劇場公開日 2010年7月17日

「身軽に、あっさりと」借りぐらしのアリエッティ TOKUSHIさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0身軽に、あっさりと

2010年7月12日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

幸せ

あっさり、さらっと、さくっとな印象。
難解で考えさせられるジブリ作品ではなく、
わかりやすい王道ストーリーが織りなすジブリ作品であった。

「仮暮らし」ではなく「借り暮らし」の意味が浅い気がした。
「借り」のお礼、もしくは「返し」は、最後にショウくん(人間・神木隆之介)がアリエッティに言った感謝の言葉なのか、なんなのか。
「借りぐらし」という言葉の意味をうまく消化しきれていない印象がした。

良いお話。
だけど、それだけ。
ちょっぴり物足りない気もした。

しかしながら、ジブリ映画って本来そういうシンプルに良い映画だった気がしなくもない。
最近の映画はどんどん複雑化し、一転二転、流転するストーリーが多い中で、シンプルにぶつけた来たのはさすがジブリだ。

アニメーション作品の描写力としては流石の一言。
ただ、あっさり感が否めないのは残念だった。

そう思っちゃう僕の心が残念なのか…?

TOKUSHI