「新人監督としては及第点か?」借りぐらしのアリエッティ 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
新人監督としては及第点か?
アニメーター出身だけあって、古い屋敷の庭とか、アリエッティの住まいなど細かいところまで描きこまれていて、すてきだった。タイトルも、原題の「床下の小人たち」よりシャレていてよい。残念だったのは、翔やアリエッティのキャラが、いまひとつどっちつかずで、はっきりしていないことや、ストーリーに物足りなさが残ったことだ。翔は、何だか時間つぶし的に流されて生きている感じだし、アリエッティも好奇心旺盛なのはいいが、滅びゆく種族としてどう生きていこうとしているのかが見えてこない。そこら辺が描かれていれば、もっと感動できたと思う。
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