「予告篇こそゲッコーの罠」ウォール・ストリート マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
予告篇こそゲッコーの罠
ジェイコブが恩あるゼイベルの仇を討つことは目に見えているので、あとはどうやって黒幕ブレトンを金融界から葬るのかが焦点だ。ところが、してやられたと思うような仕掛けもなく、富よりも愛の大切さに気付くラストもストレートすぎて、観終わったあとの満足感がない。
ほとんどマイケル・ダグラスのひとり舞台で、シャイア・ラブーフやキャリー・マリガンといった若手が絡み切れていない脚本にがっかり。
チャーリー・シーンのカメオ出演はおもしろい。
冒頭のドデカい携帯電話を呼び水に使い、ネットによる情報操作を武器に戦う現在との時代の変遷を利用したかったのだろうが、今となってはその手法自体に古臭さを感じる。
予告篇では何かしでかしてくれそうだったんだけどな。やはり、ムラッ気のある監督さんだ。
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