苦しいが実直な桐谷健太……(特に桐谷健太は『BECK』に続いての好演)。 なんだか皆、気の置けない人ばかり。暖かい感じが良いですね。 だからだろう。 元居た場所が暖かいほど寒さは厳しく感じる。 毎日文句を言い合ったり一緒に笑ったりしていた人が、もうすぐ死んでしまうという。 悲しい、怖い、無性に腹が立つ、叫びたい、喋りたくない、とにかく、訳が分からない。 身内が死にかけている事を知るというシーンはこれまでも色んな映画でさんざん目にしてきた。だが“その時”の感覚まで伝わってきた映画は、少なくとも僕が今まで観てきた映画の中では稀だった。 なんでもない日常を丹念に暖かく描いた事が、突然差し込む“死”の影に強烈なコントラストを与えるのだろうか。あるいは単に、あのオカンが少し自分の親父に似ていたせいか(親父は存命ですが)。 とにかく他人事とは思えないくらいに悲しくなってしまったのだ。 人間てのは贅沢なもんで、どんな幸せにもいつの間にか慣れて、それが当たり前だと感じるようになってしまう。何でもない日常が、親しい人がすぐ傍に居てくれることが、本当はどれだけ幸福なことなのか。それをこの映画は暫しの間思い出させてくれる。 改札口で立ちすくむ娘を無言で見守るオカン。 心の呟きを見透かしたかのように、「つるかめつるかめ」と笑い掛けるオカン。 酒癖は悪いし、身勝手だし、不器用だし……だけど自分の事を心の底から心配してくれてる。 そんな人間、この広くて薄ら寒い世界にいったい何人居るだろうか。 映画の中では、季節はどうやら初春のようだ。 風はまだ冷たいが、そのぶん陽射しの暖かさを実感できる季節。 この映画にぴったりだと思った。 <2010/9/20鑑賞>
笑いました.....途中、考えさせられるシーンも多かったけど...。
まず、人間関係が複雑すぎて分りづらいです! お母さんの陽子と月子は、大阪の下町で暮らしている。 どうやら、父親は月子が生まれる前に亡くなったらしい。 冒頭に金髪の若い男と泥酔状態で深夜に帰宅.....そんな駄目な母親と思えば、そんなことはない....次の日、大家さんに嫌味を言われ、仲が悪いかと思えば、ものすごくいい関係....。 母親が勤めている医院の先生も父親に見えるほど仲がいい...。 一回り以上若い金髪リーゼントの男と結婚すると言い出す母親.... 反対する娘とのやり取り.....娘はいい年して何故働いていないかと思っていたら.... まぁ、だらだらとストーリーが流れ....最後に悲しいシーンの前に幸せいっぱいで終了.....物足りないような.....でも、これで良かったような....途中、色々と深刻なシーンも交えながら......。 大竹しのぶ.....そのまんまって感じで嵌り役! 宮崎あおい.....ほのぼの...これまた、いい感じでした。 桐谷健太.....満面の笑顔が最高! 國村隼 ....いつも渋くて、暖かい....いい味出してます!
あったかく、くすっと笑える作品
試写で観ましたが、レビュー忘れてました。 本当なら「お涙頂戴」なストーリーですが、 清々しく、じんとさせて笑える作品です。 宮崎あおいが、ニートになった理由での 駐輪場のシーンは、観ていて一緒に怖くなった。 宮崎の母への反発すらも、可愛らしくてよし! 大竹しのぶって、あんな感じの人では?と 思えるくらい、ハマってました。 脇の、國村、絵沢、桐谷と キャストが、みんなよかったです。 個人的にですが、 大竹の花嫁シーンでの、宮崎の台詞。 「おかあちゃん、きれい。…でも笑えるで」 と、なってもいいような。(失礼かw) あったかい気持ちになるし、 泣いてください的な作品ではないので 個人的には好きな映画ですが、 正直、大画面鑑賞でなくてもよいかと思います。
なるほど 爆笑の太田の言ってた「白無垢」とは、この事か
「単純」ってのは良い意味でも含みます 見る者に ・どういう感情を抱くのか ・抱く感情の深さ 選択させる間(ま)を与えてくれてる作りには好感が持てました 月子のトラウマシーンは、スパイスの為?かと思いましたが あまり必要じゃないと思いました 國村隼さんが良かったです
暮らすということ
とても素敵な映画でした。 人には衣食住が必ず必要で、それがとても丁寧に淡々と描かれていました。 劇中でも描写がありましたが、春を待つ、まだ冬の肌寒い凛とした朝のような とても清々しい、とても温かい映画です。 登場人物もみんな良いです。役柄もキャスティングも。
常套すぎて新鮮味がない
仲のいい母娘。突然転がり込んだ男に母を取られそうになり、愛犬にまでちょっかいを出す。図々しいが憎めない。やがて、母の健康上の問題が浮上する。自由奔放な母に大竹しのぶ、母と男に翻弄される娘に宮崎あおいというダブル主演。 ハマりすぎである。話の展開も含め常套すぎて新鮮味がない。 娘・月子の暗い過去を絡めて、話に幅を持たせようとしたのはいいが、月子の精神状態をカメラの焦点をぼかしたりスローモーションを挿入する技法で表現するのは安易だ。なんのために演技派の宮崎あおいを起用したのか、もったいない。 大阪の下町の雰囲気を出すべく、主役以外は関西出身の役者を揃えたのは評価できる。大竹もいっとき、関西の芸人と暮らしていたし、雰囲気は申し分ない。 一本の映画として悪くはないのだが、なんのサプライズもなく物足りない。大竹しのぶの花嫁姿が“それ”だと言われればそれまでだが・・・。 本筋よりも、美味そうな食べ物に目が引かれた。それと、パグ犬のハチが可愛かった。
結末がそっちの方向にいかなかったから良かった。
宮崎あおいファンなので、観に行きました。 事前情報はほぼないまま観に行き、 最近お決まりの、「そうやって涙を誘うの?」な映画だと醒めましたが、 終わり方は、さりげなく終わってくれました。 綺麗な終わり方です。 母と娘の阿吽の呼吸というか、 家族の絆というのか、 そういうものにグッと来て、ほろりと涙しました。 さりげない伏線の張り方が心地好いです。 最近のエンタメムービー好きには物足りない展開かもしれないけれど、 こういうまったりとした空気感は好き。 でも、宮崎あおい演じる月子の過去のトラウマシーンは、 まさにトラウマ、怖過ぎます。 終わり方がとても好き。 良いです、この映画。
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