オカンの嫁入りのレビュー・感想・評価
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あんな下町に憧れる
あんなにかわいい宮崎あおいちゃんよりも可愛くみえてくる素敵なオカン。
キャストは大竹しのぶさん以外考えられません。
大竹しのぶさんの演技が本当に好きで(ちょっとした表情や間まで素敵)、あと制作発表や舞台挨拶も好きでw、
とにかく日本一の女優さんだと思います。
役と普段とのギャップからこの人本当はどんな人なんだろうと気になってしまう大竹さんですが、
陽子さんは普段の大竹さんのような女としても魅力的なお母さんでした。
ストーリーとしてはオカンが急に金髪の男を連れてきて再婚宣言っていうところ以外
目新しいようなものではないし食傷気味の病気で先が短いって設定もあるのですが、
安っぽいお涙頂戴にならないのは役者さん達の力量だと思います。
陽子月子親子だけでなくオカンの恋人ケンちゃんも、父親のような先生もお隣りのサクちゃんも、あの町の人達はほんとに魅力的な人達なのです。
ご近所さんと心の距離まであんなに近いなんてなんて素敵なんだろう。
特にサクちゃんの「あんたにとって月子はなんや?私はなんや?」が印象に残ってます。
月子が心の中でつるかめを唱えて陽子が月子の耳元でつるかめを言うシーンはああ親子だなあって、胸がいっぱいになりました。(そして乗れた時は一緒にやったーって気持ちに。)
母と私にもこんな風に同じこと考えてる時があるのかなって考えて更に泣けましたw
タイトルからもう既にわかってたんですがわかっててもやっぱり泣けてしまいますw
オカンの白無垢姿
劇場で観たのですが、オカンの白無垢姿に「ぷっ」とふき出した人がいて
自分もちょっと笑って雰囲気が台無しだったのを覚えていますw
それはどうでもいいとして、内容はなかなかでした。
正直癌とかの設定はいるんだったんだろうか、
オカンを病気にしないと感動はできなかったんだろうか?
オカンを病気にしないと娘はオカンの気持ちに気付けなかったんだろうか?
という気持ちにもなりましたが…。
最近、余命いくばもない~と言う話が多いので敏感になっているだけかもしれませんね。
いや、単純に仲良しの親子で微笑ましかったから死なれるのがいやなだけかもw
ほのぼのとした、よい映画でした。
風は冷たい:陽は暖かい
主人公の宮崎あおいが、酔っ払ったまま廊下で寝込んだ母親を、ゼェゼェ言いながらコタツまで引っ張っている——
映画冒頭のシーンで、大竹しのぶに本気でイラッとしてしまった。だってあのオカンの感じ、うちの親父が酔っ払った時にそっくりだったんだもの(笑)。
この映画、飯を食べたりクダを撒いたり、ほんわかしてて少し笑える、フツーの日常を見せるのが巧い。
特に幾度も登場する、食卓を皆で囲むシーンが印象に残る(タラノメの天ぷら、旨そうだったなあ)。
主演の2人はやっぱりほんわかした役が良く似合うが、脇を固めるキャストも素敵だ。飄々としてるが優しい國村隼、家族みたいにお節介な絵沢萌子、暑苦しいが実直な桐谷健太……(特に桐谷健太は『BECK』に続いての好演)。
なんだか皆、気の置けない人ばかり。暖かい感じが良いですね。
だからだろう。
元居た場所が暖かいほど寒さは厳しく感じる。
毎日文句を言い合ったり一緒に笑ったりしていた人が、もうすぐ死んでしまうという。
悲しい、怖い、無性に腹が立つ、叫びたい、喋りたくない、とにかく、訳が分からない。
身内が死にかけている事を知るというシーンはこれまでも色んな映画でさんざん目にしてきた。だが“その時”の感覚まで伝わってきた映画は、少なくとも僕が今まで観てきた映画の中では稀だった。
なんでもない日常を丹念に暖かく描いた事が、突然差し込む“死”の影に強烈なコントラストを与えるのだろうか。あるいは単に、あのオカンが少し自分の親父に似ていたせいか(親父は存命ですが)。
とにかく他人事とは思えないくらいに悲しくなってしまったのだ。
人間てのは贅沢なもんで、どんな幸せにもいつの間にか慣れて、それが当たり前だと感じるようになってしまう。何でもない日常が、親しい人がすぐ傍に居てくれることが、本当はどれだけ幸福なことなのか。それをこの映画は暫しの間思い出させてくれる。
改札口で立ちすくむ娘を無言で見守るオカン。
心の呟きを見透かしたかのように、「つるかめつるかめ」と笑い掛けるオカン。
酒癖は悪いし、身勝手だし、不器用だし……だけど自分の事を心の底から心配してくれてる。
そんな人間、この広くて薄ら寒い世界にいったい何人居るだろうか。
映画の中では、季節はどうやら初春のようだ。
風はまだ冷たいが、そのぶん陽射しの暖かさを実感できる季節。
この映画にぴったりだと思った。
<2010/9/20鑑賞>
笑いました.....途中、考えさせられるシーンも多かったけど...。
まず、人間関係が複雑すぎて分りづらいです!
お母さんの陽子と月子は、大阪の下町で暮らしている。
どうやら、父親は月子が生まれる前に亡くなったらしい。
冒頭に金髪の若い男と泥酔状態で深夜に帰宅.....そんな駄目な母親と思えば、そんなことはない....次の日、大家さんに嫌味を言われ、仲が悪いかと思えば、ものすごくいい関係....。
母親が勤めている医院の先生も父親に見えるほど仲がいい...。
一回り以上若い金髪リーゼントの男と結婚すると言い出す母親....
反対する娘とのやり取り.....娘はいい年して何故働いていないかと思っていたら....
まぁ、だらだらとストーリーが流れ....最後に悲しいシーンの前に幸せいっぱいで終了.....物足りないような.....でも、これで良かったような....途中、色々と深刻なシーンも交えながら......。
大竹しのぶ.....そのまんまって感じで嵌り役!
宮崎あおい.....ほのぼの...これまた、いい感じでした。
桐谷健太.....満面の笑顔が最高!
國村隼 ....いつも渋くて、暖かい....いい味出してます!
あったかく、くすっと笑える作品
試写で観ましたが、レビュー忘れてました。
本当なら「お涙頂戴」なストーリーですが、
清々しく、じんとさせて笑える作品です。
宮崎あおいが、ニートになった理由での
駐輪場のシーンは、観ていて一緒に怖くなった。
宮崎の母への反発すらも、可愛らしくてよし!
大竹しのぶって、あんな感じの人では?と
思えるくらい、ハマってました。
脇の、國村、絵沢、桐谷と
キャストが、みんなよかったです。
個人的にですが、
大竹の花嫁シーンでの、宮崎の台詞。
「おかあちゃん、きれい。…でも笑えるで」
と、なってもいいような。(失礼かw)
あったかい気持ちになるし、
泣いてください的な作品ではないので
個人的には好きな映画ですが、
正直、大画面鑑賞でなくてもよいかと思います。
サクちゃん最高。
これを観た日は「BECK」も観たので、桐谷健太祭りだった^^;
呉監督の作品は「酒井家のしあわせ」を観てまずまずだった
ので期待していたが、今回もしっかりとツボを押えてきた。
淡々とした笑いでアッサリと描かれていく母娘の話なのだが、
いきなり金髪の男を連れ帰り、このヒトと結婚します!なんて
そりゃ誰でもビックリしますわな~^^;
なんだろう、この母娘が住んでいる長屋?のような住まいが
とてもいい感じ。隣家には大家のサクちゃんが住んでいて、
なにかとこの母娘の世話を焼いている。演じる絵沢萠子の
自然なオバちゃん演技。今作は大竹しのぶと宮崎あおいの
共演が話題視されているが、私にはこのサクちゃんをおいて
この親子は成り立たない。助演賞を差し上げたいくらいだ。
煮物をもって縁側から上がってくる仕草、こたつと一体化し、
チラシ折りから編み物、みかん、グチ説教もすべてこたつで
こなす彼女^^;その存在感は、見事としか言いようがない。
絶対いるいる、このオバハン!と思う要素が揃いすぎている。
雑然とした部屋の散らかり具合も今作の魅力のひとつで、
ヒトが住んでいる、いろんなヒトが出入りする様子が伺える。
久しぶりに人間の匂いがする作品を観られた気がする。
さて、それにしても大竹しのぶ。相変らずキャンキャンと若い^^;
宮崎あおいと母娘というより姉妹のようにやりとりしていても
違和感がない。時に可愛く時に繊細で、後半はほぼ彼女の
表情のみでこちらは泣かされる。白無垢の演技は必見だ(汗)
ここでふと思ったのが、やはり女性監督。女性を決して綺麗に
撮ろうとしていない。年齢による皺もたるみもすべてさらして、
なお且つ満面の笑みで「しあわせよ♪」と言い放つ母の真意。
そこを理解したとたんに、あぁそうだったのか…とまた感動。
なにを於いても娘のこれからを想う母の祈りが、自身が例と
なって彼女に懸命に訴えているわけだ。幸せになるのよ!と。
はじめ、娘が抱えるトラウマを描く必要があるのかと思った。
なんであんなシーンを入れるんだろうと不思議だった。
人間はどんな不幸やトラウマを経てもまた、やり直せること、
歳に関係なく恋愛をして幸せになれるんだってこと、だから
アンタも前を向いて頑張って生きていきなさいという願いだ。
弱冠ぎこちなく聞こえた彼女らの関西弁が、巧く伝わらない
ものを懸命に伝えようとする努力に繋がり、かえって好感触。
いつも煩い?(爆)役の多い桐谷くんが今回はやや抑え目に^^;
いいヒト~を演じているのも好感触。(彼はいつもそうか?)
苦労してんのにヘラヘラ笑う、そこが好きだとオカンは言う。
確かにオカンもヘラヘラと明るい。そういう明るさでどれほど
周りの人間が癒されていることだろう…。明るい親は最高だ。
いつもは巧い演技をする宮崎あおいが完全に食われた感じ。
でも考えればそれはいい意味で、彼女が不完全な娘を演じた
にすぎないのかも。良い人間に囲まれて、彼女ほど周囲に
支えられて成長できる娘もいないだろうな。幸せになってね。
あ、オカンとケンちゃんもね。ついでにサクちゃんも…^^;
(日曜劇場とかで観たいタイプの作品。お茶の間はいいねぇv)
なるほど 爆笑の太田の言ってた「白無垢」とは、この事か
「単純」ってのは良い意味でも含みます
見る者に
・どういう感情を抱くのか
・抱く感情の深さ
選択させる間(ま)を与えてくれてる作りには好感が持てました
月子のトラウマシーンは、スパイスの為?かと思いましたが
あまり必要じゃないと思いました
國村隼さんが良かったです
暮らすということ
とても素敵な映画でした。
人には衣食住が必ず必要で、それがとても丁寧に淡々と描かれていました。
劇中でも描写がありましたが、春を待つ、まだ冬の肌寒い凛とした朝のような
とても清々しい、とても温かい映画です。
登場人物もみんな良いです。役柄もキャスティングも。
常套すぎて新鮮味がない
仲のいい母娘。突然転がり込んだ男に母を取られそうになり、愛犬にまでちょっかいを出す。図々しいが憎めない。やがて、母の健康上の問題が浮上する。自由奔放な母に大竹しのぶ、母と男に翻弄される娘に宮崎あおいというダブル主演。
ハマりすぎである。話の展開も含め常套すぎて新鮮味がない。
娘・月子の暗い過去を絡めて、話に幅を持たせようとしたのはいいが、月子の精神状態をカメラの焦点をぼかしたりスローモーションを挿入する技法で表現するのは安易だ。なんのために演技派の宮崎あおいを起用したのか、もったいない。
大阪の下町の雰囲気を出すべく、主役以外は関西出身の役者を揃えたのは評価できる。大竹もいっとき、関西の芸人と暮らしていたし、雰囲気は申し分ない。
一本の映画として悪くはないのだが、なんのサプライズもなく物足りない。大竹しのぶの花嫁姿が“それ”だと言われればそれまでだが・・・。
本筋よりも、美味そうな食べ物に目が引かれた。それと、パグ犬のハチが可愛かった。
結末がそっちの方向にいかなかったから良かった。
宮崎あおいファンなので、観に行きました。
事前情報はほぼないまま観に行き、
最近お決まりの、「そうやって涙を誘うの?」な映画だと醒めましたが、
終わり方は、さりげなく終わってくれました。
綺麗な終わり方です。
母と娘の阿吽の呼吸というか、
家族の絆というのか、
そういうものにグッと来て、ほろりと涙しました。
さりげない伏線の張り方が心地好いです。
最近のエンタメムービー好きには物足りない展開かもしれないけれど、
こういうまったりとした空気感は好き。
でも、宮崎あおい演じる月子の過去のトラウマシーンは、
まさにトラウマ、怖過ぎます。
終わり方がとても好き。
良いです、この映画。
若者はBECK、中高年はおかん
今日、初日はBECKとおかんと刑事です
ブルースウィリスのどたばた刑事物の時間に遅れてしまったので
この映画になりました。
場内は、いままで体験したことがないような
中高年のカップル、2人で2000円な人たちばかりでした。
京都的な街並みの中、関西のぶっとんだおばちゃんが金髪のにいちゃんを
連れてくるところから始まります。
この金髪、はっきりいって、見た目がどうみても嫌われる風貌ですが、
なかなかいいやつです。
でも、そんなやつを娘が気に入るわけありませんわな
最後の結婚式のシーンじゃ、ちゃんと好青年になっちゃってます
はじめから、こうしてれば娘にも気に入られていたんだろうけど
それじゃ物語が始まりませんからしょうがない
大家さんとの関係も先生との関係もとても面白いです
ストーリー展開もそんなに悪くないし、ベタで泣かせるシーンもあります
場内から複数、鼻水すする音が聞こえてきました
林泰文という役者、最近よく見かけるようになりましたが、
いつも、こういう変質者的な悪人の役をやっているので
出てきたとたんになんか悪いことやるんじゃないかとわかりました
すっかり、そういうイメージが出来ていますね
かわいそう
こういう映画はラストシーンが死後だったりすることがありますが、
この映画はこの終わり方がよかったと思います
しかし、2人の関西弁は全然だめ(笑)
特にあおいはまったくの標準語でした
大竹しのぶの関西弁は
男女7人〜物語で、さんまとじゃれてるときに使っているエセ関西弁
を思い出しました
あのレベルです
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