川の底からこんにちはのレビュー・感想・評価
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不思議な魅力のある映画です。
前半のぐずぐずが後半の発散をもり立てている上手い構成だと思った。その象徴が2パターンの社歌でしょう。それほどストーリーに大きな起伏はないので、シュールなフランス映画のような匂いです。
よかった! セリフっぽくない会話が、なんかリアルで全員に親近感がも...
満島ひかりさん流石です。
頑張るしかないでしょ、中の下なんだから。
このセリフ好きです(*^_^*)!
ずっと昔にAKBの峯岸みなみちゃんが進めており
それから数年見ることなく久しぶりに借りてみたらびっくり…もっと早く見ればよかったかなー。
気付いたら、ぽろっと泣いていました。
不思議と元気が出る映画だと思います(*^_^*)
よい!
好きとか嫌いとかではなくもっと大切なもの
中の下と自分を蔑む主人公爽子が、父の無償の愛=娘のどこがいけないのだと、娘を捨てて逃げる健一に対して食らいつく、を受けて、それまでの自分で何が悪いのかと、素直にでも自分を信じて父の会社を必死に立て直すことに奔走する。
爽子のもとにかえってきた健一に対して
爽子が、好きとか嫌いとかではなくもっと大切なもの、があるじゃない、といってお母さん、お父さん、と叫ぶシーンは爽子が初めて自分を蔑まず素直に真実の愛を求めた叫びだったのではないか。
ただ作品は、ダメな人のオンパレードで、なぜか素直に笑うことができない自分がいた。
女の開き直りは怖い
「どうせ!中の下なんですから!」
満島ひかり主演最新作は、上京5年目。就職先5件目。彼氏5人目で、人生の目標まるで無し…と言う、若くして既に人生捨てたOLの奮闘記。
訳有りで捨てた田舎だったのに、父親の大病で何故か逆瘤付き状態での帰郷。狭い土地での噂話が胸を刺す。
若い女性に有りがちな、やる気の無さ。常にその場しのぎに終始する事で、「その内なんとかなるだろう…」と言った状況に持って行ってしまう。
結果として、自分の殻に閉じこもり。周りからの信頼を勝ち取る事等、全く有り得ない状況に追い込まれてしまう。
尤も周りからの信頼を得ようとは、もとより微塵も感じて等は居ないのは明白な女性なのだが…。
そんな女の子が、遂にやる気を発揮した時…。
“女の開き直り”
その時に一体何が起きるのか?
「頑張るしかないんですから!」
努力は女の又(股)の力と書く。
女が又の力を最大限に発揮した、その時。
男は只黙って付いて行くしか無くなってしまうのだった(笑)
登場人物1人1人には、奇妙な笑いが充満した人物設定が用意されており、極上のクスクス感を味わえる(笑)
加えて、幾重にも張り巡らされた、母親の存在を確認する脚本上の構成の妙で、ついつい時間を忘れさせられる。
特に、“開き直り宣言”(笑)を発令した後は、まさに映画本編が一気呵成に走りきってしまう。
その中に、僅かに流れ込む社会批判や地球温暖化問題。
それを声高に叫ぶ訳でも無く、単なる調味料程度に抑えているのが良い。
でも、地球の海水が急激に高くなってしまったら、シジミは採れなくなってしまうのかも知れない…。
だからこそ、先ずは出来る事から始めよう!
その為にも、先ずは全ての男はセーターを編む様に、努力をしよう。
そして母親に感謝をしよう。
本編は、最初から主人公の自然なセリフ廻しを始めとした、性格習慣に「解かる!解る!」と共感を与え。男に対するだらしない接し方には、少しながら苛々を募らせながら…。
そして最終的には、自分の姿を投影させられてしまう。
「私は違う!あんなんじゃ無い…第一あんなにビール飲まないし!」と(笑)
“いや!この主人公こそ貴方自身です”
初めての商業作品らしい石井監督ですが、極上のエンターテイメントに仕立て上げたこの手腕は、高く評価されるべきでしようね。
ラストの泣き笑いの場面は素晴らしかったなぁ〜(爆)
(2010年5月6日ユーロスペース/シアター2)
おばあちゃんと見る映画ではない
BSで放送しているのを、たまたま祖母と見ました。ちょいちょいゲスな下ネタが出てきて、祖母と一緒に見てたので気まずさで余計にだと思うのですが・・・主人公と、そのとりまく人達にイライラして最初見ていました^^;
でも、ついつい最後まで見てしまったうえ、感動しました。
主人公が元気のない落ちこぼれ風の映画やドラマは、だいたいその周辺に、一人くらい励ましたり、手を差し伸べたりする、まとも?な人が一人はいるのに、この映画には、そんな人がだーれもいなかったです・・・。誰もいなさすぎて、自分で割り切って這い上がっていく様子が、なんだか切なくて、応援したくなった映画でした。
ゲスい下ネタもあるからこそ、余計にテンションをさげさせられてたからこそ、余計に家族愛に触れたとき、ジーンときたのかと思います。
いい映画だと思います。何度も見たい!という映画ではないですけど、また見たいです
そこそこ面白い
独特の間を持った満島ひかりの台詞回し
人生に対して希望を見出せず生活も常に投げやりで、徐々に不遇な状況へと追いつめられて行く「中の下」を自認する女の子が、開き直って、やる気を出して行く。主人公を演じるのは満島ひかり。
満島ひかりがすごくいい。台詞回しに独特の間がある。台詞がかぶるのではないかと言うほど間髪入れずに話し始め、感情を爆発させるエネルギーある発声。素晴らしい。
ありそう!
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