ザ・ウォーカーのレビュー・感想・評価
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白茶けた映像が美しい。。。
デンゼルさんもミラ・クニスもゲイリー君も大好きなのでもちろん大好きな映画です。映像がとても美しく、最後まで観てこそのストーリーが何度も何度も観返せる映画です。デンゼルの剣さばきも素晴らしく、どんな役もこなせる素晴らしい俳優さんですよね。
本とその使命
2010年映画館鑑賞時、別媒体に記録していたレビューを転記。配信で再鑑賞。
核戦争後の近未来。
ある1冊の本を持って、ひたすら西へ向かう男。
立ち寄った街では支配者が君臨し、その本をめぐって闘いとなる。。。
西には何が?彼の使命とは?
夫は「アイ・アム・レジェンド」みたいな感じじゃないの、つまんなそう…と言うので、そんなことはない!デンゼル・ワシントンだしと、一人で見てきました。
・・・確かに、中盤までは面白くなかった。
最後まで見て、ああなるほど、そういうことかと納得。アメリカ人的発想の作品かもしれませんね。
これこそ、本で読んだら結構面白いかも。(オリジナル脚本で原作はない)
本がキーワードだけど、映像だと闘いのシーンが多く目に飛び込んでくるからそう思うのか。
荒廃した街で暴れるバイク乗りたちは、「マッド・マックス」のよう。あんなだだっぴろいところで襲われたら、まず助からないから怖い。
やっぱりチャンバラは、日本人の殺陣が一番ですね。
俳優陣は、ジェニファー・ビールスが出ていてビックリ~。エンド・ロールまで気づきませんでした。
ミラ・ニクスは、スタイルいいなぁと思って見ていました。
ゲイリー・オールドマン大好きです!
全部の作品は見てませんが、悪役をやっていても目が優しいといつも思います。
原題:THE BOOK OF ELI (2010・米)
文明に必要なのは文献
これは、すぐさまもう一度、観返したい!否、ここに
書いている映画は面白いから、そうなんだが、オチが
分かった今こそ"名優"デンゼル・ワシントンの演技を
最初から観たい。これには騙された。もう圧巻であった!
いや〜、またしても良い映画に出会えた
主よ、感謝いたします。
さて、まず個人的に凄く好きだったのは"舞台設定"
荒廃した世界という舞台が織りなす、えも言われぬ
絶望感、人類が滅んだら本当こんな感じなんだろうな
と、荒涼たる思いに駆られた。
そして、それに伴っての映像のカラーだかモノクロだか
判別し兼ねる絶妙な色合いが、目の滋養だった。
それと単に"こういう設定ですから、ご理解くださいね"と
いった具合に始めるのではなく(ま、それはそれで良いが)
しっかりと理由があったのも良かった。またしても戦争の悲惨さを思い知る事になる。戦争に終わりはなく始まった時点で、物理的に終わったとしても、それは続く。
金品はないために物々交換せざるを得ない世界線であるがやっぱり、力ずくで、数で、暴力で奪う輩が出て来て
新たな苦しみが生じる。食糧だったり水だったり…
ただ、この世界で鍵となるのが"本"である。
本の持つ偉大な力に魅了され、取り憑かれたように
イーライ(デンゼル・ワシントン)の持つ本を
数多の部下を犠牲にしながらも奪わんとする
カーネギー(ゲイリー・オールドマン)という構図。
その本こそが"聖書"であり、人類の、文明の発展に
必要不可欠であった事は言うまでもない。何せ話は
少し逸れるが、世界で一番読まれている本というのが
何を隠そう聖書である。
つまり、聖書は、文献は、たとえ戰になろうと守るべき
価値がある!
それが戦後の世界を通して描きたかった事なんじゃないか
と思った。
そして
彼は何故、西へと歩いていたのか
一体何故、たった一冊の本の為に命を賭けていたのか
それは自分の安らぎを求め、自分の居るべき場所に帰る為
心の底から湧き上がってきた"声"という名の進むべき道
信念、御心に疑うことなく従ったからこその険しい旅
でも、その辛い旅の果てには自分の眠るべき場所があり
漸く、ほっと一息つける瞬間。言わば解放される瞬間
彼は、盲目であったために(起承転結の結)寝る時でさえ
銃を肌身離さず、座りながら眠るという警戒心の強さ
だからこその聴覚だったり嗅覚といった視覚以外の強感覚物語として辻褄が合っていて素晴らしいのは況や
最後の最後で彼が眠りにつく際、「もう疲れた」というのがタイトルにもなっている"ウォーカー"訳して"旅人"の彼の最後として相応しくもあり、更にそれは自身だけでなく
聖書をあるべき場所に返すため!
本当に素晴らしい。
後は何といってもデンゼル・ワシントンの"圧倒的強者感"
冒頭、数十メートルはあるであろう距離から一矢で猫を
仕留めるのに始まり、歩き方、所作、立ち居振る舞い
観ていて気持ちが良い位に何もかもの手際が良い!好い!
それらの演技が『イコライザー』に繋がったのではないか
と勝手に妄想しちゃいました
街で店に入った時、営んでいる爺さんに銃を向けられるも即座に奪い返すのとか、まんまイコライザーのシーン笑
速すぎて、かっこよすぎて、もう一度観たくなったから
わざわざ一番遅い倍速にして観返した程だ。
カーネギーが支配する一階のバーでは囲まれながらも
全員を仕留める強さ。それが、より鮮やかに見えるのは
先刻に記した通り所作だったり佇まいだったりの円熟した
演技の賜物なんだろう。本当にスゴイ。
と、まあデンゼル愛が思わず横溢してしまい長くなったが
この辺にしておこう。
ということで、もう観た回数が二桁はいってるであろうが『イコライザー3』でも観ますか
希望の本?支配の本?
大切な本
なぜ西へ向かって歩き続けるのか?大切な“本”とは何なのか?イーライ(ワシントン)の目的を推理しながら進む前半はとても面白い。セピア調の空気や荒廃した世界観は『マッドマックス』などの核戦争後の雰囲気と似ているのだが、この映像がすごく印象に残る。人々はみなサングラスをしているのも面白い設定だ。デンゼルのアクションもかっこよく、剣だけかと思えば、銃も弓矢の腕もいい。人が襲われていても「使命のために、関わりたくない」と冷血なところも見せる。
カーネギー(オールドマン)の町でひと暴れした後、彼の盲目の女(ジェニファー・ビールズ)の娘ソラーラ(クニス)がイーライの旅についていき、そこで本が聖書であることなどが明かされる。戦争は30年前、その聖書が原因で起こったともされるのだ。カーネギーはバイブルがあれば町を大きく、いくつも作れると、宗教を利用して支配者になろうと考えていたのだ。そこからはカーネギーによるバイブル争奪という展開。そして本を奪われたのにまだまだ西へ旅するイーライ・・・なぜ?それに撃たれたのになぜ生きてる?
本は点字だったというオチ。そしてイーライは聖書をすべて暗唱できるほど読んでいた。神に守られていたんだな。かなりずるいオチのような気もする。それをすべて印刷所で発行すると、イーライは安らかに眠ったようだ。
【2010年6月映画館にて】
大風呂敷広げたけど、しょぼい。中学生日記 ✙ 風刺?
初見の感想。
人としての生き方に触れた映画。でも、あまりにも直球的な描き方なので、『中学生日記』か?、道徳の教科書映画か?てな感じ。なので、今ひとつ映画としての感動がわかない。芸達者な役者を使っているのに勿体ない。映像やカメラワークは凝りに凝っているんだけどねえ。つなぎ合わせるとなんでこうなる?
レビューを書くにあたり再見。
ひょっとして、強烈な風刺な映画?
「世界に一冊残る本」が気になり鑑賞。
…まあ、アメリカならあの本ですね。そこまでは自分の認識不足に突っ込み入れながらも、世界を滅ぼすものでもあり、世界を支配するものでもあり、救うものでもあるあの本を巡ってどう展開するか、楽しみにしていたのだけど。
世界観がしょぼい。マカロニウェスタンと座頭市を参考にしていると聞けば、確かにその雰囲気満載。
でもね、「空が光って30年」で「水を奪い合う」程乾いた世界で「昔捨てていたものを奪い合うようになった」って、悲壮感出しているのだけど、30年前のケンタッキーのお絞りがまだ使える???30年前のシャンプーも腐っていない?(どれだけ防腐剤入っているんだか!!!)バイクや他の武器も衣服も何もかも新品のよう。
30年間ひたすら歩き続けたという設定も矛盾。昔の連続TVドラマの西部劇のヒーローや水戸黄門みたいに、行く先々で事件等に巻き込まれて、何日~数カ月滞在しながら歩いているのならわかるけど。『木枯し紋次郎』か?というような、漫遊記じゃないだろっていうエピソードもあるし…。ずっと迷子だったのかしら?悪魔の誘惑を退けながら荒野をさまよったキリスト?
後半の老夫婦の家でのバトルは面白かったけど、ここも世界観が小さく見える。個人宅襲撃って…。単に、夫妻の行動で終末観を煽りたかったのか?
言葉で語る設定と、実際に映画で展開されるものとに矛盾があるから、中2病が語る世界観に見えてきちゃう。針小棒大。詰めが甘い。
色は撮った映像を後から色を操作した感じ。黒とセピア色のコントラストとか、場面場面は一枚の絵のようなところはあって綺麗。
墨絵のような映像もあり、ルーブルに所蔵されている印象派以前の絵画のような映像もある。レンブラントとか、確かにそういう映像もある。
だけど、映像を堪能とまではいかない。『オブリビオン』の方が見事だったな。『オブリビオン』の方が後ですが。
かつ、カーネギーの皮膚の渇きぐわいとか、CG加工したのだろうけれど、鳥肌が立つ。なのに、周りのキャラはごく普通。ソラーラに至っては肌のハリと言い、美しいくらい。単なるファンタジー映画なら、欲にまみれた初老のカーネギーと、心のきれいなソラーラの対比としたいけれど、映画の舞台設定からするとソラーラの肌の美しさは説明ができない。防腐剤がたんまり入った30年後も使える化粧水や乳液使っていたら肌荒れるよ。香油(オリーブオイル)を塗っていた設定?なら、なぜカーネギーは塗らない?
ここでも詰めが甘い。
アクションは、他の映画のようなこれでもかというせわしなさはない。ド派手なのはあるけど、基本静の時間。瞬間芸。落とし穴という笑えるのもあり(笑)。
ラストのオチもインパクトあるはずなのに…。
どれもこれも、帯に短し襷に長し。中途半端。細かい設定は凝っているんだけど、統合してみるとバラバラ。相反している。テンポが悪い?間が抜けているように見える。約2時間の映画なんだけど、内容だけ考えると1時間くらいでも作れるんじゃないかと思ってしまう。
題材、役者から考えれば、感動巨編になるはずなんだけど、惜しい。
宗教映画?
神の啓示を受けて、ある本をある場所に運ぶために、神の加護を受けて、こんな目に合っても死なない男。その神の使命を全うするために、さまざまなことを犠牲にしてぶれない殉教者。映画の途中で、「毎日読んでいたのに、教えを理解していなかった(台詞のままではありません)」と、ある本の教えに気が付く場面もあり…。
けれど、その”ある本”は、上にも記したけれど、バイオレンスを引き起こすものでもあり、世界を支配するために活用されるものでもあり、己を追い込み狂信的な言動を誘うものでもある。
要は使い方の難しい道具にしか過ぎないと言いたいのか?
”神”の意図の為なら、人は使い捨てだし…(キリスト者はこれを”殉教”として尊ぶのか?)
なんたる皮肉。
しかも、男が目指した終着点は、映画の題材にもよく取り上げられた難攻不落の、〇〇を収監する場所だし。
実は風刺映画だったのか…。だからあんなに人が死ぬのか。禁忌を犯す夫妻まで出てくるし。
エリが人を殺す場面はとてもスタイリッシュだし、個人宅襲撃場面の壊れっぷりも、妙にポップ。
しかも、ある本が収まるところ。決してある本だけが特別なわけではないというオチ!!!
何がしたかったのか?台詞で語っていることと映像で表現していることの矛盾…。
宗教的に装いつつも、やり放題。どっちが、描きたかった本音?
舞台は凝っているのだけれど…。
ミラさんが出色です。ラストがなんで?となるけど、かっこいいからいいか(笑)。
はじまりは北斗の拳かいな、と思った。 この映画の中の人肉食べて手が...
はじまりは北斗の拳かいな、と思った。
この映画の中の人肉食べて手が震えるクールー病みたいなの印象強い。自分は宗教には全く関心がないのだけれど、人が人を食べたらマトモでいられなくなるという設定をつくったのは神の御業かなと思う。
信心がない私には共感しにくい作品だったかもしれません。
戦争により荒廃した近未来。神の啓示に導かれるまま「本」を西に運ぶ男が、その「本」を狙うギャングと戦う物語。
デンゼル・ワシントン主演のアクション映画です。
一言で言えば、キリスト教を信仰しない人には分かり難い、共感し難い映画のように感じられます。
終盤で明らかになった設定も、伏線が張られているとは思えず、「驚き」よりは「興ざめ」を感じてしまいます。
デンゼルのアクションも、「ガンアクション」は兎も角、「剣闘」では小手先感があって迫力を感じることが出来ません。
映像も世界観を醸し出すため特徴的な画質を用いていますが、私には見難く感じられました。
デンゼル・ワシントンは大好きな役者さんなので残念ですが、高く評価することは難しい映画と感じられました。
難しくて一度見ても理解できない
難しくて、何が起きているか一度見ただけでは理解できませんでした。
あらすじを読んで、もう一度見返してやっとわかりました。
画はきれいで主人公はかっこいい。
ストーリーはしっかりしているけど私には難しい。っていう感じでした。
宗教の話
バイブル
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