矢島美容室 THE MOVIE 夢をつかまネバダ : インタビュー
矢島美容室、インタビュー中に悲痛な叫び「パパ、連絡して!」
フジテレビの人気バラエティ番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」にDJ OZMAが出演したことをきっかけに、CDデビューにまで発展したプロジェクトの集大成として映画化された「矢島美容室 THE MOVIE 夢をつかまネバダ」が、4月29日に封切られる。失踪した夫で父の日本人美容師・矢島徳次郎を探すために来日した母マーガレット、長女ナオミ、次女ストロベリーの3人が、撮影当時を振り返りながら、徳次郎への複雑な心境を吐露した。(取材・文:編集部、写真:堀弥生)
■次回は「矢島美容室VS全ウルトラ兄弟!」(ストロベリー)
ラスベガスでスカウトされた3人は、歌手としての才能を見出されて来日しただけに映画出演は初めて。2008年10月にシングル「ニホンノミカタ-ネバダカラキマシタ-」でデビュー以降、約1年半という短期間にもかかわらず精力的な活動を続け、銀幕デビューも主演で飾るほど大きな飛躍を遂げた。石橋似のストロベリーは、「初めて演技をしたので緊張しちゃったけれど、この作品がヒットすれば第2弾、第3弾という話が出ていますし、次回は『矢島美容室VS全ウルトラ兄弟』という構想もあるようなので、皆さん、よろしくお願いします」と意欲的だ。
一方、DJ OZMA似のナオミは「お芝居は経験がないので不安でしたが、中島信也監督が『ナオミのために世界は回っているんだ』などと言って励ましてくれたんです。棒読みが気になるって意見も多少いただいたので、次回作ではスティック読みをもう少し滑らかにしたい」と笑みを浮かべた。木梨似のマーガレットは、ふたりの娘の発言に耳を傾けながら泰然自若といった面持ち。「ほぼ出し尽くしましたね。1回勝負がOKテイクになっていますので、何回もやらなくていいということを中島監督も分かったと思います。まずまずかな……といったところでしょうか」
■目指すは「Shall we ダンス?」
そして、公開に向けた怒涛(どとう)のプロモーション活動が展開されている。3月22日にはファン感謝祭と銘打ったライブ付き試写会が行なわれ、有料(3980円)だったのにもかかわらず東京国際フォーラムには約5000人のファンが結集。同日同刻、恵比寿ガーデンプレイスで「アリス・イン・ワンダーランド」のプレミアイベントを行なったジョニー・デップには対抗心をむき出しにするひと幕も。ストロベリーは、「逆輸入というか、こっちからアメリカに乗り込んでいって外貨を獲得し、日本の映画産業をもっと大きくする。笑いは日本のほうが絶対にクオリティが高いと思うし、『Shall we ダンス?』を越えるくらいのものは作っていきたいですね」と鼻息が荒い。片や、ほかの2人は「海外へ行くときにJALの機内で見たいわ」(マーガレット)、「素敵! 私もJALで見たいわ」(ナオミ)と目を輝かせながらはしゃいでみせた。
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