劇場公開日 2010年10月22日

「蒼井優の魅力を持ってしても…」雷桜 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0蒼井優の魅力を持ってしても…

2012年6月3日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

単純

時代劇版ロミオとジュリエット、と言った感じか。

だけど、大自然の中で自由奔放に生きてきた蒼井優の熱演を持ってしても、本作は救えなかった。

母親の愛情を知らずに育った岡田将生演じる若き殿・斉道が、蒼井優演じる雷と出会って本当の愛を知る…と言うと聞こえはイイが、悲しいかな、決定的な事に、岡田将生に時代劇は合わない。
完全な現代的な顔立ちは、時代劇にはミスキャスト。
ま、大人気の岡田将生を配して、悲恋を描いての商業目的だったのだろう。

他にも、ツッコミ所や共感出来ない所があって、どうも満足出来ず。
育ての親が亡くなったからといって、雷、よくすんなり生家に戻って来たなぁ…と思う。迎える方も迎える方だ。「八日目の蝉」のような愛憎は無かったのか?
それから、斉道のキャラクターも好きになれず。いくら愛情を知らずに育ったからといって、あれじゃあ暴君を垣間見えてしまう。

色々と何だか残念な映画だった。

近大