「ペップバーンが可愛い」麗しのサブリナ ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
ペップバーンが可愛い
爽やかなハッピーエンド。さすがビリー・ワイルダー監督だ。中盤までで、サブリナとデイビッドが熱々の関係になって、このままラストまで続かないだろうと、誰もが想像できただろう。案の定、想定内の二転三転があって、落ち着くところに落ち着くのであるが、ヘップバーンの可愛らしさに惹きつけられて見入ってしまう映画であった。
ただ、前年に製作された「ローマの休日」に比べると、映画の完成度はちょっと見劣りするかな。また、当時オードリー・ヘップバーンは25歳、ハンフリー・ボガートは54歳。ちょっと歳が離れすぎていないか?弟役のウィリアム・ホールデンは36歳で、恋愛対象としてはこちらの方が自然だ。
ハンフリー・ボガートにとっては「カサブランカ」の8年後の作品であるが、ウィリアム・ホールデンに比べるとちょっと外見が見劣りしてしまう。背も彼より低く、スタイルもなんとなく年を取った感じに写ってしまうのはちょっと残念だった。
<その他>
「七年目の浮気」を見たと言うセリフがあるが、「七年目の浮気」は1955年製作で公開も1955年で、この映画は1954年製作の1954年公開である。どういうこと?ちなみに、マリリン・モンローは1954年は28歳だった。
オードリー・ヘップバーンが歌う「ラヴィアンローズ(バラ色の人生)」(元々はエディット・ピアフが歌っていた)が良かった。他のシーンでもこの曲が上手く使われていたと思う。
僕もその点が気になりました。7年目の浮気?
ビリー・ワイルダーはマリリン・モンローとオードリーヘップバーンを対象的にとらえていたと思います。どちらが、女優として好きだったかは分かりませんが。
たしかに、
ボガートとの年齢差には無理が。
友人もものすごい「歳の差婚」をしましたが、挨拶に行ったところ矢張りあちらの親御さんから「再婚なんですか?」と訊かれたそうです。
ボガートは興行収入のためのキャスティングだったかもしれませんね(笑)