デイブレイカーのレビュー・感想・評価
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豪華俳優陣のSFホラー
イーサン・ホークやサム・ニールが共演を果たしたホラーだが、本作は怖いというより、残酷な世界を生きる人々を描いたドラマである。
本作の特筆すべき点は何といってもその世界観にある。ヴァンパイアが支配する世界というのはあるかもしれないが、ヴァンパイアが社会を動かし、人間らはというとひたすら逃げ惑う生活を送り、数が激減している。その影響で血が必要なヴァンパイアもいわば食糧危機ならぬ"血液危機"に瀕しており、血を吸わないでいるとたちまち理性を崩壊させたバケモノへと変貌してしまうというユニークな世界観だ。一風変わった社会の図だが、テーマとしては至って真面目であり、人間に肩入れするヴァンパイアが居たり、主人公の勤める会社では血液不足を担う代替血液の研究をしているという設定で、ホラーファンの舌を唸らせる設定がてんこ盛りである。
役者陣が豪華なのも理由があり、それぞれに皆ドラマを抱えているのである。人間の血を必要とするが、どうも情が移ってしまう主人公だったり、会社のトップでありながら人間である娘を捕らえ、楽をさせる為に"仲間"にしようとしたりなど、短い本編の中で複数の思惑や工作があり、中々に魅力の詰まった作品であった。
主人公兄弟の物語をもう少し掘り下げて欲しかったり、映像的にはチープさが出てしまう点もあるが、ヴァンパイア映画の中では非常に良作では無いかと思う。
吸血鬼の世界観を大きく変えている
人間を食糧としているが人間不足で代替血液製造しているバンパイア達を描いている。
人間擁護を訴える主人公や生き残った人間とバンパイアから人間になった(戻った?)人物など、少々不可思議設定もあるが、それをキーに物語は変化していく。
同時期に「アンダーワールド」とか流行ってたが、あちらはただのアクションホラー。こちらは中々に面白いアプローチをみせており、バンパイア愛好者には避けて通れない作品と思う。
勿論どうしようもないバンパイア映画は山ほどありますが、観ておいて損はないです。
ただ、ホラー映画なので血が吹き出すとか人体損壊もあるので苦手な人にはお薦めしません。(バンパイア愛好者なら問題ないと思う)
ラストはある意味ウィルスを食い潰していく形だけれど、バンパイア<人間と入れ替わっていく過程で相当人口が減りそう。
☆☆☆★★ ※ 鑑賞直後のメモから ヴァンパイヤ映画なのに、終盤一...
☆☆☆★★
※ 鑑賞直後のメモから
ヴァンパイヤ映画なのに、終盤一気にゾンビ映画へと移行(笑)
設定がとても面白い。映画の中でははっきりとした説明はないが、ウイルス等の影響か?ヴァンパイヤ種が人間種を凌駕。その結果、純度の高い血液が不足していた…って、人間は朱鷺かよ(笑)
ヴァンパイヤ同士で噛み付くと。まるで人間を襲う熊みたいに、より凶暴な存在へと変身。だから代替血液の開発が望まれている。
ヴァンパイヤが中心となる社会だけに。当然の如く社会生活が機能するのは夜。昼間のアクション場面ではあの手この手の縛りぎあり、映画としてなかなか弾けないのはもったいない。
やっぱり、アクション性の高いエンターテイメント映画だったなら。カーアクション等を交えてスカッとしたいのが本音。
その代わりと言ってはなんですが、終盤にヴァンパイヤ軍隊様が出動。《酒池肉林一大立食パーティー大宴会》へと発展(爆)
手足が千切れ、血飛沫が飛び、首が舞い上がる。最早グロ度は最高潮へと跳ね上がる。
グロいのが大好きな人。切り株映画が大好きな人なら押さえておかないとダメよ〜(笑)
2010年11月27 ユナイテッド・シネマ豊洲/スクリーン4
低予算映画なのに、ちゃんとVFXがあるぞ!
「吸血鬼は、SEXのメタファーである」と何かで読んだ。
でも、本作の吸血鬼はちょい違う。SEXのメタファーというより、人口増加、食料不足、環境悪化による生産量減少、あたりを描いている。
なので、吸血鬼モノではあるが、内容としては、ゾンビものに近い印象を受けた。
だからこそ、ラストで、治療法が明らかになる(吸血鬼から回復したヒトの血液が特効薬)が、それを培養して、ワクチンとしてバラまく、という結末にせず、戦いは続く、という結末にしたのかな、と。
つまり、現実世界の人類が抱えている問題は、そう簡単に解決できないんだぞ、と。
低予算映画なのに、主演3人は有名人気俳優だし、VFXあり、映像センスもGOOD、テーマも説教臭くない程度にある、ということで、なかなかバランスの良い作品だと思う。
アクションのない「リベリオン」!!
ゾンビ化する終盤戦
設定がいいね
バンパイアものとして、かなり面白かった
あと一歩
クールなヴァンパイア
新趣向のヴァンパイア映画なんだけど…
ヴァンパイア映画はホント人気がある。
あの手この手と趣向を凝らしてネタは尽きない。
この「デイブレイカー」も趣向を凝らしたヴァンパイア映画。
ヴァンパイアと人間の立場が逆転した世界。
ヴァンパイアたちが世界に君臨し、人間たちが逃げ隠れする。
人間たちは絶滅寸前まで激減し、お陰で血液不足、ヴァンパイアたちにも死活問題。ヴァンパイア同士で血を飲むとモンスターと化してしまう。
そんな危機に、ヴァンパイアの血液学者エドワードが策を考えるのだが…。
人間に優しいヴァンパイアのエドワードにイーサン・ホーク。
ウィレム・デフォーは勿論ヴァンパイア…と思ったら人間…と思ったら元ヴァンパイア。この人らしい一癖のある役。
もっとバリバリのアクション・ホラーかと思いきや、サスペンスタッチのヴァンパイア映画。
捻りのある題材は良かったが、最後は血まみれグチャグチャになってしまい、せっかくの題材を活かす事が出来ず。元々B級なんだけど。
もっと物語に深く入り込んでくるのかな?と思っていたモンスター・ヴァンパイアの描かれ方はお粗末で、サム・ニール演じる社長の娘とエドワードの弟の最後も呆気なく、粗い部分が所々目立つ。
ハナからB級と割り切って見れば、1時間半そこそこ楽しめる。
そうそう、オードリー役の女優さん、名前は知らないけど美人だった。
エグいシーンが多いのが難だが、おもしろく観た・・・
人間とは愚かなものよ。。。
ーサンホーク出演作品は、青春(今を生きる)、恋愛(恋人までの距離、ビフォアサンセット)、ドラマ(生きてこそ)、SF(ガタカ)とジャンル問わず好きな作品ばかりなので、えぐい、グロイと聞いてたけど、そこは目をつぶって鑑賞。
確かにグロい・・・
ストーリー展開が読めないのは、そもそもの目的が明確ではないから。
代替血液を開発し、血液不足を補い人狩りを食い止めたいのか(それはイーサンだけ・・・)、バンパイアを人間に戻すのか。というか、戻りたいのか。。。
疫病が流行ってヴァンパイアになったのに、ヴァンパイアになるかの選択肢があったのはなぜ?ならなきゃ死ぬんじゃ・・・?!とかまあ突っ込み所はあるのですが、、久しぶりに新しいストーリー展開に会えた気がします。
「死ぬのが怖いからヴァンパイアになる」「あなたを失いたくないから、ヴァンパイアにした」「永遠の生には耐えられない」「人の血はもはや巨額のビジネスなんだ」人間の欲望、葛藤も人間味があふれててよかった。そこがまたエグかったりするのだけど・・・。
人間に戻った時のイーサンがかっこよかったvv
今までのバンパイアとは少し違う
頭使わずに観られる久々のボンクラ・ホラー。
以下twitter(@skydog_gang)への投稿に加筆――
実力もセンスもB級の監督が、A'級の主演陣を使って作ったおちゃめなB級映画。
「ヴァンパイアもの+近未来SF」というコンセプト一発の、アクション・ホラー・SF全てにおいて中途半端以下な映画だが時折ゴア度の高い描写もあり、週末の夜をボンクラに過ごしたい時などには最適。
監督の前作『アンデッド』も八方美人な趣味全開でとっ散らかった印象の映画だったけど、今回も全く一緒。いい意味でも悪い意味でも、自分たちのために映画を作っている人たちなんだろうなぁ。
(追記)面白いと思ったのは、ヴァンパイアが皆雰囲気たっぷりに煙草をくゆらすのに対し、人間側には喫煙の描写がない点。これは“ヴァンパイアは不死身である”事を明示する、かなり粋なやり方だった。これと、主役の登場シーン(“鏡に映らない”ネタ)にはセンスを感じた。
血で血を洗う闘い
隠れないヴァンパイア
斬新なストーリー・コンセプトに興奮させられました。
近未来、ヴァンパイアが世界を支配して、人間が追われてる・隠れてる。
ヴァンパイア=陽にあたらなければよい、朝と夜が反転する世界。
ヴァンパイア=獣に近い、生血を吸わなければ変貌してしまう。
そんな中、ある理由でヴァンパイアになってしまった良識ある科学者・エドワード(イーサン・ホーク)が大活躍するんです。
追われる場面は、本当に怖いです!
エンディングは、ちょっと切ないです。。
ストーリーがとてもよかったし、キャストそれぞれがいい味だしてました。
オーストラリアで撮影された映画で、オーストラリアの俳優さんもたくさん出演しています。
☆イケメン発掘!☆イーサンの弟(フランキー)役・マイケル・ドルマン、めっちゃ良かった、役柄もありますがカッコいいです!!
名優ウィレム・デフォーがキー・パーソンで出演。
ぜひぜひ映画館で観てほしい作品です。
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