「人間の本性が試される」プレデターズ としちゃん(≧∇≦)さんの映画レビュー(感想・評価)
人間の本性が試される
映画の始まりからして衝撃で、いきなり空から人がバラバラ落ちてくるんだよね。しかも落ちてる途中で目が覚めて、意味がわからないまま地面にドーン。観てるこっちも「何が起きてんの!?」って感じで引き込まれた。
集まってきたのは軍人とか傭兵とか、明らかに“戦い慣れしてる人間”たち。でも誰も事情を知らないし、どこなのかも分かってない。ただ1つ分かるのは――ここが地球じゃない、ってこと。
で、何かに追われてるっぽい雰囲気が出てきて、1人、また1人と殺されていく。プレデターっていう、知能も戦略もあるエイリアンたちが“人間狩り”をしてる場所だったんだよね。まさに狩り場。
しかもそのプレデターたち、戦い方も性格も違ってて、単に暴れるだけじゃなく、仕掛けたり遊んだりしながら“獲物”を追ってくるのがまた怖い。
人間同士も協力するわけじゃなくて、お互いを疑ったり裏切ったりで、精神的にもギリギリのサバイバル。特に後半、ずっと大人しめで目立たなかった男が、実は連続殺人犯だったって判明するシーンは鳥肌立った。
外の敵だけじゃなく、味方の中にも“化け物”がいるっていう、人間の怖さも描かれてるのが印象的。
最終的に残ったのは主人公と女性の2人。命がけで戦って最後のプレデターを倒し、どうにか夜を越す。
でも、やっと朝が来たと思った瞬間、空からまたパラシュートで人や物資が降ってくる。つまり…この“狩り”は終わってなかったんだよね。2人はそれを見て、無言で歩き去っていく。
地球に帰れたのか、その後どうなったのかは描かれてなくて、めちゃくちゃ余韻が残る終わり方。
“狩る側と狩られる側”っていうシンプルな構図だけど、実は人間の中にも獣がいるってことを見せてくる。プレデターの怖さも、人間の怖さもどっちも突きつけてくる映画だった。
B級感はあるけど、展開もテンポも良くて、最後までダレずに観られる。ちょっと後味残る系のSFアクション、好きな人にはおすすめかも