「トリュフォーに一票」ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
トリュフォーに一票
トリュフォーなくしてゴダールの「勝手にしやがれ」は存在せず、生い立ちも環境も正反対のふたりは意気投合し最後には喧嘩別れ。
トリュフォーに宛てたゴダールの手紙はイメージ通りの人物像で、捻くれているというか性格悪いなぁと思わせる内容で、トリュフォーに対して拭えない妬みや嫉妬に近いモノがあるように思える。
ゴダールの人間性を鋭く解いたトリュフォーの手紙に納得させられてしまう、映画は芸術ではあるけれど哲学や政治に走ってしまう内容よりも、やはり純粋に物語を観たい欲求に駆られてしまう。
ふたりのインタビュー映像や当時の雰囲気に作品など、時代を感じさせる作りが楽しめるし、互いの人間性も分かりやすく描けていると思う。
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