「【今作は逆転の発想の作品設定が斬新な、近未来ヴァンパイア映画である。序でに言えば、イーサン・ホークって、ヴァンパイアが似合っているなあと思った作品でもある。】」デイブレイカー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【今作は逆転の発想の作品設定が斬新な、近未来ヴァンパイア映画である。序でに言えば、イーサン・ホークって、ヴァンパイアが似合っているなあと思った作品でもある。】
■人間の残存率が5%になった近未来。
人間の減少によりヴァンパイアの食料である血液不足が深刻化する中、人としての心を捨てきれずにいた科学者エドワード・ダルトン(イーサン・ホーク)は、他のバンパイアに追われていた人間たちと遭遇し、彼らを助けてしまう。
更に彼はある日、元ヴァンパイアでありながら、ある”治療法”により人間に戻ったライオネル・コーマック(ウィレム・デフォー)と出会うのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・従来の正統的なヴァンパイア映画は、絶滅寸前のヴァンパイアが人目と陽光を避けながら細々と生きながら、人間の(特に美女)の血を吸って生きる哀しき姿を前面に出した作品が主であると思う。
・だが、今作はナント、人類の残存率が5%で、残り95%がヴァンパイアと言う逆転の発想の設定が斬新である。
・更に、今作でも多くのヴァンパイアが炎に包まれるシーンで見られるように、ヴァンパイアは、太陽光に当たれば炎に包まれ消滅するし、心臓を杭(今作では矢)で、射貫かれれば死ぬ存在である。
・だが、今作ではナント、ウィレム・デフォー演じるライオネル・コーマックは、太陽光に当たり、炎に包まれながらも偶々そのまま川の水の中に飛び込んだために、人間に戻るのである。
・そして、ヴァンパイアと人間との共存を考えるイーサン・ホーク演じる科学者エドワード・ダルトンは、ライオネル・コーマックと人間の女性、オードリー・ベネット(クローディア・カーヴァン)の協力の元、実験により人間に戻るのである。
<だが、科学者エドワード・ダルトンの望んだ通りには、物語は進まないのである。
製薬会社の社長チャールズ・ブロムリー(サム・ニール)は、エドワードの考えを否定しヴァンパイアだけの世界を作ろうとするのだが、血液が絶対的に足りない状況下で、彼は血に飢えたヴァンパイアたちに襲われ、血を吸われ身体はバラバラになるのである。
”人間の血が無いのなら、ブラッディ・マリーを飲めば良いのに。”By マリー・アントワネット・・。
今作は、作品設定が眼から鱗な近未来ヴァンパイア映画なのである。
序でに言えば、イーサン・ホークって、ヴァンパイアが似合っているなあと思った作品でもある。>