トロン:レガシーのレビュー・感想・評価
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映像と音楽がかっこいい
ディズニープラスで鑑賞。
光の演出や多彩なメカで表現されたコンピュータの世界はかっこよく、クールな映像を眺めているだけでも興奮しました。トロンの人間がプログラムとして機能している設定もユニークで、そんな彼らと繰り広げるディスクやバイクを使ったバトルはどれも見応えがありました。
音楽はオーケストラと電子音をミックスさせているのが斬新で、トロンの世界観と見事にマッチしていました。
ストーリーはSFアクションだけでなく、親子の絆も描かれていたので、サムとケヴィンの関係性が丁寧に描かれているのも好印象でした。
私は前作をあまり知らない状態で鑑賞しましたが、この作品だけでも普通に楽しめました。
ディズニーではマイナーな作品ですが、映像と音楽はどれもかっこよくて迫力がありました。SFアクションが好きな人には強くおすすめしたい映画です!
余談ですが、いつか上海やフロリダにあるトロンのバイクコースターに乗ってみたいです。
70点ぐらい。映像が魅力的
28年の時を経て描かれる、新たなる映像革命
【イントロダクション】
前作『オリジナル』(1982)から28年の時を経て、ディズニーが新たに描く映像革命。失踪した父の行方を追う息子が、デジタル世界へ足を踏み入れる。
前作の主人公ケヴィン・フリン役にジェフ・ブリッジスが続投。フリンの息子サム役にギャレット・ヘドランド、謎の美女クオラ役にオリヴィア・ワイルド。
監督は、後に『トップガン/マーヴェリック』(2022)や『F1/エフワン』(2025)を世界的ヒットに導くジョセフ・コシンスキー。脚本はエディ・キッツィスとアダム・ホロウィッツ。
【ストーリー】
1989年。エンコム社のCEOとなったケヴィン・フリン(ジェフ・ブリッジス)は、息子サムを残して突如謎の失踪を遂げてしまう。
時は現代。27歳となったサムは、父の遺産として会社の株を相続して筆頭株主となっていたが、経営陣に加わる事はせず、自社の技術で利益を貪ろうとするディリンジャー家の子孫や現行の経営陣を妨害していた。
ある日、父の親友であり、サムの親代わりでもあるアラン(ブルース・ボックスライトナー)のポケベルに、父からと思われるメッセージが届く。アランは、かつてフリンが経営していたゲームセンターの鍵を渡し、サムの意思に委ねる。サムはゲームセンターに赴くと、隠されていた秘密の作業部屋を発見し、コンピューターを操作する。すると、背後に設置されていたレーザー光線により、コンピューター世界「グリッド」に転送されてしまう。
サムは、幼い頃に父から聞かされていた話が本当であった事に歓喜するが、すぐさま「はぐれプログラム」として拘束され、プログラム同士が対決する「ゲーム」の参加者に割り当てられてしまう。訳が分からずもゲームで勝ち抜くサムだったが、脱走を試みた事で協力なプログラムと戦闘させられる事になってしまい、負傷して出血した事から「ユーザー」である事が明らかになる。
拘束され、連行されたサムの目の前には、若かりし日の父と瓜二つのグリッド世界の支配者が居た。再会を喜ぼうにも、父の様子に違和感を覚えたサムは、彼が父によって生み出されたプログラム「クルー」である事に気付く。
クルーは自らの手でサムを始末する為、「ライト・サイクル・バトル」へ参加させる。サムはチームメイトのプログラムと協力し、互角の勝負を繰り広げるが、クルーの力の前に窮地に立たされてしまう。
その刹那、突如バトルに謎のマシンが乱入し、サムは謎の美女・クオラ(オリヴィア・ワイルド)に助け出される。
【感想】
シリーズ最新作『トロン:アレス』鑑賞の予習として。
前作『オリジナル』の公開時、当時最先端であったはずのコンピューターグラフィックス(CG)映像も、それをすっかり過去の物にしてしまう程進化した圧巻のCG表現が目を惹く。当時としても、まさに謳い文句である“映像革命”の名に相応しいものだったであろう。
前作でも一際目を引いたライト・サイクル・バトルの演出は、グリッドを直線でしか曲がれなかった前作から圧倒的に進化し、縦横無尽に駆け抜ける姿が見ていて楽しい。そして、本作ではクライマックスでのライト・ファイターによる空中戦でも描かれており、陸・空において当時の最先端CGによるバトルを堪能出来る。
更に、グリッド世界をサイバーパンク的な街並みで表現する演出も、よりスタイリッシュで洗練されたものに進化している。
序盤のサムによるエンコム社に対するハッキング行為、アランに鍵を渡されてかつての父の職場に足を運び、グリッド世界に迷い込むまでの一連の行動の語り口のテンポが良い。幼い日の父との思い出、大人になったサムのキャラクター性、ライト・サイクル・バトルで活きてくるバイクテクニック等、必要な情報も丁寧に提示されていく。
父との感動の再会に、一捻り加える展開も面白い。クルーの見た目は、サムにとっては最後に見た他の姿のままであり感動的だが、同時に見た目が当時のままというのは違和感にもなる。グリッド世界に囚われた事でプログラム化され、「歳を取る」というサイクルが無効化されたと考えれば納得も行くが、すぐにサムは目の前にいる相手がフリンの生み出したプログラムであるクルーだと気付く。
実際の父との再会は、クオラに助け出された後に用意されており、すっかり歳を取った見た目に何処か安心感を覚える。
しかし、序盤のテンポの良さ、捻りを加えた父との再会後は、如何せん要素が散漫化し、物語的な盛り上がりも失速し始めたように思う。
特に、タイトルにもある「トロン」の活躍は、街の名前に用いられている他には、サムとのゲーム・バトルと、クライマックスでのライト・ファイター戦で書き換えられたプログラムに抵抗してサムやフリン達ユーザー側に味方するという申し訳程度。
サムが「トロン・シティ」に舞い戻って、レジスタンスのリーダー・ズースことキャスター(マイケル・シーン)と部下のジェム(ボー・ギャレット)に協力を仰ぐも、既にクルー側に寝返っているという件も回りくどく映る。
1番残念だったのは、キーパーソンの如くポスタービジュアルにも登場していたクオラの活躍の少なさだ。その正体がフリン達の予想を超えて誕生したアルゴリズム、ISO(アイソー)の生き残りであり、フリンは未知の可能性に満ちたクオラをクルーの脅威から遠ざけたかった。しかし、その未知の可能性や能力が発揮される展開が無く、脚本上で完全に持て余してしまっている。仕舞いには、サムと共に現実世界へとやって来て、共に朝日を浴び、「めでたし、めでたし」といった着地を見せるが、データ上の存在でしかなかった彼女が現実世界へ転送される際の質量を構成・形成したのは何だったのであろうか?最後の最後に随分と雑な解決法だった。
DVD収録の際の面白い試みとして、上映当時のIMAX鑑賞環境を再現する為に、画面比率をシネマスコープとビスタサイズが混同している状態で収録されている。製作側が「ここぞ!」と気合いを入れているシーンが何処なのか判別出来るというのは面白い。
前作ではフリスビー状だったディスクも、本作ではよりスタイリッシュに、武器としての扱い方も洗練されていた。惜しむらくは、ディスクを用いたアクションに動きとしての迫力や面白味が薄く、十分に描き切れているとは感じられなかった点だ。
音楽を担当したダフト・パンクの楽曲は素晴らしく、サイバーパンク調の本作を見事に引き立てていた。先述したズースとの件も、彼らの曲を披露する場だったと解釈すれば分からなくもない。これはSF映画であると同時に、音楽映画でもあるのだ。
【総評】
前作と比較して格段に進歩したCG表現、現代的なアプローチを見せる世界観とバイクアクション、ダフト・パンクによる優れた音楽と、改めてこの世界観を復活させる意義は感じられた。しかし、その描き方は十分とは言えず、要所要所で持て余している印象を受けた事も確かだ。
28年の進化を感じさせてくれる
ストーリーが地味すぎて昼寝促進剤
1982年の公開から28年の歳月を経て製作された本作
トロンはディズニー映画の実写でも、キングダムハーツでワールドとして採用されたり、フロリダのエプコットにアトラクションがあったりとやたらと推されている
グリッドの描写は素晴らしく、ディスクバトルやライトサイクルはカッコいいが、ストーリーが地味すぎてつらい
映像表現を優先させるために、あえてシンプルなストーリーにしたのかもしれないが、本当に地味すぎる
ISO(アイソー)であるクオラはイマイチなんで特殊なのか分からないし、リンズラーの正体がトロンだったこともサラッと流されるので、活かせる要素が死んでいる…
父子の絆を演出したかったにしても、そこもよくある感じであまり感動できない…
あと電脳世界なのに、普通に食事してるのがとても違和感ありました
説明があったのかもしれませんが、猛烈な睡魔で覚えていません
よくわかんなかった
トロンアレスの予習として鑑賞。
映像はキレイでした。映画館で見たらもっときれいで良かったんだろうな、とは思ったのですが、ストーリーがよく分からなかった…
父は何がしたかったの?女の子は何が奇跡なの?てか、誰?
名前も覚えられなかった…
あの背中の丸いディスクはどういうものなの?外しても死ぬわけでもなく、他の人のを付けても不具合が起きるわけでもなく?
そもそも会社はなんの会社?
トロンはゲーム?なの?
どういうゲームなの?対戦もの?レースもの?人物のトロンは何だったの?
トロンオリジナルを見ていればもっと設定わかったのかな。これからアレス見るんだけど分かるかなぁ…ちょっと不安になってきた。
28年の時を超えた進化!
■ 作品情報
監督はジョセフ・コシンスキー。主要キャストはギャレット・ヘドランド(サム・フリン役)、ジェフ・ブリッジス(ケヴィン・フリン/クルー役)、オリヴィア・ワイルド(クオラ役)、マイケル・シーン(キャスター/ズース役)、ブルース・ボックスライトナー(アラン・ブラッドリー役)など。
脚本はアダム・ホロウィッツとエドワード・キッツィス。製作国はアメリカ。
■ ストーリー
1989年、デジタル界のカリスマであるケヴィン・フリンが謎の失踪を遂げた。20年後、成長した息子のサムは、父からの奇妙なメッセージに導かれ、父がかつて創り出した仮想世界「グリッド」に転送される。グリッドは、父ケヴィンのデジタル上の分身であるプログラム「クルー」によって支配される独裁的な世界と化していた。クルーは自らの理想とする「完璧な世界」をグリッドに築き、その秩序を乱す存在として意思を持つプログラム「アイソー」を粛清していた。彼はさらに、現実世界への侵攻を企んでいる。グリッドに囚われていた父ケヴィン、そしてアイソーの唯一の生き残りであるクオラと再会したサムは、クルーの野望を阻止するため、そして閉ざされゆく現実世界へのポータルから脱出するため、彼らと共にグリッドでの命がけの戦いに身を投じることになる。
■ 感想
前作『トロン』を鑑賞した翌日に、立て続けで『トロン:レガシー』を観ました。28年ぶりの続編とのことですが、個人的にはわずか一夜にして、デジタルの世界がこれほどまでにスタイリッシュに激変したように感じられ、ただただ驚くばかりです。
前作では、どこか昭和のビデオゲームを思わせるチープな印象だったメカの造形は、信じられないほどリアルで迫力満点に進化しています。特に、ディスク・バトルやライト・サイクル・バトルといった見せ場は、前作の魅力をそのままに、革新的な映像表現で圧倒的な没入感を与えてくれ、息をのむ美しさです。
ストーリーも前作ではやや物足りなさを感じましたが、今作ではしっかりと練り込まれており、最後まで飽きることなく引き込まれました。前作の主人公ケヴィンが重要な役どころで再登場している点も、物語の連続性を強く感じさせ、とてもおもしろかったです。
もちろん、ややテンポが落ちると感じる部分や、クオラの存在が少しわかりにくいと感じる点など、気になる部分が全くないわけではありません。しかし、それらを補って余りある映像体験と、進化した物語は、前作を確実に上回るものです。本作を観て、新作『トロン:アレス』への期待が改めて高まったことは間違いありません。
残念作品・・。
前作の世界観が洗練されている
「トロンアレス」の予習のために見た
前作主人公のフリンが行方不明になったので
その息子のサムが父親を捜しに
デジタル世界に行くというストーリー
父親は最後はクルーと一体化して終わるが
生きているのか死んでいるのかわからない
トロンが敵として出ているだけで特に味方になるわけでもないのがちょっと寂しい
一応、父と息子のシーンはよかったが
なんか中だるみがあるようにも感じた
ストーリー自体はシンプルで
CGは綺麗だが、現代ではそこまで最先端でないので
「トロン」シリーズとしてしか観る必要性を感じない
敵のボスであるクルーが
父親の分身であるなど
グリッドとか新しい設定が多いが
あまりストーリー的には意味がない
映像は素晴らしいけど、それだけ・・・かな
『トロン:アレス』公開に向けての復習だったけど、本作がイマイチだったので3作目は劇場行くのやめます
前作『トロン』(1982)は当時 初のCG映画として驚愕の技術革新でした
それから約30年の時を経てVFXやモーションキャプチャーといった さらなる技術革新を伴って制作された本作でしたが、気の毒な事に当時としては周囲のレベルが上がりすぎてしまい、前作ほどの“爆誕”インパクトは無く、割と既視感のある平均的なSF映画という印象でしかありません
とはいえIMAXでしかも3Dでの上映はなかなか凄まじいド迫力映像を味わえそれなりに楽しめたので、ちょっとだけ抜きん出た印象を受けたのを覚えています
本作がイマイチなのは話の内容が分かり難いことでしょうか、時々寝落ちしそうになりました
映像や音響が凄くてそこそこ見応えがあるのでもっとシンプルにスペクタクル映像だけでキメ込んでくれればいいのにムダに複雑にしている気がします
なのでオリビア・ワイルドさんがセクシーでカッコいいな、とか余計な事考えて観てました(苦笑)
新作の宣伝も“映像革命”と言ってますが、現代の映像技術はサチっている気がします、どれ観ても同じようにそこそこ高水準なので昔のように驚きは無い気がしますが、何かあるんですかね
期待せずに行けばまあまあ楽しめるんだろうな
受け継がれるもの
前作『トロン』と続けて見るととても面白い
28年の歳月でここまでCGはレベルアップしていたのだ
親父と息子の物語なのだ
ジェフ・ブリッジスが前作と同じ役でその息子が主役
2人とも自室に戻るとまず最初にやるのがTシャツの着替えるのが面白い
前作『トロン』で彼が何故あの場面で着替えるのかが分からなかった
女子はいるし話は深刻なはずなのに…
女子はマエカノだと言うことを知らせるためだったのかも
そんな事が気になってたら息子も着替えていたのだ
そしてその場には必ずアランが居るのだ 実に面白い
今回のトロンはとてもSWっぽかった、もし奴らが地上に現れたらかなりやばい事になるだろう
CGを主体とした作品は鮮度が命であると2作品を見てつくづく思う
作る側が少しでも気を抜いてしまうと今の人達は目が肥えているので直ぐにアラを見つけてしまうのだ
特に映画なのだから映画館で見るとなおさらなのだ
この『レガシー』も映画館で見てとても感動したはずなのにさっぱり覚えていない、私は何のために見ているのか…
でもそれでいいのだ!
今見て初見のように楽しめるのだからお得なのだ
忘れないうちに『トロン・アレス』を見なくては‼️
現実世界の人間がデジタル化されてコンピューター世界に入る2作目
アバターでは無いので入ってる間は現実世界には存在せず、コンピューター世界の数時間が現実世界の数分という設定だった。
冒頭の平面グリッドが立体化し、複雑になって街並みに変化するオープニングが1982年の『トロン』から28年間の進化を表現してる様で引き込まれた。
ジョセフ・コジンスキーの長編監督デビュー作である。
そして後に映画監督をするオリビア・ワイルド(『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』(2019年)、『ドント・ウォーリー・ダーリン』(2022年))が若い。
続編となるシリーズ第3作『トロン:アレス』が2025年10月10日公開予定。
これまでの「現実世界の人間がデジタル世界へ足を踏み入れる」構図が逆転して、デジタル世界から現実世界へと現れた超高度AIプログラムのアレスが、現実世界と人類を脅かす存在として描かれる。
ケヴィン・フリン役のジェフ・ブリッジスは3作目でも出るらしい。
トロン:レガシーです。
音楽と近未来デザイン。
パンフレットが買えなかった思い出
マ王、映画のパンフレットは必ず購入してくるのが映画の作法の一つとなっております✨
故に近年のパンフレットの高騰には文句があるのよね💨
昔は一冊500円程度で買えたパンフレットが最近では1000円超えが当たり前😑
んで内容は大して変わってないという詐欺的手法‼️
頼むからせめて3桁台で安定してほしいと望むマ王だった🌀
さて、パンフレットを買い始めたのはジョン・ギラーミン監督の「キング・コング」からである✌️
以降、映画館での鑑賞前後には必ずパンフレットを買っていた😆
縦に積み上げると2メートルを突破してしまうくらいはあったが、最初に買った「キング・コング」は綺麗に1ページずつ破れてしまっている←ヘヴィに読みあさった末路
「キング・コング」のパンフレットを教訓にして成る可く丁寧に扱うように心掛けてはいたんだが経年劣化は免れず昔のパンフレットになる程、傷みは避けられない現状はあったのを覚えている😶
そんなマ王のコレクションだが、離婚時に元妻が根こそぎ持っていってしまって(理由は皆目見当がつかない)現在のパンフレットコレクションは激減している😑
ちなみにマ王は元妻が大嫌いなので連絡も取りたくない😐
そんな話ではなく、マ王が唯一購入出来なかったパンフレットは2作品だけ😫
「哀れなるものたち」と「トロン」である😬
両者共に売り切れと言う映画館サイドの怠慢によるモノでマ王はプリプリしながら帰った記憶があるのよ😤
で、やっと本作「トロン:レガシー」の話になる🤣
アマプラを漁ってたら本作のタイトルが出てきてマ王的には、あら懐かしい、となり、んじゃ観てみるか、との流れになったワケさ😆
まぁ和歌山県も寒波で雪が舞ってたから仕方無いよね😅
ディズニーにしては珍しい、放ったらかしにしてたのに続編作ったよ、的な作品であり内容も色んな映画の二番煎じなストーリーなので、慌てて観る事もない映画である😋
前作の「トロン」の方が真新しさがあったので楽しめた気がした😅
本作はマ王が病気療養中だったのもあり映画館では鑑賞出来なかったけど、別に悔しくは無いかなと👍
敢えて言うなら、ジェフ・ブリッジスが一人二役やってたトコくらいかな、見所は🥸←当然CGよ
先日鑑賞した「アンデッド 愛しき者の不在」のパンフレットがほぼ新書サイズの小ささで1000円という被害に遭いました😢
映画ファンだからこそ言わせてもらうが、下らない邦画のグッズとかを作る暇があるのならパンフレットの内容を充実させてほしいのよ👊
明らかに手抜きのパンフレットも散見されるし、減少傾向にある映画ファンを繋ぎ止めたいなら各配給会社はもう少し愛ある答えを出してほしいのよねぇ〜
映画館での鑑賞オススメ度★★☆☆☆
思ったよりCGは控え目度★★★★☆
思ったより物語に重きを置いてる度★★★☆☆
I am not your father. ダフト・パンクはデジタル世界でも大人気。
コンピューター内に広がる電子世界での冒険を描いたSFアクション『トロン』シリーズの第2作。
前作の7年後にあたる1989年、ケヴィン・フリンは一人息子のサムを残し消息不明になってしまう。
それからさらに20年後、父の手掛かりを求めてゲームセンター「FLYNN'S」を訪ねたサムは、転移装置によって見知らぬ世界へと飛ばされてしまう。そこは父から寝物語として聞かされていたコンピューターの中の世界”グリッド”だった…。
ケヴィンと行動を共にする謎の女、クオラを演じるのは『ガール・ネクスト・ドア』『スリーデイズ』のオリヴィア・ワイルド。
前作の公開から実に28年、あの『トロン』が帰ってきた!!…まぁ、ぶっちゃけあの映画の続編を待ち望んでいた人間が居たのかどうか甚だ疑問ではあるんだけど。
この企画誰得!?…なんて思っていたが、興行収入は4億ドル以上とまあまあな数字。その後スピンオフのテレビアニメも制作されているし、シリーズ3作目も公開が決定している。自分が思っている以上に『トロン』シリーズって人気があるのかも知れない。
監督は後に超大ヒット作『トップガン マーヴェリック』(2022)を作る事になる男、ジョセフ・コシンスキー。本作は彼の長編デビュー作でもある。
大の『スター・ウォーズ』ファンである映画ライターの高橋ヨシキさんは、”『トップガン マーヴェリック』はどこに出しても恥ずかしくない立派な『SW』”と発言していたが、どうやらコシンスキー監督の『SW』愛は本物であるようだ。だって年老いたケヴィンの姿、どう見てもジェダイなんだもん!挙げ句の果てにはライトセーバーみたいな武器まで出てくるし…。いやぁ、やっぱみんな『スター・ウォーズ』が大好きなんすねぇ。
『SW』っぽさには目を瞑るとしても、本作の衣装や街並みはめちゃくちゃ既視感がある。
とにかく、何から何までダフト・パンク。キラキラしててピカピカしててみんなフルフェイスのヘルメット被ってる。劇伴もピコピコしていてとにかくダフト・パンク味に溢れている。更にはダフト・パンクっぽいDJまで登場していて、ここにはさすがに笑ったんだけど、スタッフロールを見て驚いた。いやこの映画ダフト・パンクが劇伴を担当してんのかいっ!∑(゚Д゚)あのDJも本人だったんかいっ!!∑(゚Д゚)
という訳で、この映画を観て分かることは2つ。
①コシンスキー監督は『スター・ウォーズ』が好き。
②コシンスキー監督はダフト・パンクが好き。
えー、これ以外のことは正直言ってよくわかりません。ストーリーはぼんやりしていてよくわからんし、世界観もよくわからん。もっといえば面白いのかつまらないのかも正直よくわからなかったです。つまんなくはないんだけど、だからといって面白さは全く感じなかった。何の味もしないんだけど、エンディングはなんか感動的だったような…?うーん、わからん!
そもそも、前作のストーリーとか全然覚えてないんですよね。奇抜でドラッギーな世界観に気を取られてしまい、物語にまで意識が回らない。前作のストーリーを事細かに覚えている人マジで0人説、あると思います。
それにも拘らず、本作は割とガッツリ前作の続き。設定とかルールとか、そういうことの説明が全くなされないまま主人公共々観客もグリッドに放り込まれてしまうため、正直お話についていけなかった。ケヴィンは何のためにこんな世界を作ったの?MCPが支配していた前の電子世界はどうなったの?うーん、わからん!
ストーリーは薄味だが、アクション面の面白さも薄い。確かにディスクバトルやライトサイクルによるチェイスはなかなか見応えがあるのだが、そこが物語とあまり上手く接続出来ていなかったように思う。
ルックもありきたりっちゃありきたり。「こんなん見た事ねー!!」という驚きは前作の方がはるかに強い。良くも悪くも、普通のSFアクション映画になってしまったな、というのがストレートな印象である。
”CGを用いた世界初の映画”というのが前作の触れ込みだった訳だが、本作にも最先端の技術は投入されている。ジェフ・ブリッジスの顔をCGを用いて若返らせ、前作当時の見た目に可能な限り近づけているのだ。
『ジェミニマン』(2019)や『キャプテン・マーベル』(2019)、『アイリッシュマン』(2019)など、今ではCGを使って俳優の顔を若返らせるのは当たり前の事になりつつあるが、本作が公開された2010年ではまだそんな事をする作品は少なかったはず。『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008)くらいしか無かったんじゃないかしら?
そんな当時の最新技術が用いられた若ジェフ・ブリッジスの顔はというと…なんかツルッとしてる😅
流石に今見るとCGっぽさを強く感じるが、当時の技術力を考えればこの到達点は誇ってよいものだと思う。若ブリッジスとジジブリッジスが並び立つところなんてなかなかビザールな映像で面白かったし、この若返りは良かったんじゃないですか。
ただ、このCG加工は技術的にも予算的にもジェフ・ブリッジス1人分が限界だったのでしょう。前作の主人公、トロンの顔は全く映りません💦
…いや、おかしいだろっ!!何で最後の最後までヘルメット被ってんだよ!!せめてラストカットくらいはヘルメットが取れて、前作当時のまんまの若いブルース・ボックスライトナーの顔がベンッと画面に大写しになるべきでしょうに。タイトルになっているのにも拘らず完全に脇役だというのはこれ如何に?
と、グダグダ文句を言ってきたが、なんか良い話風に終わったし、ラストシーンの日の出は綺麗だったし、何となく良い映画を観たような気にはなれた。終わりよければ全て良し。
あとヒロインが凄え可愛い💕今や映画監督として有名になったオリヴィア・ワイルド、彼女のコケティッシュな雰囲気がたまりません♪クオラというキャラクターを生み出した、それだけでこの映画合格です😄
個人的に今最も期待している監督、ジョセフ・コシンスキー。彼の最新作『F1』(2025年公開予定)はどうやらモータースポーツを扱った作品らしいのですが、何と主役がブラッド・ピット!トム・クルーズに続いてブラピと仕事をするとは、マジで今1番勢いがある監督でしょこの人!
これでコシンスキー監督の映画はコンプリートしたのだが、彼のフィルモグラフィーには「SF」か「男のドラマ」かの2種類しかないことが判明。
SFは『トロン:レガシー』、『オブリビオン』(2013)、『スパイダーヘッド』(2022)とヘナチョコな映画しか撮っていないが、男のドラマでは『オンリー・ザ・ブレイブ』(2017)、『トップガン マーヴェリック』とハズレなし!
次回作『F1』はおそらく男のドラマ映画のはず。つまり、名作になるのはもう決定しているようなものなのです!今から公開が楽しみだーー✨
全96件中、1~20件目を表示