劇場公開日 2011年2月4日

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「オリヴァー ストーン スト~ンと落ちる。」ウォール・ストリート SAOSHIーTONYさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0オリヴァー ストーン スト~ンと落ちる。

2011年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

マイケル ダグラスが1988年に主演男優賞を受賞した前作から約20何年近くになって出来た続編。正直、マイケル ダグラスとキャリー マリガンがどんなの演技を魅せるのかという点以外あまり期待していませんでした。そして、私の期待通り二人はよかったのですが、それ以外はあまりパッとしない内容の作品であり、シャイア ラブーフ君のワンパターンなキャラは「インディ~」しても「トランスフォーマー」にしても本作にしても変わらないという事がよくわかりました。

しかし、オリヴァー ストーン監督も80年代後半とは別人になってしまったのも確かです。きっとこの監督からは「プラトーン」のような傑作が生まれることはまずないでしょう。本作のような演出、編集、主人公の携帯電話の着メロ、無駄なカメオ出演の仕方、経済用語が何んの説明もないままどんどん先へ進んでっていくこと等、問題点を挙げれば切りがありません。

ストーリーにしても初めの数分は面白かったのですが、徐々に右下がりに傾斜していきました。ストーリーがあるとすれば、刑務所から出てきたゴードン ゲッコーと彼の娘の婚約者となったジェイクとの不思議な関係を描いたというものでしょうか?それともジェイクに近づく奇妙な男の存在(ジョシュ ブローリン)について取り上げるべきなのでしょうか?それとも娘と父親の絆を取り戻してゆく物語と言うべきでしょうか?何だかいろんな要素がゴチャ混ぜになっていてよくわかりません。その上いろんな経済用語が出てきて頭がパンクしそうになりました。

結論としてはマイケル ダグラスにはゴードンを演じる演技力があるもののシャイア ラブーフには同じキャラを演じることしか出来ないという事とオリヴァー ストーン作品にはこれからは注意しなければならないと言う点でしょうか?皆さんもどうか気をつけてください。

SAOSHIーTONY