川の底からこんにちはのレビュー・感想・評価
全59件中、21~40件目を表示
満島ひかりさん流石です。
頑張るしかないでしょ、中の下なんだから。
このセリフ好きです(*^_^*)!
ずっと昔にAKBの峯岸みなみちゃんが進めており
それから数年見ることなく久しぶりに借りてみたらびっくり…もっと早く見ればよかったかなー。
気付いたら、ぽろっと泣いていました。
不思議と元気が出る映画だと思います(*^_^*)
よい!
満島ひかりをたっぷり見る…クヒオ、北のカナリア、あとなんかで見て気になった (2012年現在) すごいね!真っ向勝負、全力の演技、捕まれました… 公開当時、日本の映画が変わった、みたいな評価?若手の監督の斬新さ みたいな話題だったので見よう見ようと思ってた 取り立てて変わった感はないものの、開き直った照れのない感動をくれた!
好きとか嫌いとかではなくもっと大切なもの
中の下と自分を蔑む主人公爽子が、父の無償の愛=娘のどこがいけないのだと、娘を捨てて逃げる健一に対して食らいつく、を受けて、それまでの自分で何が悪いのかと、素直にでも自分を信じて父の会社を必死に立て直すことに奔走する。
爽子のもとにかえってきた健一に対して
爽子が、好きとか嫌いとかではなくもっと大切なもの、があるじゃない、といってお母さん、お父さん、と叫ぶシーンは爽子が初めて自分を蔑まず素直に真実の愛を求めた叫びだったのではないか。
ただ作品は、ダメな人のオンパレードで、なぜか素直に笑うことができない自分がいた。
女の開き直りは怖い
「どうせ!中の下なんですから!」
満島ひかり主演最新作は、上京5年目。就職先5件目。彼氏5人目で、人生の目標まるで無し…と言う、若くして既に人生捨てたOLの奮闘記。
訳有りで捨てた田舎だったのに、父親の大病で何故か逆瘤付き状態での帰郷。狭い土地での噂話が胸を刺す。
若い女性に有りがちな、やる気の無さ。常にその場しのぎに終始する事で、「その内なんとかなるだろう…」と言った状況に持って行ってしまう。
結果として、自分の殻に閉じこもり。周りからの信頼を勝ち取る事等、全く有り得ない状況に追い込まれてしまう。
尤も周りからの信頼を得ようとは、もとより微塵も感じて等は居ないのは明白な女性なのだが…。
そんな女の子が、遂にやる気を発揮した時…。
“女の開き直り”
その時に一体何が起きるのか?
「頑張るしかないんですから!」
努力は女の又(股)の力と書く。
女が又の力を最大限に発揮した、その時。
男は只黙って付いて行くしか無くなってしまうのだった(笑)
登場人物1人1人には、奇妙な笑いが充満した人物設定が用意されており、極上のクスクス感を味わえる(笑)
加えて、幾重にも張り巡らされた、母親の存在を確認する脚本上の構成の妙で、ついつい時間を忘れさせられる。
特に、“開き直り宣言”(笑)を発令した後は、まさに映画本編が一気呵成に走りきってしまう。
その中に、僅かに流れ込む社会批判や地球温暖化問題。
それを声高に叫ぶ訳でも無く、単なる調味料程度に抑えているのが良い。
でも、地球の海水が急激に高くなってしまったら、シジミは採れなくなってしまうのかも知れない…。
だからこそ、先ずは出来る事から始めよう!
その為にも、先ずは全ての男はセーターを編む様に、努力をしよう。
そして母親に感謝をしよう。
本編は、最初から主人公の自然なセリフ廻しを始めとした、性格習慣に「解かる!解る!」と共感を与え。男に対するだらしない接し方には、少しながら苛々を募らせながら…。
そして最終的には、自分の姿を投影させられてしまう。
「私は違う!あんなんじゃ無い…第一あんなにビール飲まないし!」と(笑)
“いや!この主人公こそ貴方自身です”
初めての商業作品らしい石井監督ですが、極上のエンターテイメントに仕立て上げたこの手腕は、高く評価されるべきでしようね。
ラストの泣き笑いの場面は素晴らしかったなぁ〜(爆)
(2010年5月6日ユーロスペース/シアター2)
おばあちゃんと見る映画ではない
BSで放送しているのを、たまたま祖母と見ました。ちょいちょいゲスな下ネタが出てきて、祖母と一緒に見てたので気まずさで余計にだと思うのですが・・・主人公と、そのとりまく人達にイライラして最初見ていました^^; でも、ついつい最後まで見てしまったうえ、感動しました。 主人公が元気のない落ちこぼれ風の映画やドラマは、だいたいその周辺に、一人くらい励ましたり、手を差し伸べたりする、まとも?な人が一人はいるのに、この映画には、そんな人がだーれもいなかったです・・・。誰もいなさすぎて、自分で割り切って這い上がっていく様子が、なんだか切なくて、応援したくなった映画でした。 ゲスい下ネタもあるからこそ、余計にテンションをさげさせられてたからこそ、余計に家族愛に触れたとき、ジーンときたのかと思います。 いい映画だと思います。何度も見たい!という映画ではないですけど、また見たいです
そこそこ面白い
あまり期待していなかったけど、そこそこ面白かった。満島ひかりが結構若いなーと思ったけど、相変わらず謎のキレキャラはこの映画の時も健在だった。シュールな笑いが結構あってそこも意外と良かった。 めっちゃおすすめって訳ではないけど、時間があれば見ても損はないレベル。
独特の間を持った満島ひかりの台詞回し
人生に対して希望を見出せず生活も常に投げやりで、徐々に不遇な状況へと追いつめられて行く「中の下」を自認する女の子が、開き直って、やる気を出して行く。主人公を演じるのは満島ひかり。 満島ひかりがすごくいい。台詞回しに独特の間がある。台詞がかぶるのではないかと言うほど間髪入れずに話し始め、感情を爆発させるエネルギーある発声。素晴らしい。
ありそう!
日常的で、あーこういうのあるある!とか思ってみてたので 入り込みやすく面白かったです!! 悲しいけどしょうがない。だから頑張ろう。っと 根気強く生きていく満島ひかりさんが演じるさわちゃん。 見ていると勇気が湧いてきます(笑) 言い訳しながらも必死に生きていく人嫌いじゃないです。好きです。
後ろ向きに前向き
観賞中3回泣きました。で、その倍くらい笑いました。
前半転がるようにどん底までいってからの後半の怒涛の上昇は見ていて気持ちが良かったです。
役者さん達の掛け合いは絶妙でとても面白く、泣き所にもきちんと自然な笑いを仕込んでくれるので泣き笑いになっちゃう事も多かったです。
ストーリーはしょうがないですよねが口癖の無気力なOL佐和子が中の下の人生なんだから頑張らないとダメだろう!と開き直って前向きになっていく、という感じ。
なんというかこの佐和子がとても魅力的です。演じる満島さんが凄く良かったのも勿論ですが、無気力で妥協癖がありローテンションの佐和子がバツイチ子持ちの健一(ダメ野郎)が逃げ出してから人が変ったようにカッコよくなる姿が凄く良い。開き直った女は強いと言う事なのでしょうか。父親のしじみ会社(傾きかけ)で手作りの歌(倒せ!倒せ!)を合唱しながら会社を立て直していく様子は笑えましたがとても素敵でした。会社が立て直って良かった!ご都合主義あっぱれ!
そんな佐和子の為に健一にカツラを犠牲にしてでも怒鳴ってくれた余命幾許もない父親と、口数少ないながらも佐和子に寄り添ってくれたすれ気味な健一の連れ子加代子、この二人もとんでもなく魅力的なんだからたまったもんじゃありません。もう三人で永遠に仲良く暮らして欲しかったです。お母さんもいますしね、逞しすぎる会社のおばちゃんたちが。しかしお父さんあっちの方元気過ぎだよ、肝硬変こじらせて死にかけだけど。(ほぼおばちゃん全員が父親とあれな関係だったのには笑いました。何その伏線回収)
全体を通して、お前らどうせどうしようもないんだから頑張らなきゃだめだろ!私だって頑張る!頑張れ!という熱いメッセージを映画から感じました。登場人物が全員本気でどうしようもないのでとてつもない説得力です。もう頷くしかありません。
印象に残ったシーンは
・う○こを捨てていた場所に咲いていた綺麗な花を父親に届ける佐和子(こう書くと嫌がらせみたいだ)
・父親と佐和子の河川敷散歩(俺の栄養で育ったしじみ売ってワンピース買えって、笑ったけど泣ける)
・健一に「佐和子の何が悪いんだ!」と怒鳴る父親(ぶっちゃけ佐和子も結構悪いよね)
・加代子に怯えられながらも一緒に寝る佐和子というか二人が仲良くなっていく流れ全部
・しじみ会社のおばちゃん達に大爆発する佐和子(圧巻)
・おばちゃん達と佐和子の大合唱(引く位説得力を持つ歌詞)
・死に際の父親の傍で叔父とカツラの話ばっかりする佐和子、そして頑張ってよと懸命に訴える佐和子(この映画笑い泣きさせ過ぎ)
・巨大スイカ
・おばちゃんたちの大暴露(あんたのお父さんが良い男だったからだよって言われても!)
・しじみ工場で手編みのセーターを握りしめ一人立ち尽くす健一(殴りたい)
・帰ってきた健一に父の遺骨を投げつける佐和子(全員で拾う姿がシュールだ)
特にラストシーンの健一に「あんたの事好きになりたかったんだよ!」と叫んだ佐和子にもらい泣きしました。
これからゆっくり好きになっていけたらいいねえ、と思いましたがそんなダメ野郎で良いのか本当にとも思います。
でも地球みたいにだんだんダメになっていくような、売れないおもちゃ開発して会社クビになっちゃうような、娘の加代子にも呆れられちゃうような、優柔不断で全く頼りにならない特技がダサいセーター編むくらいな、いいとこは優しいとこ?という中の下(下の下?)な健一を好きになれそうだったから佐和子もずっと一緒にいたのだと思うので、なんとか二人で頑張っていって欲しいです。
だけど絶対健一また浮気するよね、そんでまた帰ってくるよね。帰ってくるたびに佐和子と大きくなった加代子に色々投げつけられるのでしょうか。
エンドロールでにこにこ出来る映画は大好きなので☆5。中の下なんだから明日も頑張らないと、と後ろ向きに前向きになれる!そんな素敵な映画でした。
おい、甘えてんなよ
満島ひかる演じるヒロインが中の下の存在でも懸命に生きることを力強く歌い上げるこの作品は、アンチ等身大映画の自分からしても悔しいことに面白かった。 そう面白さには脱帽である。 ただ、脚本内で度々使われる『中の下』という感覚はどうにも納得がいかない。等身大であること、いわゆる中流であることすらも今時は許されないのだろうか。特段揚げ足を取ろうとしているのではなくて、単純にその心意気を疑う。 満島の素晴らしい演技を軸に物語が進み、相手役らしい相手役もない映画で、構造は集の中に輝く一を置く形、状況の中でその一がどう動き叫ぶかを楽しむ映画であるが、その一が中の下ではいかがなものか、劇中、あなたもどうせ中の下でしょう。という台詞があるがこの構造でそれを言い出すのはちょっと違うんじゃないかと思う。中の下であることは確保しつつ劇中いきいきとチャレンジして障害を乗り越えていく姿に違和感がある。なぜ中の上を目指します。といえないのか。中の下だって頑張るんだとかいうくらいなら、人には上中下の区別などはない。といったほうが良いだろう。なんというか主張に小ずるさを感じる。中の下だけど良いこと言います。でも期待しないで下さい。中の下ですから。といってるのと同じじゃないだろうか。中の下だからといえば何でも許されるわけではないだろうに。 F1層とかいう、もっとも流行やら何やらを作り出し、消費を牽引する世代の女性が、中の下云々で満足してもらっちゃ困る。30台の男性向けの映画なんてぜんっぜん無い、ドラマも造られないのだ。世の中に一番甘やかされる世代なんだからもっと欲深でいてくれなければ、犠牲になる同世代の男には辛いものがある。 瑣末なシーン、演出・演技はかなりクオリティが高く、特に間の感覚が素晴らしい。行ってしまえば、全員でウタを歌うシーンと、子供を乗せて自転車で疾走するシーン以外は全部、間である。相当に優秀なコメディだ。だが、例えばパートの女性や食品工場やそれこそ中の下といわれるような人々に対して、あまりにリスペクトを感じない。別に差別表現など気にするような見方を私がしているのではないが、こういったテーマで製作するのならばもうちょっとフォローがあってもいいのではないか。少なくともパートの女性は皆ひっくるめて中の下扱いしているのではないだろうか。中の下でもいいじゃないか。と勝手に決め付け、なおかつ懐深げに肯定してみせるさまはあまりに傲慢ではないだろうか。 映画としての品質は認めざるを得ないほどに面白い。しかしどうにも諸手を挙げて賛成する気は無い。というよりも監督、途中から完全に主演女優にしか興味がなかったよね。
全59件中、21~40件目を表示