「二人が出会った意味」借りぐらしのアリエッティ jellyfishさんの映画レビュー(感想・評価)
二人が出会った意味
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以前、初めて見た時はすごく好き、面白いと思った記憶があるけど、今見ると何だか物足りないなと思ってしまった。
最初に見たのは多分まだ中学生くらいの時で、身近な生活雑貨が小人たちに工夫され色々な使われ方をしているのを見るのが楽しく、ピタゴラスイッチみたいでわくわくして、小さな可愛い妖精のような存在と遭遇してお話できるのもいいなぁと思ったり、ただそれだけだった。
今もミニチュアの可愛い世界にはときめくけど、それよりも、この出会いが二人にとってどういう意味があったんだろう…出会わないことでバランスを保っていたものを崩してしまったんだから、その分プラスになる面がないとマイナスでしかないよなと思ってしまった。
翔くんは「私達は絶滅しない!」と泣きながら訴えるアリエッティの姿を見て、またアリエッティ達の力になれたことで生きようとする前向きな気持ちを持てたみたいだけど
アリエッティ(と家族)は特にこの出会いで何か成長したとか絆が深まったとかはなく、ただ命の危険に晒され、絶滅への不安を拭えないままに住処を追い出されたようにしか思えずこれで終結しちゃうのかと思った。
犠牲に足るような大きな意味があれば、この先に繋がるようなアリエッティの変化が何かあればもやもやしなかったかも…
大人になるとやっぱり素直に世界観に浸りづらくなるんだなと思った。
もう私はトトロとか小さいおじさんには出会えないんだろうなぁ。
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